2020年 京王杯スプリングカップ予想
16日は東京競馬場でG2京王杯スプリングカップが開催されます。
かつては安田記念の最需要ステップレースとしてトップクラスの出走も多かったこのレース。
近年のトップクラスはG1からG1を渡り歩くようなローテーションが組まれることが多くなっていますが、かつては海外からスキーパラダイスやザイーテンなどのG1級の大物も参戦したり、グラスワンダーが参戦してきたりと注目度も高いレースの1つでした。
最近では安田記念へ向かう馬は多様化し、マイラーズカップ、ヴィクトリアマイルなどから向かうケースも多くなっていて、海外のG1級の馬も参戦することは少なくなっており、その頃のような豪華メンバーとなることは少なくなったのですが、今年はスプリント戦線のトップ2とも言えるタワーオブロンドン、ダノンスマッシュが出走。
他にケイアイノーテック、ステルヴィオ、セイウンコウセイといったG1勝ち馬の名もあり、このレースとしてはなかなかのメンバーとなっています。
ちょっと気になるのは天候でしょうか。
15日18時時点で発表されている東京競馬場の天気予報では朝から雨が降り出し、レースまでに10数ミリ程度の降水が予想されています。
東京競馬場の芝コースの排水能力は非常に優れており、多少の雨くらいではそれほど影響がないのですが、10ミリを超える降水ですと稍重くらいにはなる可能性は十分、降り方によっては重馬場くらいまで悪化する可能性もありますね。
これがどう影響を与えてくるでしょうか。
では、予想へ。
京王杯スプリングカップ 予想
◎ ダノンスマッシュ
〇 ケイアイノーテック
▲ レッドアンシェル
△ ショウナンライズ
△ タワーオブロンドン
◎はダノンスマッシュ。
最近は1200m戦ばかり使われてきており、久々の1400mがどうかというところではありますが、ある程度コントロールしやすくなった今なら1400mは克服可能と見ます。
ある程度前に行ける脚力はありますし、前走は全く力を出し切れていないと見て度外視します。
〇にはしばらく勝利から遠ざかっているケイアイノーテックを。
近3走とも着順は冴えないものですが、着差そのものはそれほど大きく離されてはおらず、メンバー中トップクラスの末脚を使っており、状態はだいぶ持ち直してきていると思われます。チークピーシズを使う今回、一発あっても不思議ではないと見ています。
▲にレッドアンシェルを。
なかなか順調に使い込めない同馬で、6歳ながらまだ16戦。前走はチグハグな競馬でまともに力は出せておらず、仕切り直しの一戦となります。
内目の枠だけにスタートの上手い福永騎手に戻ったのはプラスと見ます。
△に人気薄のショウナンライズと人気のタワーオブロンドンを。
ショウナンライズは近走の内容からは厳しいと思わざるを得ませんが、この舞台はオープンで勝った経験もありベスト条件と見ます。
タワーオブロンドンですが、正直これは抑えまで。昨年勝っているなどこの舞台で重賞2勝の実績もあり、無様な競馬はしない可能性が高いです。ただ、斤量が2キロ重くなってしまっているのも事実。頭からは買いにくいと見ます。
さて、相変わらずの脱線話をば。
今から20年以上前でしょうか、個人的に重賞クラスの馬達に馬の強さを示すフリーハンデを付けていました。
競馬四季報などには当時そうした数値がつけられており、それを参考にして自分なりに各馬の強さを数値化していました。
例えば、バブルガムフェローに対してI(インターミディエイトー2000m前後)カテゴリーで66.5キロ…といった具合です。
当時の予想にもこれを参考にしての予想を行ってもいたのですが、次第にやらなくなりました。
そもそも馬の強さって何だ?そんな大雑把に数値化出来るのかと疑問に感じたからです。
芝って言っても例えば東京競馬場と京都競馬場では求められる資質はやや変わってきますし、もっと言えば天皇賞(秋)とエクリプスステークスでは同じ走りなど出来ないのは当たり前だとようやく気付いたんですね。
現実の競馬はダビスタじゃないですからね。