うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

宝塚記念へ

28日は阪神競馬場宝塚記念が行われます。

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宝塚記念と言えば有馬記念と並び、ファン投票で上位の馬が出走権を得るといういわば「ドリームレース」として知られています。

そう言えば聞こえはいいんですが、実情としてはこのファン投票はあまり有意義に機能していません。

 

例年、フルゲートを大きく上回ることもなく、今年の登録馬も18頭と登録全馬が出走出来る見通しとなっています。

 

そもそもがJRAは日本版キングジョージを意識してこのレースを位置付けています。

しかし、日本の気候的な面から超一流馬がこの時期に積極的に出走させない傾向があります。

加えて3歳馬はダービーに全力投球させるということで、宝塚記念へと出走してくることは殆どありません。

結果的に宝塚記念の位置付けはG1を勝ちきれなかった馬がG1タイトルを手にする…といったパターンが多いレースとなっていて、日本版キングジョージと呼ぶには抵抗のあるのが実状となっています。

 

因みにモデルのキングジョージは日本以上に真夏の時期に行われるのですが、イギリスは真夏でも日本の様に連日30℃を超えるようなことは殆どありません。

故に欧州では真夏にビッグレースが軒並み行われています。

 

が、日本では昔から夏は休養に充てる時期、との認識が強くなっています。

また、3歳馬がこの時期に古馬G1に出走することに対しても否定的な関係者が未だに多いんですよね。

 

個人的な見解としては気候的に日本の夏が他の競馬開催国と比較してもかなり厳しい高温多湿なのは事実。特に近年は昔以上の暑さとなっており、暑さに対して不安のある馬が出走を控えるのはまあ理解出来るところです。

ただ、3歳馬については積極的に出走してほしいというのが本音。

70年代、80年代ならともかく育成技術、調教技術などが大きく進歩した今では3歳馬の能力は明らかに古馬に近付いています。

大きな斤量差が与えられていることを考えれば能力的には十分に通用すると思っています。

 

過去、安田記念ではG1勝ちのなかったリアルインパクト古馬を破って勝利していることからも力関係的には十分にやれるはずかと思います。

 

 

さて今年の宝塚記念ですが、3歳馬の参戦はなかったものの古馬に関してはなかなかの好メンバーが出走する見通しとなっています。

 

人気投票順に登録馬と予定騎手を挙げていきましょう。

 

サートゥルナーリア  牡4  ルメール

ラッキーライラック  牝5  デムーロ

クロノジェネシス   牝4  北村友

ブラストワンピース  牡5  川田

グローリーヴェイズ  牡5  レーン

キセキ        牡6  武

ワグネリアン     牡5  福永

スティッフェリオ   牡6  幸

カデナ        牡6  鮫島駿

ダンビュライト    騙6  松若

ペルシアンナイト   牡6  和田

トーセンカンビーナ  牡4  浜中

トーセンスーリヤ   牡5  横山和

モズベッロ      牡4  池添

レッドジェニアル   牡4  酒井

アフリカンゴールド  騙5  未定

メイショウテンゲン  牡4  松山

アドマイヤアルバ   騙5  西村淳

 

G1優勝経験を持つ馬が半数近い8頭。

正直、宝塚記念のこれまでの歴史を考えれば最高クラスの好メンバーだと言って良さそうです。

それも、だいぶ前にG1を勝ったけど最近は好勝負出来ていない…なんて馬もペルシアンナイトくらいですよね。

逆にスティッフェリオなんかは前走天皇賞では勝ちに等しいくらいの走りを見せています。

 

個人的な見解としてはファン投票の上位5頭の勝負かと見ています。

特にサートゥルナーリア、ラッキーライラック、クロノジェネシスの3頭。

 

このハイレベルの一戦、実に楽しみになってきますね。

 

余談ですが、26日から29日まで仕事で盛岡へと出張の予定…。

実に残念…。

 

出張先にはパソコンは持って行かない予定ですので予想記事を掲載できない可能性すらあります…。

何とか25日までにやれるだけのことはやろうとは思いますが。