うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2021年 中山記念&阪急杯予想

先週のフェブラリーステークスで2021年のJRAG1が開幕。

芝戦線に於いてもいよいよ春のG1を意識させるようなレースが行われ出します。

 

中山競馬場のメインはG2中山記念

ハイレベルなメンバーが出走する事でも知られるこのレース…なのですが、今年は正直言ってやや寂しさを感じさせるメンバーとなりました。

もっとも、近年はこうしたG2が少なからず出てきています。

調教技術の進化などもあり、トップクラスの馬達はこうしたステップレース的なG2に出走することなく、いきなりG1へとぶっつけで挑むケースが良く見られるようになっているためです。

特に中距離戦線ではこの傾向が現れてきており、本来ならば大阪杯へのステップとなるべき中山記念金鯱賞ですが、大阪杯で有力視されるコントレイル、サリオス、グランアレグリアらは直接大阪杯へと向かう予定となっています。

クラシック戦線に於いても同様で昨年、一昨年の皐月賞ホープフルステークスからのぶっつけ挑戦馬が制していますし、桜花賞についても昨年は約2か月間隔を空けたデアリングタクトが、一昨年は朝日杯以来の休み明けのグランアレグリアが制しています。

 

今後もこうした間隔を空けつつ、G1を転戦するようなローテーションは普通になるものと思われるだけにこの先、G2の存在意義にも変化が見られそうです。

 

一方でG3の阪急杯ですが、短距離戦線では依然としてステップレースを叩いて本番へと向かうパターンが優勢で、こちらにはインディチャンプ、ダノンファンタジー、レシステンシア、クリノガウディーとG1で勝ち負けしてきた実力馬が揃い、どちらがG2なのかわからないようなメンバーとなっています。

 

では、中山記念阪急杯の順で予想をしていきましょう。

 

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◎ バビット

菊花賞有馬記念と長距離G1を転戦してきた同馬ですが、やや早めのペースで後続になし崩しに脚を使わせるタイプでもあり、距離的には2200mくらいがギリギリだと感じており、前2走は度外視しても良いかと。中途半端に脚を溜めての競馬だと不安もあるものの、陣営からは「自分の競馬を」とのコメントもあり、素直に平均ペースで先手を奪う形を示唆しており、ここは◎に。

○ フランツ

専ら直線の長い競馬場でばかり使われており、中山競馬場はこれが初出走となるのですが、意外にイケるんじゃないかと見ています。ロベルトの血を引く馬はコーナーを回りながらしぶとく加速しつつそのスピードを維持する能力に長けた馬が少なくなく、同馬もそうした面を持っているのではないかと推測します。実績的には一枚劣る同馬ではありますが、勝機はあると見ます。

▲ ゴーフォザサミット

〇にしようと思っていたのですが、意外に人気(27日22:50時点で単勝14.7倍)。少なからず蛯名騎手のラストライドというところも影響しているのかもしれませんね。

勿論、藤沢師が長年の付き合いのある蛯名騎手に用意した馬だけに相応の出来にあると見るのは妥当だとも思われ、この評価に。

△ ウインイクシード

前走中山金杯は良い粘りを見せて3着と人気を大きく上回る走りを見せましたが、適性で言えばむしろこの舞台の方が合うように感じています。もっぱら長めの距離で使われてきている同馬ではありますが、案外このくらいの距離に適性を持っているのではないかと見ています。今の充実振りならば重賞でも。

 

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◎ ダノンファンタジー

若い頃より折り合いに進展を見せて1800mG2を制しているものの、前走の鮮やかな勝ちっぷりを見る限り、本質的にはこのくらいの距離への適性が高かったものと見ています。G1よりもまずはここを目標にしている感が少なからずあり、ここは勝負に来ていると見ます。このレースに於いてはやや上位の存在だと見て◎に。

尚、他馬については展開次第でどうにでもなるような状況だと見ています。

あえてここは印は1頭のみに。

マイルG1で2勝の圧倒的な実績を持つインディチャンプですが、能力の高さは間違いないものの脚を溜めるには流れが速くなりそうなだけにここは抑えまでで。

 

 

 

ここでまた脱線しますが、このブログで今回のように複数のメインレースの予想をすることって実は滅多にないんですよね。

G2が行われていても裏のG3なんかの予想してたりしますし。

実際にはそれどころかG2無視で条件戦買ってたりもしますし(笑)