日曜日はチャンピオンズカップ
こんにちは、ゆ~じ~です。
今日触れるのは日曜日に控えているチャンピオンズカップについて。
元々はダート版のジャパンカップを、ということで海外からの招待競走として2000年に創設されたレースです。
当初はジャパンカップダートという名称だったのですが、距離、施行競馬場、時期の変更が行われ、2014年より現在の条件である中京ダート1800mとなり、国際招待制度もなくなりました。
とは、言えJRAは暗に北米を中心にレースへの誘致活動は行っているようですね。
これまでに18回行われてきたこのレースですが、海外からの遠征馬は1勝のみ。
15年前にフリートストリートダンサーが断然人気のアドマイヤドンを破っての勝利でした。
今回はアメリカよりパヴェルが参戦。
パヴェルは今年のスティーヴンフォスターハンデ(G1ダート1800m)を制していて、3着以内に入った場合には報奨金が支払われることになっていますね。
余談ですが、アメリカではペガサスワールドカップやBCクラシックなどかなりの高額賞金レースもあるのですが、それでも優勝賞金が1億円クラスのレースはそう多くはなく、敢えてこのレースに挑む馬も出ています。
過去にはリドパレスやトータルインパクトなどの大物も参戦していますね。
初期には欧米からの出走も見られましたが、近年はすっかり見なくなってしまいました。
加えて近年では招待制がなくなったことで外国馬の来日は寂しくなっていましたが、今年はG1馬の参戦となります。
ただ、外国馬の成績はと言うと、あまり芳しいものではありません。
恐らく今回出走のパヴェルもG1は勝っているものの現地では超一流どころには完敗しており、人気にはならなそうですね。
と、外国馬には厳しい状況のレースとなっている点では先週のジャパンカップと同様なのですが、ジャパンカップと違う点としては国内ダート戦の最高峰のレースとしてその地位をはっきりさせていることです。
現在ダート戦線は、地方競馬の統一G1がいくつもあり、それらに出走馬が分散することも少なくないのですが、その中でも適度な間隔が持たせられているフェブラリーステークスと並んでメンバーはかなり揃うことが多く、最強馬決定戦としての地位を築いています。
ただ、このレースはまだ現在の条件になってからは回数も重ねておらず、データとしては少ないため、傾向を探るのは難しいレースですね。
中京ダート1800mの特徴としては枠の有利不利は内外でそうはっきりとした差はなく、やや先行出来る馬に好成績が多くなっているようです。
ただ直線には坂があり、ペースが流れてくると十分に中段以降からの差しも十分届くコースでもあり、昨年はゴールドドリームが豪快に追い込んで勝利しています。
ある程度の持久力も求められるコースでスピード任せに押し切るのは容易なコースではないですね。
実際、活躍している種牡馬の顔触れを見ていくと中距離向きのヘイルトゥリーズン系の馬の名が多くみられ、ダート戦ながらミスタープロスペクター系の馬は他のコースほど活躍出来ていませんね。
ミスタープロスペクター系で実績を残しているのもキングカメハメハ、アグネスデジタル、ヴァーミリアンら持久力に長けた馬達ですね。
今回は昨年の覇者であり、現役ナンバー1の実績を持つゴールドドリームが直前で回避してしまったのは残念ですが、そのゴールドドリームを前走の南部杯で打ち破った3歳馬ルヴァンスレーヴが出走。
恐らく抜けた1番人気になるものと思います。
ルヴァンスレーヴは父がシンボリクリスエス、母父はネオユニヴァースと、パワーと持久力に於いては優れた血統背景を持っています。
出遅れることも少なくなく、それほど序盤から速い脚で前に取り付くタイプではないので、置かれてしまう心配は多少はありますが、加速し出すと簡単には止まらないでしょうね。
受けて立つ立場の古馬勢には前走京都で行われたJBCクラシックを制したケイティブレイブが人気になりそうです。
こちらは父がアドマイヤマックス、母父はサクラローレルと実に渋い血統ですが、血統的にも実績的にも十分なスタミナはあるものと思われますね。
3歳時から好成績は収めていましたが、そこから徐々に地力をつけており前走JBCクラシックでG1は3勝目。
と、共にJRAでのG1初勝利となっています。
元は前に行く競馬をしていましたが、差す競馬でもその強さを発揮してきていますね。
昨年のチャンピオンズカップは厳しい流れの中で粘りを見せて4着でしたが、今年はどうでしょうか。
かつてはジャパンカップのダート版として創設され、今ではほぼ純粋に国内ダート戦線の最高峰のレースへと変貌を見せたこのレースですが、個人的には北米からの強豪馬の参戦が期待できるレースであってほしいな、と。
そもそも舞台を左回りの中京に移したのは左回りが主流の北米に合わせた面は少なからずあると思うのですが…。
加えてブリーダーズカップ以降、春までは北米に於いても高額な登録料を必要とするペガサスワールドカップを除けば、ビッグレースの少ない時期でもありますし、フェブラリーステークスと合わせて北米の実績馬に積極的に参戦してもらえると実に面白いのですが…。
何はともあれ、先週同様に見応えのあるレースを期待したいものです。