2021年 高松宮記念予想
このレースでいよいよ春のG1シリーズが開幕を迎えます。
昨年はゴール前で手に汗握る激戦となり、1位入線となったクリノガウディーが他馬の進路を妨害したとして降着、僅かな差で2位入線のモズスーパーフレアが猛追してきたグランアレグリアを抑えて勝利を手にしています。
今年はマイル路線からスプリント路線へとスイッチしてきたレシステンシア、ダノンファンタジーが参戦、また、香港スプリントを制して遂にG1タイトルを手にしたダノンスマッシュも参戦します。
更にマイルG1で2勝を誇るインディチャンプも参戦と、例年を上回る好メンバーが集ったと言って良いでしょう。
ただ、気掛かりなのは空模様でしょうか。
当日の中京競馬場の予報では昼頃から雨が降り出し、レースが行われる時間帯には雨が強まるというものとなっています(26日22時時点予報にて)。
例年の馬場状態などから考えれば、パンパンの良馬場でレースが行われる可能性はあまりないかもしれませんね。
もし、かなり馬場が荒れてくるとなるとあまり人気はアテにならなくなるやもしれませんね。
では、予想へ行きましょう。
◎ ラウダシオン
NHKマイルカップを制するなどしている同馬ですが、本質的には1200~1400m向きの資質を持っているものと見ています。父リアルインパクトはマイルの安田記念を制してはいますが、ベストは1400mであったと判断しています。母系はアメリカ的なスピードとパワーを持つ種牡馬が重ねられた血を持ち、血統的には父同様に短めの距離により高い適性を持ち、かつパワーを要する馬場に対しても高い可能性を持つと見てここは◎の評価に。
○ ダノンスマッシュ
昨年の香港スプリントでようやくの初G1制覇となりましたが、既に7つの重賞を制しているようにスプリンターとしての総合力ならば現役ナンバー1と言って良いでしょう。過去に2度挑んだ高松宮記念では結果を出せていないようにスピードを生かしにくい馬場に対する適性にはやや疑問符も付くため、馬場状態にも依るのですが上位候補としては外せないと見ます。また、短距離戦に於いては休み明けはマイナスになりやすい要因ではありますが、今回は「使いたくても使えなかった、というより使わなかった」ためなので、殆どマイナス要因にはならないと見ます。
▲ ライトオンキュー
父はシャマーダル、母父がレイヴンズパスとゴドルフィンの馬らしく非常にヨーロピアンな血を持つ同馬ですが、今の中京のようなパワーが求められ、時計が掛かるような馬場には高い適性を持つ可能性が高く、調教でもこれまでにないほどしっかり動けており、状態も非常に良く仕上がっているものと見ます。
△ ダノンファンタジー
暮れの阪神カップでは見違えるような走りで並み居る強豪を撃破。前走の阪急杯では出遅れてしまって前残りを許してしまいましたが、走りそのものの内容は着差程悪くはなくベストは1400mだろうと感じられる走りでした。1200mのペースについていけるか、馬場状態に適応出来るかなどの課題はありますが、能力そのものは十分に通用する水準にあると見ます。
△ モズスーパーフレア
昨年の覇者。無論、レースに対する適性はないわけがない同馬。ただ、バカっ早いだけでなくダートでも走れるほどのパワーも併せ持ち、能力そのものは十分。
近走、チグハグなレースが続いているだけに過信は出来ませんが、絶対的なスピード能力は国内最高水準のものを持っているだけにマークは外せないと判断。
調教ではいつも物凄いタイムを叩き出す馬ではありますが、今回はいつにも増して強烈なスピードを見せているだけに体調自体は良さそうです。