遊爺札幌競馬塾

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2020年 チャンピオンズカップ予想

秋G1初戦のスプリンターズステークスでグランアレグリアが勝って以来続いている1番人気馬のG1連勝はデアリングタクト、コントレイル、アーモンドアイ、ラッキーライラック、グランアレグリア、アーモンドアイと続いて現在7連勝中(尚、これは史上初)。

今週はチャンピオンズカップには国内8戦無敗を誇る怪物クリソベリルが登場。

同馬の1番人気は間違いない状況で、記録の更新にも期待が掛かります。

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各馬の枠順は以下の通り。

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圧倒的1番人気が予想されるクリソベリルは大外の15番枠を引いていますね。

この枠順がどう出るのかですが、中京競馬場のダート1800mコースは内外で極端な有利不利の差はありません。

対して3歳最強と目され、2番人気が予想されるカフェファラオは7番枠。

内に包まれやすい馬番だけに騎乗するルメール騎手は折り合いを上手く付けつつも砂を被らない位置取りが求められるかもしれませんね。

 

現時点で馬券は発売されていませんが、netkeibaの予想オッズではクリソベリルが断然の1.2倍で突き抜けています(4日10:50現在)

続くのがカフェファラオで5.3倍となっており10倍を下回っているのはこの2頭のみとなっています。

JBCクラシックや川崎記念勝ちのあるチュウワウィザードが11.8倍で3番人気、G1戦5勝、3年前にはチャンピオンズカップも制しているゴールドドリームが17.1倍で続き、ここまでが20倍以下となります。

 

客観的に見てもクリソベリルの強さは時代時代を支えてきた歴代のダートチャンピオン達と比較しても同等かそれ以上。

全盛期のゴールドドリームが相手ならばともかく間もなく8歳になる同馬ではやや格下感は否定できませんし、3歳カフェファラオにしても昨年のクリソベリルと比べると見劣りしてしまうと感じられますね。

チュウワウィザードはこの1年でクリソベリルに3戦3敗、全て0.3秒以上の差を付けられており、厳しい実力関係であるように思われてしまいます。

 

では、予想へ。

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◎ クリソベリル

〇 ゴールドドリーム

▲ チュウワウィザード

△ クリンチャー

 

◎に圧倒的人気のクリソベリル。

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普通に走れば大崩れはまずないものと見ます。

昨年は僅差でゴールドドリームを捻じ伏せての勝利で2キロの斤量差があっただけにそれからの成長が問われるところですが、帝王賞JBCクラシックと大井2000mを滅法得意にしているオメガパフュームを相手に完勝しており、昨年を上回る力を身につけていると思われます。好位追走タイプの同馬だけに大外枠でどう川田騎手が乗ってくるかがカギになりますが、無理に前に行かせずとも十分に勝負になると見ており、むしろ砂を被らず進めやすい点を考慮すればさほど問題もないと見ています。

 

〇には昨年の2着馬であり2017年の覇者でもあるゴールドドリームを。

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これだけのメンバーが集まり、先行タイプも多いだけに今年もある程度ペースは流れてくると見ています。コース適性も高いと見ており、イメージとしては一昨年にウェスタールンドが省エネコースをついて2着に追い込んできた形に持ち込めれば。ただ、徐々に力の衰えを感じさせていることも事実で、全盛期を誇った2年前の力は既にないものとは思われますが、最近にないほどしっかり調教でも動いており調子自体は良さそうです。

 

▲には昨年の4着馬チュウワウィザードを。

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比較的メンバーの軽かったJBCクラシックや川崎記念を制しているものの、クリソベリル相手には歯が立たない状況で3連敗。正直、実力に於いては一枚劣ると言わざるを得ないかと思われますが、安定して自分の能力は発揮してくる馬でここまで17戦して3着を外したのは昨年のチャンピオンズカップのみ。そのチャンピオンズカップにしても0.3秒差としっかり自分の走りは見せており、自在性も高い同馬だけにここでも2、3着の可能性は高いですし、展開次第では1着まであると見ています。

 

