2021年 桜花賞予想
先週の大阪杯はクラシックには無縁の道のりを歩んでいたレイパパレが並み居る強豪を一蹴して圧勝を収めました。
と、共に今更ながら感じさせられたディープインパクトの血の強さ。
終わってみれば1、3、4着はディープインパクト産駒で、2着のモズベッロはディープインパクトの孫となります。
ディープインパクト、と言えば早くから言われていたのが桜花賞での強さ。
産駒のデビュー以後、ほぼ毎年連対馬を出しており、勝ち馬は5頭を数えます。
今年の桜花賞にはサトノレイナス、アカイトリノムスメ、エンスージアスムの3頭のディープインパクト産駒がエントリー。
母の父にディープインパクトを持つ馬もククナとアールドヴィーヴルの2頭が出走します。
気になる天候と馬場状態ですが、天候は当日まで晴れ予報が出ており、先週のようなことはなさそうです。
と、なればパンパンのスピード馬場も十分にあり得そうですが、4日の開催では大阪杯で早めの流れながら2:01.6と雨が降らなかった時と比較して推定4秒以上時計を要しており、かなり馬場の悪化が進んでいた事が窺えました。
このタイミングで行われた数レースでのダメージがどこまで残るのか、土曜日の開催にも留意すべきでしょうね。
では、予想へ行ってみましょう。
◎ メイケイエール
前走チューリップ賞ではエリザベスタワーと同着ながらも優勝、とこれだけ見れば期待も高まろうというものですが、如何せん内容が微妙。抑える競馬を試みると事前に陣営から宣言されてたものの、いざゲートを出ると行きたがって全く折り合わず、レース半ばで武騎手は抑えるのを諦めて前に行かせてしまいました。
それだけコントロールが効いてなかったにも関わらず最後まで押し切ってしまったのは流石の能力の高さとも言えますが、少なからず本番に向けて不安を露呈したと言って良さそう。
ただ、そんな不安要素を持ちながらもこれまで水準の高い走りを続けている点を評価し、ここでは◎に。
○ アールドヴィーヴル
まだキャリア2戦と良くも悪くも能力が読みにくい点は少なからずあるものの、アカイトリノムスメ、ククナと対戦して、鋭い脚で接戦に持ち込んできた力は評価すべきと判断。中段から進める可能性の高い同馬には枠順も絶好と言えるものですし、十分に争覇圏内に入ることは可能であると見ています。
▲ アカイトリノムスメ
上記のアールドヴィーヴルを破ってクイーンカップを制した同馬。桜花賞馬でもある母アパパネに桜花賞で滅法強いディープインパクトという配合だけに適性については十分に持ち合わせている可能性は大でしょう。やや内目の枠となりましたが、出遅れ傾向があるだけに如何にスムーズなポジショニングが出来るかがポイントです。
△ ソダシ
4戦無敗、重賞3勝と完全に頭一つ抜けた実績を持ち、同舞台である阪神ジュベナイルフィリーズを制しており、1番人気も当然でしょう。
スピードの持続性には優れている一方で瞬発力に関してはそれほどないと見ており、斬れる脚が求められることの多い桜花賞に於いてはやや評価を下げています。
ただ、大崩れもあまりなさそうと見て、ここは△評価とします。
△ エリザベスタワー
前走チューリップ賞では折り合いに苦しむメイケイエールとは対照的に好位からしぶとく脚を伸ばして同着優勝。欧州血統らしい重厚なパワーを感じさせる同馬ですが、絶対的なスピード能力自体は非凡なものを有していると見ています。こちらも瞬発力勝負となると幾分分は良くないと見ますが、タフな流れであれば十分に浮上可能と見ます。