うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

過剰人気を探せ!

9日の京都新聞杯

単勝オッズ1.4倍の圧倒的な1番人気に推されていたアドマイヤビルゴでしたが、終わってみれば4着に敗れてしまいました。

 

終わってからのことは何でも言えると言えばそれまでなのですが、正直これは人気になり過ぎなんじゃないかと見ていました。

 

確かにG2というには手薄なメンバーの中で皐月賞トライアルの若葉ステークスを勝っている実績はやや抜けていました。

 

しかし、デビュー僅か2戦の同馬にここまでの人気は打倒だったのでしょうか。

 

単勝1.4倍ということは60%近い勝率でようやく回収率にして80%程度となります。

個人的な見解ではありますが、この馬は60%以上もの確率で勝つとは思えませんでした。

 

それでも、これだけの人気を集めた背景に6億円以上もの超高額で落札された良血のディープインパクト産駒だったこと、今は亡き近藤オーナーのエピソードなどもあり、そうした馬の能力に直接関係のない部分で少なからず注目が集まっていたことがあろうかと思います。

 

馬券上級者の方は基本的に如何に美味しい馬を買うかということに執心されている方が多いです。

彼等は様々な視点から馬券を買う上で美味しい馬、美味しくない馬を選び出そうとしています。

 

ただ、様々なファクターはありますが、今回のケースなどは比較的容易に過剰人気であると判断しやすかったのではないかと思います。

 

 

勿論、一本被りの圧倒的な人気だからと言って必ずしも過剰人気になるなんてことはありません。

実際に全14戦の全てで単勝オッズ1.3倍以下だったディープインパクトですが、全てのレースで単勝ベタ買いしていたとしてもその回収率は100%を超えています。

結果的にはむしろ過小人気だったと言って良いでしょう。