△に前走みやこステークスで2年半振りの勝利を挙げたクリンチャーを。

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凱旋門賞に出走経験のある馬がダート頂上決戦の場であるここにいるというのも何とも違和感を感じますが、ダート転向以降は7戦して5連対と一度も崩れてはいません。比較的ペースが流れることが多いここでは天皇賞(春)菊花賞でも好勝負していたように持ち前の持久力の高さが生きてくるものと見ています。

 

 

展開を見る上ではインティを始めとする先行勢がどれだけペースを作るのかでしょう。

そのインティですが、前走はハナを切るものの早々に脱落。騎乗する武騎手も語っていますが、能力云々というよりは馬の精神的な部分ではないかと。

昨年、前哨戦で全く良いところなく敗れていながらもチャンピオンズカップでは果敢に逃げてあわや逃げ切りというところまで見せている同馬。やはり展開面ではポイントになってきそうです。

逃げ馬らしい逃げ馬はインティくらいですが、ある程度前目でレースを進めたい馬は少なくなく、アルクトス、エアアルマス、カフェファラオ、メイショウワザシ、ヨシオあたりが先行争いを演じる可能性は強いですね。

クリンチャーやクリソベリル、アナザートゥルースあたりも好位を取っていきたいタイプだけにコース形状からも例年通りペースは遅くはならないと見ます。

 

2020年2歳リーディングサイアーランキング -11月までー

6月にデビューを迎えた2歳戦ですが、12月を迎えて個々の傾向が現れてきています。

2歳リーディングランキングはG1など高額賞金レースがまだいくつも残っているだけにまだまだ上位の順位は変わってくると思われますが、11月まで終えた時点で振り返ってみます。

 

まずは2020年のランキングを見てみましょう。

 

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相変わらずディープインパクト産駒が強く、驚異の複勝率50%をマークしており、今年も順調にトップを走っています。

ただ、全体感として強く感じられるのは若い種牡馬の台頭が著しいことでしょう。

一昨年あたりまでは、ディープインパクトキングカメハメハダイワメジャーハーツクライなどが毎年のように上位に入っていました。

それが昨年から明らかに様相が変わりつつあります。

まず、現時点で2位に期待の新種牡馬ドゥラメンテがランクイン。既に28勝を挙げており、複勝率も32.3%と優秀で、少ない大物で獲得賞金を伸ばしているわけではないのが見て取れます。産駒の多くがマイル以上の距離で使われているように本質的には中距離以上でこその種牡馬だけにこれからクラシック戦線に向かう中で更に活躍馬を出してくる可能性が高いと思われます。

続く僅差の3位にはこちらも新種牡馬のモーリスが入っています。

自身やその父スクリーンヒーロー古馬になってから力をつけて台頭してきた馬だけに早い時期からの活躍に対してはそれほど大きな期待は掛かってはいなかったものの、いざ産駒がデビューしてみると次々に勝ち上がっており、現在早くも26勝。複勝率はドゥラメンテを上回っています。まぐれでこれだけ多くの活躍馬が出るワケもなく、今後も十分に活躍が期待出来ると言って良いでしょう。

種牡馬2頭を追う4位にはキズナ

こちらは2年目の産駒達の成績となりますが、初年度産駒同様にコンスタントに走る産駒を出してきており、既にディープインパクトの有力後継種牡馬としての立ち位置を確固たるものにしつつあります。既にダートで走れる産駒も少なくないことは明らかになっているだけに活躍の場も多く、大物の登場もいずれあることでしょう。

キズナを僅差で追うのがエピファネイア

こちらも2年目の産駒達の成績。初年度にいきなりデアリングタクトという大物を出してきて評価を大きく向上させた種牡馬ですが、他の産駒達も概ね良好な結果を出してきています。キズナよりはムラがある印象ですが、中長距離に適性を持っている産駒も少なくないだけに初年度産駒も含めて今後更に成績を伸ばしてくる可能性も十分にあります。

 

