うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2021年 桜花賞予想

先週の大阪杯はクラシックには無縁の道のりを歩んでいたレイパパレが並み居る強豪を一蹴して圧勝を収めました。

と、共に今更ながら感じさせられたディープインパクトの血の強さ。

終わってみれば1、3、4着はディープインパクト産駒で、2着のモズベッロはディープインパクトの孫となります。

 

ディープインパクト、と言えば早くから言われていたのが桜花賞での強さ。

産駒のデビュー以後、ほぼ毎年連対馬を出しており、勝ち馬は5頭を数えます。

今年の桜花賞にはサトノレイナス、アカイトリノムスメ、エンスージアスムの3頭のディープインパクト産駒がエントリー。

母の父にディープインパクトを持つ馬もククナとアールドヴィーヴルの2頭が出走します。

 

 気になる天候と馬場状態ですが、天候は当日まで晴れ予報が出ており、先週のようなことはなさそうです。

と、なればパンパンのスピード馬場も十分にあり得そうですが、4日の開催では大阪杯で早めの流れながら2:01.6と雨が降らなかった時と比較して推定4秒以上時計を要しており、かなり馬場の悪化が進んでいた事が窺えました。

このタイミングで行われた数レースでのダメージがどこまで残るのか、土曜日の開催にも留意すべきでしょうね。

 

では、予想へ行ってみましょう。

 

f:id:yuujiikeiba:20210409220730p:plain

◎ メイケイエール

f:id:yuujiikeiba:20210409232522p:plain


前走チューリップ賞ではエリザベスタワーと同着ながらも優勝、とこれだけ見れば期待も高まろうというものですが、如何せん内容が微妙。抑える競馬を試みると事前に陣営から宣言されてたものの、いざゲートを出ると行きたがって全く折り合わず、レース半ばで武騎手は抑えるのを諦めて前に行かせてしまいました。

それだけコントロールが効いてなかったにも関わらず最後まで押し切ってしまったのは流石の能力の高さとも言えますが、少なからず本番に向けて不安を露呈したと言って良さそう。

ただ、そんな不安要素を持ちながらもこれまで水準の高い走りを続けている点を評価し、ここでは◎に。

 

○ アールドヴィーヴル

f:id:yuujiikeiba:20210409232656p:plain


まだキャリア2戦と良くも悪くも能力が読みにくい点は少なからずあるものの、アカイトリノムスメ、ククナと対戦して、鋭い脚で接戦に持ち込んできた力は評価すべきと判断。中段から進める可能性の高い同馬には枠順も絶好と言えるものですし、十分に争覇圏内に入ることは可能であると見ています。

 

▲ アカイトリノムスメ

f:id:yuujiikeiba:20210409232823p:plain


上記のアールドヴィーヴルを破ってクイーンカップを制した同馬。桜花賞馬でもある母アパパネ桜花賞で滅法強いディープインパクトという配合だけに適性については十分に持ち合わせている可能性は大でしょう。やや内目の枠となりましたが、出遅れ傾向があるだけに如何にスムーズなポジショニングが出来るかがポイントです。

 

△ ソダシ

f:id:yuujiikeiba:20210409233012p:plain


4戦無敗、重賞3勝と完全に頭一つ抜けた実績を持ち、同舞台である阪神ジュベナイルフィリーズを制しており、1番人気も当然でしょう。

スピードの持続性には優れている一方で瞬発力に関してはそれほどないと見ており、斬れる脚が求められることの多い桜花賞に於いてはやや評価を下げています。

ただ、大崩れもあまりなさそうと見て、ここは△評価とします。

 

△ エリザベスタワー

f:id:yuujiikeiba:20210409233246p:plain


前走チューリップ賞では折り合いに苦しむメイケイエールとは対照的に好位からしぶとく脚を伸ばして同着優勝。欧州血統らしい重厚なパワーを感じさせる同馬ですが、絶対的なスピード能力自体は非凡なものを有していると見ています。こちらも瞬発力勝負となると幾分分は良くないと見ますが、タフな流れであれば十分に浮上可能と見ます。

 

 

 

2021年 大阪杯予想

f:id:yuujiikeiba:20210403231637p:plain


大阪杯、というと近年まで長年G2として行われてきた時代が長かったこともあってか、G1としては若干格下感が感じられていたところがあったのですが、今年は無敗でクラシック三冠を制したコントレイルとマイル以下の短距離G1を4勝している最強マイラー、グランアレグリアが対決することでその注目度が飛躍的に上がっています。

