うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2020年 葵ステークス予想

これまで幾度も競走条件が変更されているレースではありますが、一昨年より現在の条件となり、3歳限定の芝1200m戦となりました。

 

かつては3歳限定の芝1200m重賞は春にファルコンステークスが行われていましたが、競争条件が変わり、事実上その役割をここへとに移設してきた形ですね。

 

ただ、現時点でG3としての認定は受けられていないため、「重賞」という良くわからない格付けとなっています。

国外的にはリステッドレースという形となるわけですが、賞金などはG3と同額となっていて事実上のG3だと言って良いかと思います。

 

このレースに対するレイティングが一定以上の水準と認められれば国際的にもG3として認定されることになるでしょう。

 

 

netkeibaの予想オッズ(29日13:30時点)で1番人気が予想されているのは昨年の函館2歳ステークスの優勝馬であり、京王杯2歳ステークスでもタイセイビジョンの2着となったキズナ産駒のビアンフェ。

久々の1200m戦となりますが、お母さんがスプリンターのルシュクルでもあり、1200mでの実績もあることから人気が予想されています。

これに続く予想オッズをつけているのが桜花賞にも出走したケープコッド。

同馬は2歳時に1200mのオープン戦を2勝しているように実績的にはこの中でも上位に位置するだけに人気も納得のいくところでしょうか。

このケープコッドとほぼ同じ評価を受けているのが同じく牝馬のエレナアヴァンティ

こちらもオープン戦で2勝の実績を持ち、前走のマーガレットステークスでは人気薄ながら勝利を掴んでいます。お母さんのドリームカムカムは15年くらい前にスプリント戦線で活躍していましたね。

 

個人的に思うところなのですが、3歳限定の1200m戦とダート路線はもう少し層を厚くしても良いように思いますね。

適鞍がなく、やむなく長めの距離などに使わざるを得ないケースも少なからずありますしね。

 

さて、そんなことは取り合えず置いておくとしてレースの予想へと行きましょう。

 

葵ステークス 予想

◎ アルムブラスト

〇 マイネルグリット

▲ カバジェーロ

△ レジェーロ

 

◎には休み明けとなるアルムブラストを。

高いスピード能力の一端を2歳戦で示した同馬。今回は絶好とも言える2番枠を引き当てました。一度使ってから挑めない点はやや減点材料ではありますが、坂路を中心にしっかり負荷を掛けておりスプリント戦を意識した調整で仕上がりは悪くないと見ています。

〇にはマイネルグリットを。

小倉で芝1200を連勝しているように水準以上のスピード能力は示していたが、1400以上に挑み続けて大敗続きのため、人気はある程度落としてくるものと思います。

血統的には一見中距離向きとも言えそうですが、母も祖母もスプリント重賞で活躍しており、その影響は強いものと見ています。

▲にカバジェーロを。

1勝クラスを勝ち上がってきたばかりですが、今の京都の馬場に適性を持っているように感じられます。内目の枠を引けていますし、スムーズに好位につけられればチャンスはあるように思います。

△に人気薄ですがレジェーロを。

小倉の1勝クラスをスピード任せのレースで勝ち上がってきた同馬。前走は案外な走りでしたが今回は軽めの馬場で見直します。絶好枠からどこまで行けるか。

 

 

芝のスプリント戦って血統のイメージを壊されることってちょいちょいあるんですよねぇ。

アドマイヤムーンジャパンカップ勝ち馬)の産駒が走るってのはまあわかりますよ。

しかし、時としてステイヤータイプの種牡馬とかからスプリンターが出てきたり、父系、母系ともにスプリント資質が感じられないような馬が走ったり…。

もちろん気性的に折り合いが付かずに短い距離を走る馬ってのは間違いなくいるのですが、重賞クラスともなれば根本的な適性なしにはそうそう通用しない…と思うんですが、突然走ってくる馬って現れるんですよねぇ。

長距離でも時折短距離系種牡馬の産駒が走ることもありますが、そういったケース以上に短距離はそうしたイレギュラーが多い気がします。

 

あ、別に今回の葵ステークスで典型的短距離血統でない馬が来ると見ている、とかの暗示ではないですよ(笑)