ここまで2~4位の4頭が全て初年度産駒、2年目産駒の若い種牡馬となっています。

彼等4頭の下にいるのが、順にルーラーシップハーツクライロードカナロアダイワメジャーと近年の種牡馬リーディング上位の常連種牡馬となっています。

更に10位にリオンディーズ、11位にミッキーアイル、12位にゴールドシップが続いており、誰の目にも明らかに若い種牡馬の活躍が目立つ状況となっています。

 

通常、初年度の種牡馬の産駒というものは3歳春までに一早く結果を出さなければ種付けの質と量がたちまち低下してしまいますし、結果が出れば一躍人気種牡馬となってくるもので、関係者はなるべく早い仕上げを意識したり、良質な牝馬を付けるなどしてくるために初年度の2歳戦では好結果が出ることが多いものとなっています。

それを加味してもドゥラメンテとモーリスの好結果はかなりのものと言っていいでしょう。

キズナエピファネイアに至っては産駒の質が落ちることの多い2年目の産駒にも関わらず、共に2歳戦を勝ちあがってくる産駒を次々に出してきており、もはや本物と言って良いかと思います。

上記の4頭はいずれも来春の種付料が800万円以上に跳ね上がっているのですが、それにも納得せざるを得ないような期待感を持たせてくれています。

 

この10年くらい、ディープインパクトキングカメハメハがリードしてきた日本の生産界ですが、この両頭が死んでしまった今、新たな時代が訪れようとしていましたが、どうやらその勢いは加速してきそうな雲行きです。

ロードカナロアにしても今の2歳世代はアーモンドアイらが登場する前に種付けされて生まれた世代だけに初年度産駒の活躍を受けて種付けされた来年以降に出てくる産駒の質は確実に上がってきます。

その一方でこれまで長く活躍してきたダイワメジャーハーツクライらがだいぶ高齢になってきており、質、量共に今後は落ちていくものと思われます。

 

2020年度の成績が確定して以降にまた改めてリーディング上位の各種牡馬については触れていこうと思います。

 

余談ですが、ランキング13位のヘニーヒューズ

産駒が1億4522万円を獲得していますが、芝での獲得賞金が何と0円!

全てがダートでのものです。

こちらは決して若い種牡馬というわけではありませんが、ダート戦線に於いては流石に意識していかなければならない成績ですね。

 

 

 

2020年 ジャパンカップ回顧

日本競馬史上初となる三冠馬が3頭の対決。

100年に1度とさえ言われた空前のビッグカードとなった2020年のジャパンカップ

日本中の競馬ファンがこの世紀の対決に期待し、胸躍らせてきた中でレースは無事に行われました。

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結果的にはファン達が望んでいた期待を裏切らない凄まじい戦いが東京競馬場で繰り広げられることになりました。

得てしてこうしたレースというのは期待を裏切られることが少なくないものですが、見ていた殆どの観客が結果に納得させられるような結末が待っていました。

 

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先入れとなったフランスのウェイトゥパリスがゲート入りを嫌がってスタートが遅れるハプニングはありましたが、幸いに各馬ともゲート入り前で入れ込んだりする馬はなく、何とかウェイトゥパリスがゲート入りしてからはスムーズに各馬ともゲートイン。

 

