うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

ジャパンカップ、盛り上がりは…

こんにちは、はてなブログを始めたゆ~じ~です。

 

ここでは好きな競馬について触れていこうと思います。

 

 

まず、初回となる今回触れていくのは今週末に行われるジャパンカップについて。

個人的には数多くあるG1レースの中でも非常に好きで未知の外国馬と日本馬との対戦をワクワクしながら楽しみにしていたものでした…。

 

外国馬招待競走として創設されてから既に30年以上が経ったこのレース、かつては凱旋門賞馬やキングジョージ馬など超一流の実績を持つ馬達が出走していたものですが、近年ではそうした『大物』の参戦は少なくなり、かつての盛り上がりが失われているのが現状です。

 

今年のジャパンカップで出走が予定されているのは昨年アイルランドダービー、英セントレジャーを制し、凱旋門賞で5着になっているカプリと先月のカナディアンインターナショナルで2着したサンダリングブルーの2頭。

JRAも出走馬の誘致にはかなり努力しているようで何とかアイルランドダービー馬の出走に至りましたが、80年代、90年代のジャパンカップの外国出走馬の水準にはほど遠い…と、いうのが実状ですね。

 

そもそも何故ジャパンカップに欧米の一流馬が来なくなってしまったのか?

ある程度詳しい方なら見当はつくものと思いますが、いくつか要因があります。

 

① 日本では日本馬が強く、簡単に好走できない。

② 香港国際競走、ブリーダーズカップなど高額賞金のレースが増えた。

③ 検疫などのデメリットが少なくない。

④ 日本人が種牡馬用に購入した馬が引退前に日本で出走するケースが減った。

⑤ 北米馬が遠征に消極的になった。

 

主な理由はこのあたりでしょう。

 

特に①は顕著で、80年代にジャパンカップを制した日本馬はカツラギエースとシンボリルドルフだけでしたが、90年代に入ったあたりから日本馬達は互角以上に渡り合うようになり、2000年以降にもなるとほとんど全て日本馬が勝つようになり、現在12年連続で日本馬が勝っています。

純粋に日本馬のレベルが上がってきたのは間違いなく、それは外国の関係者の中でも当然認識されています。

②については『何も勝機の薄いジャパンカップに出さなくても香港やブリーダーズカップに出した方が稼げるんじゃね?』ってことでしょうね。

意外にありそうなケースが④。バブル景気末期にあたる80年代後半頃から『ジャパンマネー』にモノを言わせて世界的な活躍馬を多数輸入していた頃は結構このケースがあったんですよね。

⑤ですが、90年代前半あたりまでは北米の芝戦線のトップクラスの海外遠征も少なくなかったのですが、北米馬自体がドバイ以外の地域への遠征に消極的になってしまった感がありますね。

北米は比較的賞金水準が高いためか勝機の薄いレースには無理に出てこないのかもしれませんね。

 

結局、こうした経緯でジャパンカップで来日する一流馬は目に見えて減ってしまいました。

招待競走ですから輸送や滞在に伴う費用の殆どはJRAによって賄われているのですが、それ以上にデメリットの方が大きいと判断されてしまうようになりました。

まあ、凱旋門賞やキングジョージなどを勝った馬があっさり負かされてしまうんですから無理もないかもしれませんね。

事実、凱旋門賞やキングジョージ勝ち馬は多数出走しましたが、ただの1度も勝っていないですし。

 

いやね、それでも日本チャンピオン決定戦としての位置付けが強固ならばもっと盛り上がるとは思います。

その点に於いても課題があります…。

 

ジャパンカップの1か月後には有馬記念が行われます。

随分と前から年末の総決算的なレースとして定着しているこのレースとの兼ね合いなんですよ。

有馬記念は馬券売上の世界記録を保持しているだけの『スーパーG1』でもあり、一般ファンの注目は他の追随を許していません。

皆さんの周りにも『普段競馬はやらないけど有馬記念は買う』なんて方はいらっしゃるんじゃないでしょうか?

舞台となる競馬場こそ違えどその有馬記念と同じカテゴリーであるクラシックディスタンスの最強馬決定戦が僅か1か月の間に連なっているわけです。

競走馬達の多くはその両方に出走することはそう多くはなく、結果的に各馬の適性を考えた上で使い分けされることが多くなっています。

と、なるとジャパンカップ、有馬記念のそれぞれが手薄なメンバーになり、加えて香港へと遠征する馬も少なくないことから、日本最強馬決定戦としての魅力までも希薄になっています。

こんなことはJRAでも随分前から当然認識しているでしょうが、現実にはこれといった対策もなされないまま10年以上経っています。

 

個人的には『もうジャパンカップなくてもいいんじゃね?』とすら思っちゃいます。

もちろんJRAの職員さん達が涙ぐましい努力の上で毎年、国内外の出走馬を集めている事実はあるわけですが…。

 

 

それでも今年、アーモンドアイが出走してくれることで、

 

『アーモンドアイVS歴戦の古馬』

 

と、いう話題があるんで並のG1以上の注目度は保たれています。

アーモンドアイが規格外の強さをここでも見せつけたり、サトノダイヤモンドが鮮やかに復活勝利などすれば、結果的に盛り上がりを見せる非常に面白いレースとなるんですが。

 

さて、このブログでも今後、こうした競馬に関わるコラムだけでなく、可能な限りG1レースを主としたその週のメインレースの予想を掲載していきたいと思いますので是非ご覧いただければ…。