うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2020年 安田記念予想

春のG1も3歳クラシックは終わり、安田記念宝塚記念を残すのみとなりました。

海外に目を向ければ各国、ダービーやオークスはおろか2000ギニーなどもまだ行われていない状況だけに無観客とは言え、ここまで開催出来た事は本当に良かったかと思います。

 

で、安田記念

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舞台となる東京競馬場の芝コースですが、先週のダービー開催週より仮柵の設置がCコースとなっています。

 

 

最近の東京競馬場の芝コースでは内有利というのが何度となく各メディアなどで語られているのですが、降水があった場合など内側がどれだけ荒れてくるかが1つのポイントとなろうかと思われますね。

ただし、東京競馬場の芝馬場は内側から乾きやすい特徴などもありますので、レース寸前に馬券を購入しようという方はこの馬場状態にも注意を払いたいところです。

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6月5日14時時点 東京競馬場天気予報


で、注目を集めるのは怪物アーモンドアイの走りでしょう。

ヴィクトリアマイルでも馬なりで楽勝して見せたようにその走りのポテンシャルは確実に世界最強クラス。

それがやや渋る可能性もある馬場でどこまで発揮できるのかが焦点の1つとなりそうです。

アーモンドアイは間違いなく日本競馬史でも最上位クラスの能力の持ち主ではありますが、他の上位人気の馬達もまたハイレベルでもあります。

インディチャンプは実績でも明らかですが、昨年の安田記念を制するなどしている近年のトップマイラーの1頭ですし、アドマイヤマーズは香港マイルを制するなど既にマイルG1で3勝を挙げています。

桜花賞馬グランアレグリア阪神カップで他馬を全く相手にせず楽勝し、高松宮記念でも勝ちに等しい走りを見せています。

ダノンプレミアムも近走でやや評価を下げた印象はありますが、天皇賞マイルチャンピオンシップなどは敗れながらも能力は十分に示しています。

何しろ14頭の出走馬の内、10頭がG1優勝経験のある馬ですしね。

 

では、予想へと行きましょう。

 

安田記念 予想

◎ アーモンドアイ

○ インディチャンプ

▲ ダノンプレミアム

△ ダノンキングリー

 

◎にはアーモンドアイ。

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全体的な能力の高さについてはこの豪華メンバーに於いても1枚抜けているのは確実。

普通に走れば容易に負かすことは出来ないと見るのが妥当だと見ます。昨年の時のように大きな不利を受けるなど展開に於いて余程厳しくなるなどがなければ大きく崩れるとは考えにくいものと見ます。

 

○に昨年覇者インディチャンプを。

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昨年このレースを制しているようにこのレースに対しての適性は実証されています。

ここに至るまでの過程は昨年以上と言える状況だけに状態面では問題はないものと見ています。ピッチ走法でも知られる同馬だけに多少の馬場悪化があってもそれほど問題はないように感じます。折り合いがスムーズならば上位進出の可能性は高いものと見ています。

 

▲にオーストラリア遠征帰りのダノンプレミアムを。

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前走のクイーンエリザベスステークスでは渋った馬場の影響もあったのか3着に敗れているだけに馬場状態もやや気になるところもあります。天皇賞以降の2戦でやや評価を落とした感はありますが、昨春見せた走りが出来れば能力自体は十分に通用するものと見ます。最内枠を引いていますが、内目に好位を取りたい馬が多いだけに内に閉じ込められなければ。

 

△にダノンキングリーを。

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実力はありながらいまだG1未勝利の同馬。これまでの走りを見るとある程度は脚を溜められる展開の方が向いているようです。そうした意味に於いてはそれほどペースが上がらなそうで好位で脚を溜められる展開にもなりやすそうです。敗れたレースに於いてもコンスタントに高い水準の走りは見せ続けており、ここでも好勝負は可能と見ます。

 

 

明確に飛ばしていきたいと思われる馬がいないだけに展開がポイントとなろうかと思われます。

大外枠のダノンスマッシュが前走同様に積極的に前に出ていくのか、セイウンコウセイあたりが思い切ってダッシュさせていくのか。

しかし、それらが積極的にペースメイクをしたとしても馬群全体のペースを大きく引っ張っていくことになる可能性は高くはないものと見ています。

 

では印を打たなかった上位人気馬についても触れてみましょう。

まずグランアレグリア

基本的には一本調子な面があり、遅めの流れから一気にペースアップするような流れは向いてはいないように思います。高松宮記念では豪快に追い込んでいるように見えますが馬自身は平均ペースで走っています。能力自体は十分に通用する水準にはあると思いますが、適性的には見劣ると見ます。

続いてアドマイヤマーズ。

香港マイル古馬と0.5キロの斤量差で制しているように能力そのものは十分に高いとは見ています。ただ、この馬についてもある程度は流れて欲しいというタイプ。

瞬発力が求められると父同様にやや苦しいと言わざるを得ないでしょう。むしろ思い切って逃げの手に出た場合の方がチャンスはあろうかと思います。