2020年 阪神ジュベナイルフィリーズ予想
このレース名になってもう久しいのですが、個人的には前の『阪神3歳牝馬ステークス』(当時は馬齢の数え方が今とは違っており、当時の3歳は今でいう2歳でした)という名称の方がしっくりくるところもあります。
90年代後半からJRAは明らかに国外からの評価を意識していたこともあって、欧米の競馬関係者にも意味の伝わりやすい『ジュベナイルフィリー』という名称を取り入れたのでしょう。
さて、1番人気の連勝劇が続いていたのが、先週のチャンピオンズカップでクリソベリルが敗れたことでストップしました。
今週はどうでしょうか?
1番人気に推されると思われるのは既に重賞2勝を挙げ、実績でも一枚抜けている白毛馬のソダシ。
祖母に白毛一族の祖でもあるシラユキヒメを持ち、クロフネを父に持つという血統で、白毛馬初の重賞制覇を成し遂げた事でも知られるユキチャンの姪に当たります。
ユキチャンとは父のクロフネは共通しており、血統的には3/4同血ということになります。
ユキチャンは芝で全く走れなかったわけではありませんでしたが、瞬発力に欠けるところがあり、ダートでこそ持ち味が生きてくるタイプの馬でしたが、このソダシは芝でデビューから3連勝と叔母よりも高い芝適性を示してきています。
代々この一族は一瞬の斬れには欠ける馬が多く、ダートに高い適性を示す馬が多いのですが、どうやらそれらとはちょっと違っているようです。
白毛一族と言えば、無視出来ないのがファンタジーステークスをレコード勝ちして見せたメイケイエール。
同馬は白毛ではないのですが、こちらは前述のユキチャンの孫になります。
決して良血と言える程の血統ではありませんが、既に非凡なスピード能力を見せてきています。
この白毛一族に悲願のG1タイトルがもたらされることになるのか、はたまた別の馬が桜花賞への最有力候補として名乗りを挙げてくるのか?
では、予想を。
◎ サトノレイナス
〇 オパールムーン
▲ ソダシ
△ サルビア
◎ サトノレイナス
唯一のディープインパクト産駒。今年のディープインパクト記念を制したサトノフラッグの全妹に当たります。
阪神ジュベナイルフィリーズや桜花賞でのディープインパクト産駒の強さは今更語る必要もない程。鋭い斬れを持っており、長い直線での瞬発力は十分に期待できると見ています。
〇 オパールムーン
前走ファンタジーステークスでは際立つ末脚でメイケイエールに迫っての2着。
本質的に1400mよりはもう少し長い距離に適性を持つように感じられ、むしろマイルへの距離延長は歓迎材料かと見ます。
ペースが早くなるようならこの馬のチャンスも十分にあろうかと見ています。
▲ ソダシ
実績的には明らかに上位の同馬。無論、重賞2勝は能力無くしては不可能で、実力自体は相応のものは持っていると見ています…が、この馬はスピードの持続力を生かす競馬が身上であり、瞬発力が求められる展開は適していないと見ています。
白毛馬が勝つことは今や驚くようなことではなくなっている今、白毛だからと過剰人気になり過ぎる…ということはなくなりつつありますが、客観的に見て美味しい存在ではないと見てここは抑えまでに。
△ サルビア
前走の大敗で大きく評価を下げてしまっていますが、2走前のりんどう賞の内容は秀逸。この条件で滅法強さを見せるダイワメジャー産駒でもありますし、前走のようなチグハグな面を出さなければ巻き返しもあろうかと思います。
正直言うと、今回は普段のG1レースほど詰めた分析は行っていないので、個人的な経験値に頼った面は少なからずあるのですが、この4頭で行こうかと。
ちょっと怖いのはポールネイロンでしょうか。