うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2020年 エリザベス女王杯予想

秋華賞ではデアリングタクトが史上初の無敗での牝馬三冠を達成。

菊花賞ではコントレイルがこちらも史上初の父子での無敗クラシック三冠を達成。

天皇賞ではアーモンドアイが並み居る強豪を捻じ伏せて8度目のG1制覇を達成。

 

競馬史上でも稀に見る大記録が3週立て続けに成し遂げられた伝説的な3週間。

その余韻が残る中で、先日アーモンドアイのラストランとなる次走がジャパンカップに決定し、上記の三冠馬3頭が一堂に会することが濃厚となり、競馬界に衝撃が走ったのでした。

 

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そんな中でどうにも存在感が薄くなってしまった今週のエリザベス女王杯

まあ、当年の牝馬限定G1を制している馬が1頭もいない(もっともラッキーライラックは牡馬混合の大阪杯を制してはいますが)という寂しさが感じられるメンバーとなりました。

まあ、今年と一昨年の3歳牝馬G1は全てデアリングタクトとアーモンドアイが制しているのですから仕方ないとも言えますが。

ただ、よくよくメンバーを見てみれば大阪杯で牡馬をも完封した昨年の覇者ラッキーライラックを筆頭に無敗でオークスを制したラヴズオンリーユー、ヴィクトリアマイルをレコード勝ちし、札幌記念では牡馬に完勝したノームコア、同じく牡馬相手にオールカマーを制したセンテリュオ、府中牝馬ステークスを圧勝したサラキアなどが出ており、これまでのエリザベス女王杯の出走馬の歴史と比べてみれば別段見劣りするほどのメンバーでもないことが窺えます。

昔と比べれば競走馬の故障も少なくなり、実力馬が順調にレースを使えるケースが確実に増えてきているのも一因としてあるかと思います。

 

で、このメンバーを見渡してみるとやはり実績的にも牡馬G1級と互角以上に渡り合ってきたラッキーライラックの存在がやや抜けている印象。

しかし、ここでは大外の18番枠となってしまいました。

昨年制したレースではありますが、今年は京都競馬場ではなく阪神競馬場での開催。

これらがどう出るのかがポイントとなるでしょうか。

 

では、予想へと行ってみましょう。

 

エリザベス女王杯 予想

◎ ノームコア

〇 ラッキーライラック

▲ ラヴズオンリーユー

 

ここでの予想では珍しく人気馬に印が纏まりました。

そんな中で◎にしたのは前走札幌記念でラッキーライラックらを破ったノームコア。

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春には高松宮記念にも出走している同馬にとって距離がどうかという不安は少なからずあるのですが、半妹のクロノジェネシスは同じ舞台の宝塚記念を圧勝しています。

少なくとも2000mでは何度も結果を出していますし、ここは十分に狙えると見ています。

 

〇は爆発的な末脚を炸裂させて昨年のエリザベス女王杯を制したラッキーライラック

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昨秋本格化して以降は強い相手にも安定した走りを見せ続けており、やはり能力的にはこの馬を外すことは出来ないと見ます。大外の18番枠が懸念となるのですが、阪神芝2200は1コーナーまでには距離もあり、積極的に行けば良い位置も十分に取れるように感じられます。それほど早いペースにはなりにくい相手だけに好位で瞬発力を発揮出来ればやはり実力上位でしょう。

 

▲に復活を掛けるラヴズオンリーユーを。

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調教師の口からも春は状態が良くなかったことが語られていますが、ようやく良化してきた様子。今の阪神の芝2200mには適性があると見ており、この馬の持ち味が出しやすいと見ています。どれだけ力を出せる状態なのか微妙なだけに大きな信頼は掛けられないというところでこの評価に。

 

前走で牡馬を破ってオールカマーを制したセンテリュオですが、相手のレベル的にはとてもじゃないですがG2と言えるものではなく、求められる適性も違いが大きいため、ここでは消すことにします。

人気薄ながらも府中牝馬ステークスを圧勝したサラキアですが、2200mの距離に疑問が。サリオスの半姉だけになんとか能力で凌ぐ可能性は否定できませんが、ベストは1600~1800と見ているため、ここでは消します。

 

 

余談ですが、ラヴズオンリーユーとお母さんのラヴズオンリーミー、どっちかどっちだけ良くわからなくなってた頃がありました。

そんな人、他にいませんか?笑