スタートで大きな出遅れを見せた馬はない中でアーモンドアイが好スタート。

キセキがその前へと進出してきたことろで外からヨシオが接近。トーラスジェミニはハナを奪えずにこれに続き、グローリーヴェイズもこれらに続く形に。

1コーナーでは接近してきたヨシオに並ばれかけてキセキがスピードを落とすことなく加速して単騎逃げの態勢に。

掛かる素振りを見せるキセキを浜中騎手は無理に抑えることはせずに馬に任せて後続をどんどん引き離していく。

2番手以下はこれを追う事をせず、キセキのリードがみるみる広がっていく。

人気のアーモンドアイは5番手の内目を追走。

これを前に見るような形でデアリングタクトやカレンブーケドールが追走、さらに少し後方からコントレイルがそれぞれ馬場の良い位置を追走。

人気の各馬は比較的馬群の前目の位置での追走、人気薄の馬達は後方という形で馬群は縦長の形を形成。

キセキの1000m通過タイムは何と57.9。

2400m戦とは思えない程のハイラップで後続を大きく引き離しての1人旅状態。

先週のマイルチャンピオンシップの1000m通過が58.5ですから如何に強烈なペースが作りあげられたのかが伺い知れます。

3コーナーに向かう時点でキセキのリードはまだ20馬身程。

明らかに早いペースなのは各馬騎乗の騎手達も察知してはいるものの、流石に無視は出来ない相手でもあり、馬群は徐々にペースアップ。

直線に向いてもキセキはまだ大きなリードを残したまま。好位につけていたグローリーヴェイズ、アーモンドアイ、カレンブーケドール、デアリングタクトらが外目に持ち出してこれを追撃、コントレイルも脚を伸ばしてこれに加わってくる。

残り200mを切っても尚、先頭はキセキ。

しかし、150m付近でアーモンドアイが後続をやや引き離して一気に先頭へ。

グローリーヴェイズ、カレンブーケドール、デアリングタクトが脚を伸ばしてくるもアーモンドアイとの差は縮まらず、その3頭の外からコントレイルが差を詰めてくる。

結局、アーモンドアイの脚は止まることなくそのまま押し切り、ラストランで9つ目のG1タイトルを奪取。

外から脚を伸ばしてきたコントレイルが内の3頭を捉えて2着、接戦の3着争いは僅かにデアリングタクトが制し、カレンブーケドールが4着、必死に粘ったグローリーヴェイズが5着。

その後、3馬身離れてワールドプレミアが6着、ミッキースワローが7着。

強烈な逃げ脚を見せたキセキは最後は止まって8着となりました。

 

では、まず200m毎のレースラップを見ていきましょう。

とは言っても2200mの通過タイムまではキセキのものですが。

 

12.7-10.8-11.8-11.3(46.6)

11.3-11.5-11.8-11.9(46.5)

12.1-12.3-13.2-12.3(49.9)

 

前述していますが、とてもクラシックディスタンスのレースのラップではないですね。

キセキに騎乗した浜中騎手は中途半端に抑えても折り合いを欠くだけだと判断したものと思われますが、序盤は掛かる素振りを見せるキセキを馬の意思に任せて逃げさせます。

バックストレッチに入ってもキセキはペースダウンすることなく11秒台のハイラップを刻み続けます。

浜中騎手もバッタリ止まらないように落ち着きを見せたキセキを僅かにペースダウンさせますが、それでも12秒台にまで落とさせません。

追走する各馬もこの猛ラップはわかっているものの、逃げているのが実力馬キセキでもあって離されながらもある程度ついていかなくてはならない展開となっています。

実際、キセキは2000mを1:57.5と天皇賞(秋)にも匹敵するタイムで通過。

この厳しいレースがレースを引き締め、強い馬が実力を出さねば勝てない展開へとなりました。

その激しいレースの中で三冠を制した3頭のそれぞれが能力を見せることになった近年稀に見る次元の高いレースが形成されることになっています。

 

では、上位各馬について触れてみましょう。

 

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1着 アーモンドアイ

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好スタートを決め、馬場の良い外には出さず、内に入れたまま折り合いを取っての追走。早いペースながらも前目でスムーズなレースに終始する形。

直線では馬場状態の良い外へと持ち出し、内目で粘るグローリーヴェイズには瞬時に並べないながらもラスト200を切ってもその脚は衰えを見せることなく、ここで一気に先頭に立ってそのままバテることなく駆け抜けて優勝。

ルメール騎手の馬を強さを信じ切った騎乗に感じられました。

正に王道の走り。ラストランとなるここでもその伝説的な強さを誇示してきました。

戦前より仕上がりの良さが語られていましたが、実際に天皇賞時に見せたパフォーマンスを大きく上回ってきたと感じられます。

このレースに於いては世界最強のパフォーマンスを示したと見ます。

そして騎乗したルメール騎手はアーモンドアイを勝たせるためのベストとも言える騎乗を見せています。

これでは誰も勝てないでしょう。

 