加えてこの2頭にサリオスが挑む事もあり、非常に魅力的なレースとなっています。

1億2000万円だった1着賞金も昨年より1億3500万円と増額されてきており、最早『元G2』的なイメージは払拭されつつありますね。

 

尚、2017年のG1昇格後はキタサンブラック、スワーヴリチャード、アルアイン、ラッキーライラックがこのレースを制しており、穴馬の台頭もありながらも相応の実力馬が勝利を収めてきています。

 

果たして、前評判通りにコントレイルとグランアレグリアがその比類なき能力を存分に発揮してくるのか、サリオスやレイパパレが大物食いを成し遂げるのか、はたまた意外な伏兵馬が一発食らわせてくるのか。

 

気になるのは馬場状態。

4日の阪神競馬場ですが、朝から雨の予報が出ています。

15:40の発走までに10ミリ程度の降水が予測されています。

昨秋より京都競馬場の改修工事の為、阪神競馬場では開催頻度が上がっており、馬場状態は例年より若干荒れてきています。

 

 

前日の芝レースでの時計の出方を見てみると2勝クラスの1400mで1:21.0、3歳1勝クラスの芝2400mで2:26.3、古馬1勝クラスの2000mで1:59.1と全体になかなか早めの時計が出ています。

20数年くらい前なら全てがレコードクラスの時計ですよね。

開催を重ねて内目の馬場には痛みが認められるものの、気温の上昇に伴い野芝が生えそろってきており、見た目の印象以上にスピードが出る馬場と見て良いでしょう。

降水によって馬場の軟化はあるでしょうが、稍重程度に落ち着くように見ています。

やはり一定以上のスピード能力は求められるものと見ています。

 

では、予想へ行きましょう。

 

f:id:yuujiikeiba:20210402232229p:plain

◎ グランアレグリア

f:id:yuujiikeiba:20210403231928p:plain


この馬に対して優れた瞬発力を評価する向きが少なからず見られるのですが、個人的な評価としてはスピードの持続力の豊かさに優れたものを持った馬だと見ています。

そして大阪杯に於いては一瞬の豪脚に全てを掛けるタイプよりもこうしたタイプの方が優位に立てると見ています。これまでマイル以下の距離ばかりを使われてきている馬だけに折り合いがポイントとなりますが、頭数もそれほど多くなく、枠順的にも外から被せられる可能性も低いと見てここは◎評価とします。

 

○ コントレイル

f:id:yuujiikeiba:20210403231803p:plain


デビュー当初の騎手、調教師のこの馬に対する評価はマイラーというものでした。

2400m以上のダービー、菊花賞ジャパンカップでも強さを存分に発揮しましたが、2000mのここでは更なる強さが期待できるというのは多くの関係者やファンの見解となっています。このレースに向けての調整ではまるで短距離馬のように坂路で好時計を連発しており、本来のスピードを生かすことが出来るようビッシリと追われています。能力に於いては並大抵のものではないでしょう。

が、馬場の悪化がどう出るかがカギとなりそうです。

一瞬の斬れが効きにくいだけに位置取り次第では取りこぼしもあり得ると見て〇評価とします。

 

▲ サリオス

f:id:yuujiikeiba:20210403232218p:plain


斬れにやや乏しい印象もあるだけに時計がやや掛かる馬場は決してマイナスにはならないと見ています。前走のマイルチャンピオンシップに関しては完全に問題外と見ます。

外枠で出遅れて前目に付けるのを諦め、結果的に外々を回された挙句、脚を余しての5着ならば、まともに競馬出来ていたなら勝ち負け必至だったと思われます。

その1戦ですっかり評価を落としてしまった感が拭えないだけに大きく上積みも見込めるここでは見直しは必要。コントレイルの存在がなければ無敗で3つ目のG1をダービーで獲得していても可笑しくないだけの能力があることは忘れてはならないと思います。

 

△ レイパパレ

f:id:yuujiikeiba:20210403232344p:plain


少なからず気性的な危うさは感じられるものの、スピード能力と先行力は魅力。

これまで戦ってきた相手が大したことないだけに大幅な相手強化を受けて僅か5戦のキャリアでどれだけやれるか、となりますが、こうした持続性の高いスピードを持つ馬には向く舞台でもあることを考慮して△評価とします。

