2020年 天皇賞(春)予想
毎週、毎週のことにはなりますが、競馬が開催される度にホッとするような気分になります。
そもそも競馬が行われる事が本当に良いのかどうかという疑問がないわけではないのですが、関係者のコロナウイルス感染者もごく一部のJRA職員だけに留まっており、ギリギリの瀬戸際に立っていながらも辛うじて開催を続行出来ている状況。
それだけに「競馬が開催される」というある種当たり前の事が今更ながらに当たり前のことではないことを感じさせてくれています。
出走するG1馬は2頭。
1番人気が予想される昨年の覇者であり、一昨年の菊花賞馬フィエールマン。
その前年に菊花賞を制し、数々のG1で好走を続けてきたキセキ。
世界的な潮流であるのですが、近年はこうした超長距離路線は手薄なメンバー構成になることが多くなりました。
日本はまだいい方で世界的にその国の最強クラスの馬がこうした超長距離G1に出走しること自体が稀になっており、今や天皇賞(春)は3000m超級のレースとしては世界最高水準のレースとなっています。
そうしたレースではあるのですが、今年の顔触れを見るとG1として相応しいメンバーとなっています。
上記2頭の他に中距離でも活躍を見せるユーキャンスマイル、ミッキースワローが共に阪神大賞典、日経賞と前哨戦を制してここへと歩みを進めてきています。
そしてその両レースで上位を争ったトーセンカンビーナ、スティッフェリオ、メイショウテンゲン、モズベッロらが全て出走。
昨年の菊花賞上位馬こそいませんが、例年と比較しても同等かそれ以上と言える顔触れとなっています。
余談ではあるのですが、昔と比較すると明らかに故障で戦線離脱していく馬は減ってきており、実績ある馬のG1出走は確実に増えてきていますね。
では、予想へ行ってみましょう。
天皇賞(春) 予想
◎ フィエールマン
○ ユーキャンスマイル
▲ メイショウテンゲン
△ スティッフェリオ
△ ミッキースワロー
◎には昨年の覇者でもあるフィエールマン。
大外枠を引いたのは痛いところなのですが、昨年のこのレースではモノの違いを見せつけるような走りをしており、このレースに対しての適性は非常に高いものを持っていると判断します。高いステイヤー資質を持ちながら京都の軽い馬場への適性をも持つという点に於いては現役馬随一と見ています。
有馬記念以来のぶっつけとなりますが、使い込めない体質もあり、これは予定通り。調教でもしっかり動いており問題はないでしょう。
○には昨年は5着に敗れたユーキャンスマイルを。
典型的なステイヤーではありませんが、中距離G1でも通用しているように絶対的な能力は高い同馬。前走阪神大賞典でも完勝しており、昨年よりも力を更に増してきているように思います。
ただ、前述したように完全なステイヤーではないと見ており、人気になり過ぎるようなら外す選択肢もあると見ています。
▲にメイショウテンゲン。
お母さんのメイショウベルーガは牝馬には珍しい重厚なステイヤータイプの馬で、京都大賞典を制するなど京都コースにもかなりの実績を持つ馬でした。まだまだ未完成感は拭えないのですが、ディープインパクト産駒らしからぬステイヤー資質を持つ馬だけに成長次第ではチャンスもあると見ます。
△にスティッフェリオとミッキースワローを。
スティッフェリオですが、主に中距離を主戦場に走っている馬ですが、血統的には完全にステイヤー。そもそも長距離ではそれほど走った経験がないだけに十分なスタミナを内在している可能性はあると見ます。
ミッキースワローも、中距離の斬れ者というイメージが強いのですが、この馬もそもそも長距離の経験が殆どなく、血統的にも長距離をこなす可能性は十分に感じさせています。横山典騎手は時として神がかった騎乗を見せますし、一撃あって不思議ではないと見ます。
さて、ここらで寄り道。
個人的に印象に残っているのは今から10年前。
2010年の天皇賞(春)。
ジャガーメイルがマイネルキッツを破って優勝した年なんですが、レース後に馬連が当たっていたんで、いくらついたのかな、と携帯のPAT画面を見たら何故だか数十万円増えてるんですよね。
最初、全く意味がわからず「?」。
そもそも馬連はそんなに高額買ってないはず。
何が起きた?
と、思ってよくよく調べたら3連複が的中してました。
人気薄のメイショウドンタクが上記2頭に続いて3着に。
間抜けなことにこれを買っていた自覚がなかったんですよ(笑)
そりゃ、少額買っていたにしても2000倍を超える配当だけに払戻しもそれなりになりますよね。