2着 コントレイル

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アーモンドアイが再度衝撃的な強さを示してきたわけですが、この馬もアーモンドアイに肉薄する水準のパフォーマンスを見せています。上位馬の中ではやや後方からの競馬となった同馬でしたが、若干控えた位置取りをしたことで福永騎手が大事に乗り過ぎたとの声も一部に聞かれますが、個人的には少なからず距離不安のある同馬にとってはギリギリの位置取りだったように思います。スタミナが削られる流れの中で、最後までしっかり脚を使ってデアリングタクトらを交わし切って見せました。この馬も間違いなく世界レベルの能力を示しています。着差は1馬身4分の1ついてはいますが、アーモンドアイとの能力自体の差はそこまでは大きくはなかったと感じられます。

総合的には現時点でアーモンドアイと同等レベルの強さは有しているように思われ、中距離に於いては父ディープインパクトに近い領域に達しているかと感じています。

今後さらなる成長があるならば歴代最強クラスに達する可能性を存分に感じさせました。

 

3着 デアリングタクト

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これまで後方からの競馬を繰り返していた同馬でしたが、今回はこれまでにない積極的に前目の位置取り。厳しいペースであってもある程度前に行かなければ勝ち負けにならないとの松山騎手の判断もあったものと思います。勝負所で進路が狭くなる場面もありましたが、最後にはグローリーヴェイズとカレンブーケドールを捻じ伏せるように競り合いを制して3着に。並の年ならば十分に勝てていたものと見ます。

エピファネイア産駒らしく多少力を要する馬場でも問題がないことは改めて証明してきています。

距離的には2000~2400mくらいがベストになりそうです。

 

4着 カレンブーケドール

昨年は2着だった同馬。内枠を利して早めに前目の位置を確保しての競馬。

勝負所ではアーモンドアイ、デアリングタクトらと共に進出し、内のグローリーヴェイズを目標にする形で馬体を併せてスピードの持続力と闘争心を引き出すような形へと持ち込んでいます。鞍上の津村騎手は馬の持ち味を生かしたソツのない騎乗だったと思います。斬れに乏しい面は少なからずあるだけに勝ち味に遅い面は否定できませんが、能力自体はこの強豪メンバーを相手に互角に渡り合っているように間違いなくG1級。

今回のジャパンカップのように瞬発力を求められない流れであれば牡馬相手のG1でも十分に勝ち負け可能と見ます。

 

5着 グローリーヴェイズ

非常に積極的な競馬で勝ちに行きました。道中ではアーモンドアイと同じくらいの位置取りで、勝負所では先行勢の中でも早めに仕掛けて粘り込みを図っています。

高い瞬発力を持つことが多いディープインパクト産駒ですが、同馬はその中ではステイヤー資質が高く、昨年の香港ヴァーズ天皇賞(春)のように他馬がバテて止まっても容易に止まらない持久力を持ち合わせています。その持ち味を生かして勝ちに行った結果がこの走りだったと言って良さそうです。

実際、直線では先行勢で真っ先にキセキに襲い掛かり、アーモンドアイにも容易に離されずに食らいついていきました。やはり2400m以上になれば現役屈指の能力馬だと見て良いでしょう。

 

8着 キセキ

通常、8着馬を取り上げることはありませんが、今回はこの激戦をプロデュースした側面から触れてみます。

戦前から行ければハナへ行くことを示唆していましたが、1コーナー手前でヨシオが果敢に先頭を窺う姿勢を見せるといつものように?スイッチが入ったのか馬が行きたがります。ここで鞍上の浜中騎手は無理に抑えて折り合いを欠くよりは多少無茶でもスムーズに走らせた方が良いと見たようです。ただ、その行く気があまりにも強過ぎたようで、キセキは容易にペースを落とすことなく前半の1200mまで11秒台前半のラップを刻み続けることになりました。このあとは流石に徐々にペースダウンするものの、大きくスピードが落ちることなく2000m通過時点に於いても天皇賞(秋)に匹敵するタイムを計時しています。

他馬も明らかに早いとは知りつつも、それがキセキなだけに脚を溜めての待機は出来ず、ある程度ペースを早めての追走を強いられることになり、結果として強い馬に能力を発揮させる展開へと持ち込むことになりました。