 

 

何だか人気馬を列記した形となって面白みには欠ける予想となりましたね。

 

 

2021年 高松宮記念予想

28日、中京競馬場では高松宮記念が開催。

このレースでいよいよ春のG1シリーズが開幕を迎えます。

f:id:yuujiikeiba:20210326234658p:plain


昨年はゴール前で手に汗握る激戦となり、1位入線となったクリノガウディーが他馬の進路を妨害したとして降着、僅かな差で2位入線のモズスーパーフレアが猛追してきたグランアレグリアを抑えて勝利を手にしています。

 

今年はマイル路線からスプリント路線へとスイッチしてきたレシステンシア、ダノンファンタジーが参戦、また、香港スプリントを制して遂にG1タイトルを手にしたダノンスマッシュも参戦します。

更にマイルG1で2勝を誇るインディチャンプも参戦と、例年を上回る好メンバーが集ったと言って良いでしょう。

 

ただ、気掛かりなのは空模様でしょうか。

当日の中京競馬場の予報では昼頃から雨が降り出し、レースが行われる時間帯には雨が強まるというものとなっています(26日22時時点予報にて)。

 

例年の馬場状態などから考えれば、パンパンの良馬場でレースが行われる可能性はあまりないかもしれませんね。

 

もし、かなり馬場が荒れてくるとなるとあまり人気はアテにならなくなるやもしれませんね。

では、予想へ行きましょう。

 

f:id:yuujiikeiba:20210326234345p:plain

◎ ラウダシオン

f:id:yuujiikeiba:20210327215520p:plain


NHKマイルカップを制するなどしている同馬ですが、本質的には1200~1400m向きの資質を持っているものと見ています。父リアルインパクトはマイルの安田記念を制してはいますが、ベストは1400mであったと判断しています。母系はアメリカ的なスピードとパワーを持つ種牡馬が重ねられた血を持ち、血統的には父同様に短めの距離により高い適性を持ち、かつパワーを要する馬場に対しても高い可能性を持つと見てここは◎の評価に。

 

○ ダノンスマッシュ

f:id:yuujiikeiba:20210327215713p:plain


昨年の香港スプリントでようやくの初G1制覇となりましたが、既に7つの重賞を制しているようにスプリンターとしての総合力ならば現役ナンバー1と言って良いでしょう。過去に2度挑んだ高松宮記念では結果を出せていないようにスピードを生かしにくい馬場に対する適性にはやや疑問符も付くため、馬場状態にも依るのですが上位候補としては外せないと見ます。また、短距離戦に於いては休み明けはマイナスになりやすい要因ではありますが、今回は「使いたくても使えなかった、というより使わなかった」ためなので、殆どマイナス要因にはならないと見ます。

 

▲ ライトオンキュー

f:id:yuujiikeiba:20210327215846p:plain


父はシャマーダル、母父がレイヴンズパスとゴドルフィンの馬らしく非常にヨーロピアンな血を持つ同馬ですが、今の中京のようなパワーが求められ、時計が掛かるような馬場には高い適性を持つ可能性が高く、調教でもこれまでにないほどしっかり動けており、状態も非常に良く仕上がっているものと見ます。

 

△ ダノンファンタジー

f:id:yuujiikeiba:20210327220015p:plain


暮れの阪神カップでは見違えるような走りで並み居る強豪を撃破。前走の阪急杯では出遅れてしまって前残りを許してしまいましたが、走りそのものの内容は着差程悪くはなくベストは1400mだろうと感じられる走りでした。1200mのペースについていけるか、馬場状態に適応出来るかなどの課題はありますが、能力そのものは十分に通用する水準にあると見ます。

 

△ モズスーパーフレア

f:id:yuujiikeiba:20210327220222p:plain


昨年の覇者。無論、レースに対する適性はないわけがない同馬。ただ、バカっ早いだけでなくダートでも走れるほどのパワーも併せ持ち、能力そのものは十分。

近走、チグハグなレースが続いているだけに過信は出来ませんが、絶対的なスピード能力は国内最高水準のものを持っているだけにマークは外せないと判断。

調教ではいつも物凄いタイムを叩き出す馬ではありますが、今回はいつにも増して強烈なスピードを見せているだけに体調自体は良さそうです。

 

 

