2020年 ホープフルステークス予想
今週は土曜日にホープフルステークス、日曜日に有馬記念というダブルG1となります。
ちょっと早いのですが、今週は日曜日の有馬記念も控えていますのでホープフルステークスの予想に入りましょう。
連日のJRAのG1開催というのはかつてジャパンカップダート、ジャパンカップと続けて行われていた時以来でしょうか?(間違ってたらすみません)
G1昇格してから今回で4回目と歴史の浅いG1ではありますが、昨年の覇者は今年に無敗のままクラシック三冠制覇を成し遂げたコントレイル、一昨年の覇者もその後に無敗で皐月賞を制したサートゥルナーリアとG1に相応しい活躍馬が出ています。
今年も来年のクラシックに繋がる名馬が歴史にその名を連ねるのでしょうか。
1番人気が予想されているのは東京スポーツ杯を制したダノンザキッド。
東京スポーツ杯を制してここに挑むのは昨年のコントレイルと同様です。
早い時計が出やすい馬場で快勝してきた同馬ですが、血統的にはジャスタウェイ×ダンシリと欧州色の強いものを持っており、今の時計が掛かりやすい中山芝コースへの適性をも持っているようならばここもやはり注目せざるを得ない存在でしょうか。
2番人気候補はアイビーステークスを制して挑むオーソクレース。
父はジャパンカップを楽勝するなど今や日本のロベルト系を牽引する存在になっているエピファネイア、母は宝塚記念を制した名牝マリアライトという良血馬で、クリソベリルの甥にも当たります。
父母共に日本で活躍した馬ではありますが、血統的には非常にパワーが強調されたものを持っており、力を要する馬場への適性の高さも窺えるものとなっています。
これら2頭に続く評価を受けているのが、ディープインパクト産駒でボレアスやマウントシャスタの全弟に当たるヨーホーレイク、同じくディープインパクト産駒、リバティハイツの半弟で同じ舞台の芙蓉ステークスを楽勝しているランドオブリバティ。
ただ、当然ながら皆、2歳馬ですからまだまだ各馬とも成長の余地を大きく残し、キャリア的にも殆ど使われていない馬達だけに多少人気のない馬であっても秘めたる素質を持っている馬もいるやもしれませんね。
週初めには降水の予報もあった中山競馬場ですが、どうやらまとまった降水の確率は大きくはなさそうで、極端な馬場の悪化は避けられそうです。
とは言え、この開催の中山芝コースは例年よりも時計が掛かる傾向が出ており、いわゆる瞬発力勝負にはなりにくいものと思われます。
G1昇格後の3回は全て2:01台での決着となっていますが、これよりも時計が掛かってくる可能性は低くはないでしょう。
では、予想へと行ってみましょう。
◎ ランドオブリバティ
○ オーソクレース
▲ ダノンザキッド
△ アドマイヤザーゲ
◎ ランドオブリバティ
3か月前ではありますが、今回と同じ舞台で行われていた芙蓉ステークスの走りは圧巻。直線を向くまで持ったままで進出、追われるや瞬く間に後続を突き放して最後は流して楽勝。ビッシリ追っていたなら更に差は広がっていたものと思われます。1200~1800の3ハロンを11秒台のラップをマーク、最後の余裕振りを考えればラストも12秒ジャストもしくは11秒台もあり得た内容でもあり、ディープ産駒にありがちな一介の瞬発力タイプではないと見るべき。
○ オーソクレース
派手に出遅れた前走アイビーステークスでしたが、直線入り口では最後方。進路がなかなか開かない中で馬群をこじ開けて進出。本質的には瞬発力に頼るタイプではないと見られ、この勝利は他馬との能力差に依るところが大きかったか。むしろ走りや血統からはパワーを要する今の中山芝コースでの走りに期待が掛かる1頭。
▲ ダノンザキッド
久々の出走で大きく馬体を増やしてきた前走の東京スポーツ杯では正に王道の走りで完勝。現時点の2歳戦線ではやや抜け出した存在感を示しています。33.5の上がりを記録して瞬発力を見せていますが、血統的には前述したようにかなりヨーロピアンなもの。お母さんは如何にもな欧州血統ですし、父のジャスタウェイはドバイターフを記録的大楽勝を収めた馬で、東京より中山への可能性を存分に感じさせるもの。人気でも無視はしにくい。
△ アドマイヤザーゲ
兄はダービー馬ロジユニヴァースの同馬。前走は5頭立ての1勝クラスとやや地味ながらも11秒台前半のラップを3ハロン続けてマークした強烈な決め手で競り合いを制しています。ただ、こちらも血統的には斬れよりは優れたスピードの持続性を感じさせるものを持っており、欧州的なパワーを内在している可能性は大きいと見ます。
産駒デビューから好成績を収め続けているドゥラメンテ産駒ですが、ここでも輝きを見せてくるのか。
実は昨年のコントレイルがあまりに大物過ぎて今年のメンバーがやや貧弱に見えてしまう…というのが正直なところです。
一昨年のサートゥルナーリアにしてもこの時点で既に相当なスケールを感じさせていましたし。
その両頭と比較するとダノンザキッドにはそこまでのスケール感を感じないというのが素直な印象。
と、なれば他馬にも十分に付け入る隙はあるものと見ています。