キセキ自身について言及すると、既に6歳となっているこの馬の前進気勢を今更矯正することは恐らく不可能だと思われます。

潜在的には3000m級の距離さえ難なく走れるだけの非常に高い持久力を有していますが、ペースを落として上手く折り合いを付けることが非常に困難なだけに活路を見出すのなら2200~2400mでスピードの持続力と持久力を生かす競馬となるかと思います。

 

この厳しい流れのレースでしたが、怪物級の能力を持つ上位馬はその中でも尚34秒台の上がりを出せる力を有していただけにコントレイルよりも後方に位置していた馬達にはチャンスなどありませんでしたね。

 

社台スタリオンステーション2021年シーズン種付料

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国内ナンバー1を誇る社台スタリオンステーションより2021年シーズンの各種牡馬の種付料が発表されています。

まずは繋養種牡馬30頭の種付料を50音順に列記します。

 

イスラボニータ      150万円 受胎確認後

エピファネイア     1000万円 BOOKFULL

オルフェーヴル      350万円 受胎確認後

キズナ         1000万円 BOOKFULL

キタサンブラック     300万円 受胎確認後

キンシャサノキセキ    250万円 受胎確認後

サトノアラジン      100万円 受胎確認後

サトノクラウン      150万円 受胎確認後

サトノダイヤモンド    300万円 受胎確認後

シスキン         350万円 受胎確認後

スワーヴリチャード    200万円 受胎確認後

ダイワメジャー      PRIVATE

ドゥラメンテ      1000万円 BOOKFULL

ドレフォン        300万円 受胎確認後

ナダル          400万円 受胎確認後

ニューイヤーズデイ    250万円 受胎確認後

ハーツクライ       PRIVATE

ハービンジャー      400万円 受胎確認後

ブリックスアンドモルタル 600万円 受胎確認後

マインドユアビスケッツ  200万円 受胎確認後

ミッキーアイル      250万円 BOOKFULL

モーリス         800万円 受胎確認後

リアルスティール     250万円 受胎確認後

リーチザクラウン     未定

ルヴァンスレーヴ     150万円 BOOKFULL

ルーラーシップ      400万円 受胎確認後

レイデオロ        600万円 受胎確認後

レッドファルクス      80万円 受胎確認後

ロードカナロア     1500万円 受胎確認後

ロゴタイプ         80万円 受胎確認後

 

全体的に見ると数年くらい前と比較して全体にやや強気な価格設定であるように見受けられます。

このあたりは近年の馬産業の好調さが反映しているものと見ても良いのかもしれませんね。

加えて地方競馬がネットによる馬券販売が絶好調であり、毎年のように売上を大きく伸ばしている状況で、おのずと各地方競馬の賞金額などにも反映しつつありますし、回りまわって全体的な好況を生み出しているのかもしれませんね。

 

ディープインパクトキングカメハメハの2大巨頭がこの世を去ってから2シーズン目となります。

アーモンドアイらを出したことでポストディープインパクトと目されたロードカナロアですが、2020年は2000万円もの種付料が設定されて、話題にもなっていましたが2021年は500万円ダウンの1500万円に設定されました。

総じて産駒達は安定した走りを見せてはいるものの、超高額な種付料に見合う程の大活躍を見せているとは言いにくく、500万円のダウンも妥当かと感じられます。

ただ、現在走っている若い世代の産駒達はアーモンドアイらが登場する前に種付けされていた世代でもあり、今後は産駒のレベルが上がってくる可能性も高いですね。

 

その一方で目を引くのが1000万円に設定された3頭。

 

まずエピファネイア

何と言っても三冠馬デアリングタクト登場のインパクトは非常に大きなものでした。

他の産駒達の重賞戦線での走りは1000万円もの種付料と比較するとやや物足りない印象はありますが、総じて産駒の走りは悪くはなく、初年度の配合牝馬の質からすれば十分とも感じられます。