2021年 チューリップ賞予想

先日の地震で被害が出ていた福島競馬場でしたが、4月の開催が中止となり、新潟競馬場に振り替えられることになったようです。

こうした事例は過去にもあり、10年前の東日本大震災時には皐月賞東京競馬場で行われたり(勝ち馬はオルフェーヴル)、26年前の阪神淡路大震災時は阪神競馬場が大ダメージで使えず、桜花賞京都競馬場で行われたりしました(勝ち馬はワンダーパフューム)。

自然災害だけになかなかこうした事例を防ぐことは出来ないですし、関係者の方々は大変な思いをされていることでしょうね。

 

さてさて、今週は来月のクラシック開幕へ向けて最重要トライアル2戦が行われます。

中山競馬場では弥生賞ディープインパクト記念(この長過ぎる名称、何とかなんないんですかねぇ…)、阪神競馬場ではチューリップ賞が行われます。

 

ここではチューリップ賞の予想を行っていきます。

 

暮れの阪神ジュベナイルフィリーズで3番人気に推され、4着となっているメイケイエールがどうやら人気の中心となりそうです。

前走時で1200、1400と重賞連勝していた同馬だけにマイルへの適性の有無が問われていた中で0.2秒差の4着は「マイルへの目処が立った」「マイルは長いのでは」とする意見が分かれる結果となりました。

同馬としては既に重賞2勝を挙げており、今後のG1参戦に向けての賞金的な不安は既にないため、ここは桜花賞やNHKマイルカップに向けての試金石となるレースでもあります。

脚を測るようなレースを試みる公算は少なからずあると見て良いかと思います。

 

ただ、これに対抗せんとする他馬ですが、オープン以上のレースでそれなりに実績を持つのがアルテミスステークスで3着となったテンハッピーローズだけ。

少し広げてもストゥーティがアルテミスステークス4着となっているくらいで、メンバー的には出走馬の殆どが1勝クラスの馬となっており、G2としては寂しいと言わざるを得ない状況です。

 

そうした1勝クラスの馬達の中に実力馬が秘められているのか、メイケイエールが格の違いを見せるような走りを披露するのか。

 

では、予想へ。

 

f:id:yuujiikeiba:20210305114024p:plain

◎ テンハッピーローズ

ソダシ、サトノレイナスらを相手に差のない競馬をしてきた同馬。エピファネイア産駒のこのコースでの成績は秀逸。前走も結果的に早仕掛けとなって最後は脚が止まった形だけに着差程の能力差はないものと見て、上積みは少なからずあるものと判断、◎評価とします。

 

○ メイケイエール

前述したようにここは勝ちに行く必要のないレースでもあり、どれだけの脚が使えるのかを測るようなレースになる公算は高いと見る。能力そのものはこのメンバー中では最上位と見るのが順当ではあるものの、こうした立場の違いから取りこぼす可能性は少なからずあると見て、ここでは〇評価とします。

 

▲ タガノディアーナ

出走メンバーを見る限り、ガンガン飛ばしていくと思われる馬は見当たらず、直線での瞬発力が求められる展開も大いに予想されます。ただ、全体に斬れのある脚を使う馬は少ない印象。その中で瞬発力に優れたこの馬を上位に見ます。

 

△ ストゥーティ

個人的にはどう乗るかが1つのポイントかと見ていて、中途半端に脚を溜めるよりは内枠を利して積極的に前で競馬を出来ればやや斬れに欠ける印象のある馬で能力そのものはここでも十分に通用する水準のものを持っていると思われるだけに面白いかと見ています。

 

 

…まあ、レベル的に疑問符が付くのは否めないところですね。

近年は有力馬が間隔を空けたローテーションを取ることが多くなったこともあり、トライアルレースの水準が下がってしまっていますね。

桜花賞皐月賞のトライアル的レースは2つあれば十分だと思っているのは私だけではないでしょう。

実際、弥生賞ディープインパクト記念などもそうですが、各トライアルレースは毎回のようにフルゲート割れしています。

それを見越して未勝利馬であるヘヴィータンクを弥生賞に使うなんて事例もありましたね。

 

JRAは時代に合わせた番組作りが求められていることにきちんと対応出来るのでしょうか。

2021年 中山記念&阪急杯予想

先週のフェブラリーステークスで2021年のJRAG1が開幕。

芝戦線に於いてもいよいよ春のG1を意識させるようなレースが行われ出します。

 

