うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2021年 東京優駿予想

30日は東京競馬場にて東京優駿こと日本ダービーが行われます。

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昨年はコントレイルが完璧なレース振りでサリオスを突き放して圧勝、皐月賞に続いてクラシック二冠を達成。

その後、菊花賞をも制してオルフェーヴル以来となるクラシック三冠馬に輝くことになります。

今年の皐月賞では好位追走から直線、後続馬を一気に突き放してエフフォーリアがコントレイルに続いて無敗のまま戴冠しています。

当然ながら、このダービーに於いても圧倒的1番人気は確実なものとなっています。

一方、エフフォーリアに挑もうとする他馬達ですが、netkeibaの予想オッズでは2番人気に紅一点、桜花賞2着のサトノレイナスが推されています。

同馬はサトノフラッグの全妹でもあり、早くからマイルよりは中距離でこそ真価を発揮するのではないかとも言われており、エフフォーリア以外の牡馬達に際立った存在がいない中で人気を集めることになりそうです。

 

この時期と言うこともあり、天候もポイントとなることが少なくないダービーですが、週末の府中市は好天が予想されており、良好な馬場状態で行われる可能性が高くなっています。

このまま馬場状態が良好なまま推移すれば、勝ち時計も先週のオークスを上回り、2:24を切ってくる可能性は低くはないと見ます。

 

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◎ エフフォーリアf:id:yuujiikeiba:20210527231146p:plain

最内1番枠を引き当てましたが、比較的前でレースを進めたい同馬にとっては上々の枠順ではないでしょうか。

エピファネイア産駒ということで折り合い面での不安も少なからず感じさせる血統ではありますが、ここまで4戦では折り合いを欠く場面は見せてはおらず、鞍上を務める横山武史騎手が落ち着いて騎乗出来れば無難に折り合えそうか。

距離的にも2000mよりはむしろ2400mでこそ真価を発揮しそうな血統の持ち主で、不安よりは期待の方が大きい印象。

極端な瞬発力勝負に持ち込まれた際の懸念は多少ありますが、それもある程度前々で競馬できれば問題はないものと見ます。

やや気になるのは騎乗する横山騎手。技術的には若手騎手の中でも非常に優れており、その点での問題はないと思いますが、何せ経験値がまだ不十分なだけにこのダービーの重圧の前に普段通りのレース運びが出来るかがポイントでしょうか。

 

〇 タイトルホルダー

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皐月賞ではエフフォーリアに3馬身突き放されてしまいましたが、この馬自身はそう悪い走りではなかったと見ています。決して緩くはなかった流れを先団で進めながらも2着に粘り込み、後続の追撃を辛くも抑えています。

血統を見るとドゥラメンテ×モティベーター。半姉にメロディーレーンがおり、スタミナ能力に於いては2000mより長い距離でこそ真価を発揮すると思うのが自然なものを持っており、2400mの距離に関しては問題ないと見ており、菊花賞まで十分に期待が持てるものと思います。ただ、瞬発力に関しては少なからず不安も感じさせるだけに積極的なレース運びに期待したいところか。

 

▲ ラーゴム

 

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3番手にはきさらぎ賞を制しているラーゴムを。

皐月賞では良いところなく敗れていますが、個人的な見解としては中山芝2000mよりは東京芝2400mの適性が高い馬ではないかと見ています。

母系はアメリカンなスピードとパワーを感じさせる血が多いのですが、父はオルフェーヴル。これまでの走りからも持久力自体は決して低くはないと見ています。

瞬発力勝負では分は悪い面があるだけに主戦の北村騎手と替わった浜中騎手の手腕も問われるレースともなりそうです。

人気はありませんが、上位進出も十分あり得ると見ます。

 

△ シャフリヤール

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毎日杯で驚異的なタイムをマークし、一躍大きな注目を集めた同馬。

イメージ的には全兄のアルアインが思い起こされるのですが、スピードの持続性に長けた中距離馬タイプであるように思われます。緩急が効くタイプではないと思われるため、やや遅めの流れである程度先行して…というのが好走パターンでしょうか。

緩急の激しい展開や早いペースだと脆さが出てしまうように感じますが、その一方で自分のパターンにハマると強さが際立つタイプだけにマークは必要と見ます。

 

× サトノレイナス

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牝馬ではありますが、阪神ジュベナイルフィリーズ桜花賞で見せた能力は世代トップレベルと見ても差し支えなく、ここで上位人気に推されても決して不思議ではありません…が、やや過剰人気にも感じられます。

マイルよりは2000mくらいの方が向きそうな馬ではあり、そのくらいの距離適性ならばダービーやオークスでも十分勝負になるのは歴史が証明しています。

加えて鞍上は現役最強ジョッキー、ルメール。人気もやむなし、といった印象ではありますが、大外枠を引いたことも加えてあまり過信は出来ないと見ての評価となります。