ただ、個人的にはそれを加味してもちょっと強気過ぎる印象を受けます。

続いてキズナ

こちらは超大物産駒はまだはいないものの堅実に走る産駒を量産してきており、芝だけでなくダートでも好結果を出す産駒が多いようです。

ディープインパクトと比較するとスケール的には流石に及ばない印象で、父よりもパワー寄りのようです。ブラックタイドにやや近いでしょうか。

こちらも正直言って1000万円はちょっと強気な設定に感じられます。

最後に初年度産駒がデビューして間もないドゥラメンテ

産駒のデビュー前から前評判の高かった種牡馬でもあり、実際に初年度産駒達は既に結果を出しつつあります。特に2歳芝中距離戦が増えてきた秋以降に産駒が次々に勝ち上がってきており、前評判通りの結果を出しつつあります。

勿論まだビッグタイトルを得た産駒はいませんが、既に確実にクラシック戦線に有力馬を送り出してきそうなだけに1000万円の強気な種付料についてはこの3頭の中ではもっとも納得のいくところです。

血統的にも図抜けた良血ですし、本質的に3歳以降に能力を発揮してきそうなだけにキングカメハメハの最有力後継種牡馬候補として捉えて良いかと感じます。

 

これに続くのが800万円に設定されたモーリス。

こちらは現役時無類の強さを示した1頭ですが、父スクリーンヒーロー、母父カーネギーと血統的に地味なことや早い時期から力を発揮していたわけではない中でのスタッドインで不安も少なからず感じさせていましたが、初年度産駒は今のところなかなかの勝ち上がりを見せています。

ただ、こちらも800万円はかなり強気な設定に感じられますね。

 

これらに続くのが600万円を設定された2頭。

まずブリックスアンドモルタル

アメリカ芝戦線で13戦11勝と輝かしい実績を重ねた名馬で父にジャイアンツコーズウェイを持っています。

珍しいストームバードの濃いインブリードを持つ同馬ですが、ヘイローやミスタープロスペクターを持っておらず明らかにディープインパクト牝馬キングカメハメハ牝馬との配合を意識されての導入でしょう。

やや強気な設定にも感じられますが、ハービンジャーのような成功を収める可能性は秘めていると思います。

続いてダービーなどを制したレイデオロ

ピーク時には現役最強とも言えるパフォーマンスを示していた同馬ですが、実績と比べれば600万円は強気すぎるとも言えますが、血統的にディープインパクトの近親でもあり、それが後押ししている印象も。

 

既に一定の実績を残しているハービンジャーオルフェーヴルルーラーシップは400万円前後とある程度落ち着いた種付料の設定となっていますね。

こちらは概ね妥当な印象です。

 

プライヴェートとなっているのがダイワメジャーハーツクライ

実績に於いては申し分のない2頭ではありますが、共に年齢的に来シーズンは20歳と高齢なだけに以前のように数多くの種付けをこなすのは厳しくなっていますし、受胎率の不安もありますからこれはやむを得ないでしょう。

 

全体感としては前述したように強気な価格設定が目に付きました。

ただ、これまで君臨していたディープインパクトがいなくなり、彼の3000~4000万円もの種付料はどこかに分散されていくことや次代のエースに掛かる生産界の期待がこのような種付料の設定に繋がったものと思います。

 

 

2020年 ジャパンカップ予想

29日はジャパンカップ

史上初となる3冠馬3頭の直接対決が実現、100年に1度のスペシャルカードとさえ言われています。

そのジャパンカップの枠順が確定しています。

 

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サートゥルナーリアとラヴズオンリーユーの2頭が回避して15頭立て。

アーモンドアイは2枠2番、デアリングタクトは3枠5番、コントレイルは4枠6番となりました。

注目の3冠馬3頭のいずれもが内枠となりました。

まるで何かの忖度でも働いているかのように有力馬の殆どが内側の枠へと集中しましたね。

舞台となる東京競馬場の天候ですが、予報では概ね良好となっています。

ただ、今開催の東京競馬場は開催前半の降水のタイミングが良くなかったこともあり、例年と比べるとやや荒れて早い時計が出にくくなっているようです。

とは、言え暮れの有馬記念などに比べればそれほどでもないのでしょうが。

現時点(26日23時)でのnetkeibaの単勝予想オッズでは1番人気がアーモンドアイで2.2倍、2番人気にデアリングタクトで2.7倍、3番人気がコントレイルで3.0倍となっています。