中山競馬場のメインはG2中山記念

ハイレベルなメンバーが出走する事でも知られるこのレース…なのですが、今年は正直言ってやや寂しさを感じさせるメンバーとなりました。

もっとも、近年はこうしたG2が少なからず出てきています。

調教技術の進化などもあり、トップクラスの馬達はこうしたステップレース的なG2に出走することなく、いきなりG1へとぶっつけで挑むケースが良く見られるようになっているためです。

特に中距離戦線ではこの傾向が現れてきており、本来ならば大阪杯へのステップとなるべき中山記念金鯱賞ですが、大阪杯で有力視されるコントレイル、サリオス、グランアレグリアらは直接大阪杯へと向かう予定となっています。

クラシック戦線に於いても同様で昨年、一昨年の皐月賞ホープフルステークスからのぶっつけ挑戦馬が制していますし、桜花賞についても昨年は約2か月間隔を空けたデアリングタクトが、一昨年は朝日杯以来の休み明けのグランアレグリアが制しています。

 

今後もこうした間隔を空けつつ、G1を転戦するようなローテーションは普通になるものと思われるだけにこの先、G2の存在意義にも変化が見られそうです。

 

一方でG3の阪急杯ですが、短距離戦線では依然としてステップレースを叩いて本番へと向かうパターンが優勢で、こちらにはインディチャンプ、ダノンファンタジー、レシステンシア、クリノガウディーとG1で勝ち負けしてきた実力馬が揃い、どちらがG2なのかわからないようなメンバーとなっています。

 

では、中山記念阪急杯の順で予想をしていきましょう。

 

f:id:yuujiikeiba:20210227222008p:plain

◎ バビット

菊花賞有馬記念と長距離G1を転戦してきた同馬ですが、やや早めのペースで後続になし崩しに脚を使わせるタイプでもあり、距離的には2200mくらいがギリギリだと感じており、前2走は度外視しても良いかと。中途半端に脚を溜めての競馬だと不安もあるものの、陣営からは「自分の競馬を」とのコメントもあり、素直に平均ペースで先手を奪う形を示唆しており、ここは◎に。

○ フランツ

専ら直線の長い競馬場でばかり使われており、中山競馬場はこれが初出走となるのですが、意外にイケるんじゃないかと見ています。ロベルトの血を引く馬はコーナーを回りながらしぶとく加速しつつそのスピードを維持する能力に長けた馬が少なくなく、同馬もそうした面を持っているのではないかと推測します。実績的には一枚劣る同馬ではありますが、勝機はあると見ます。

▲ ゴーフォザサミット

〇にしようと思っていたのですが、意外に人気(27日22:50時点で単勝14.7倍)。少なからず蛯名騎手のラストライドというところも影響しているのかもしれませんね。

勿論、藤沢師が長年の付き合いのある蛯名騎手に用意した馬だけに相応の出来にあると見るのは妥当だとも思われ、この評価に。

△ ウインイクシード

前走中山金杯は良い粘りを見せて3着と人気を大きく上回る走りを見せましたが、適性で言えばむしろこの舞台の方が合うように感じています。もっぱら長めの距離で使われてきている同馬ではありますが、案外このくらいの距離に適性を持っているのではないかと見ています。今の充実振りならば重賞でも。

 

f:id:yuujiikeiba:20210227230409p:plain

◎ ダノンファンタジー

若い頃より折り合いに進展を見せて1800mG2を制しているものの、前走の鮮やかな勝ちっぷりを見る限り、本質的にはこのくらいの距離への適性が高かったものと見ています。G1よりもまずはここを目標にしている感が少なからずあり、ここは勝負に来ていると見ます。このレースに於いてはやや上位の存在だと見て◎に。

尚、他馬については展開次第でどうにでもなるような状況だと見ています。

あえてここは印は1頭のみに。

マイルG1で2勝の圧倒的な実績を持つインディチャンプですが、能力の高さは間違いないものの脚を溜めるには流れが速くなりそうなだけにここは抑えまでで。

 

 

 

ここでまた脱線しますが、このブログで今回のように複数のメインレースの予想をすることって実は滅多にないんですよね。

G2が行われていても裏のG3なんかの予想してたりしますし。

実際にはそれどころかG2無視で条件戦買ってたりもしますし(笑)