コントレイルの3倍については1週前追い切りで併せた相手に先着出来ず、馬体の張りもイマイチ良くないといった報道が少なからず影響しているかと思われます。

最終追い切りでは軽快な動きを見せ、体調が回復基調にあるようにも報じられていますが、やはり100%の出来ではないと見る向きは多いようです。

また、菊花賞で適性的に厳しい格下とも言えるアリストテレス相手に際どい勝負となったことも影響しているのかもしれませんね。

一方、アーモンドアイは順調さが報じられており、陣営のコメントを素直に受け止めるなら天皇賞時を上回る出来を感じさせており、それが人気を後押ししているようにも感じられます。

 

では、予想を。

 

ジャパンカップ 予想

◎ コントレイル

〇 アーモンドアイ

▲ デアリングタクト

△ グローリーヴェイズ

 

◎にコントレイル。

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矢作調教師らが語っているようにベストは2000mでしょう。ダービー時にも距離適性に対する不安が多少なりとも語られていたように、ここでも100%の能力発揮というにはやや距離が長い印象。それだけにペースはある程度落ち着いた中でも好位追走というのがベストのパターンかと思われます。ただ、幸いにも内目の枠を引けたことで好位には付けやすくなっています。◎にしたのは純粋に絶対能力に於いてナンバー1だと認識しているから。

 

〇にアーモンドアイ。

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この馬も本来ベストの距離は2000mくらいだと見ています。高速馬場では滅法強いのですが、パワーや持久力が問われる馬場はマイナスでしょう。その意味に於いては一昨年の方がこの馬には向いていたように感じられます。この馬も理想は平均以下のペースでの好位追走でしょうか。こちらも2番枠を引いており、出遅れない限りは競馬は進めやすいものと思います。〇にしたのはコントレイルとの比較で僅かに劣るように感じているため。仮に前走の天皇賞にコントレイルが出ていたら負けていたように感じます。

 

▲にデアリングタクト。

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距離適性という観点に於いては3強の中でこの馬が最も適しているように思います。

パワーもあり、多少の荒れ馬場は苦にしないタイプだと見ています。ロベルト系の馬の特色でもあるのですが、秋以降の力を要する馬場でパフォーマンスを上げてくる馬が多いのですが、この馬にもそうしたところがあるように思います。ポイントは馬の絶対能力。これまで同世代の牝馬ばかりを相手にしてきていて強い相手との対戦経験がまだない点。また、ここまで5戦全てが後方からの競馬でスローの上がり勝負となると不安はありますね。

 

△にはグローリーヴェイズ。

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宝塚記念では全く良いところなしに終わりましたが、前走で見事に復活。昨年の香港ヴァーズではラッキーライラックやエグザルタントを相手に3馬身以上千切って楽勝しているようにやや力を要する馬場では強さを発揮してきます。今回大外の15番枠となったのはやや痛いところですが、内有利と言い切れない馬場状態が続いておりこれも大きなマイナスにはならないと見ています。

 

 

このメンバーの中で先手を奪う可能性が高いのが人気薄のトーラスジェミニ

比較的早めのラップを刻むことが多い同馬だけにここでもある程度早いペースを作ってくる可能性は低くはありません。

…が、それを他馬が積極的に追い掛けるかと言うとやや疑問符がつくところ。

と、なるとカギを握ってきそうなのがキセキの存在。

スピードの持続力と持久力を生かしたい同馬としては一昨年に2着した際のような平均ペースで一定のラップを刻み続ける形でしょうか。

この2頭が果敢にレース全体のペースを上げることが出来なければおのずと平均以下のペースとなることが予想されます。

あまりにペースが上がるようならコントレイルとアーモンドアイには厳しい展開となる公算は高くなります。

ただ、両馬ともある程度の自在性を持つ馬でもあり、ペースへの対応能力自体は相応のものがあるかと思います。

一方でデアリングタクトについてはペースがある程度ペースが上がってくれた方が良いように感じますね。