うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 七夕賞予想

夏の名物重賞七夕賞が行われますね。

「1番人気が勝てない」重賞としても有名でもあり、かつて1番人気馬が26連敗したという強烈な記録を残しています(2005年にダイワレイダースが優勝して連敗劇は止まりました)。

それ以降は1番人気馬は何度も勝っており、謎のジンクスは影を潜めてはいるのですが、ハンデG3らしく下位人気の馬が平気で上位に食い込む荒れっぷりは相変わらずで、昨年は11番人気のメドウラークが激走し、3連単は256万馬券と凄まじい配当を記録しています。

 

そんな七夕賞、今年は前走新潟大賞典で人気に推されながらも3着に敗れたロシュフォールが1番人気となりそうな雲行きです。実績面もあり、ハンデも55キロとそれほど背負わされていないだけに人気もやむなしといったところか。

トップハンデはジャパンカップや大阪杯でも掲示板に入る活躍を見せているミッキースワローで57.5キロ。

続いていずれも重賞勝ち実績のあるブラックスピネル、マルターズアポジー、ストロングタイタンが57キロとなっています。

 

では、レース予想へと行ってみましょう。

 

七夕賞 レース予想

◎ ロシュフォール

〇 ウインテンダネス

▲ エンジニア

△ クリノヤマトノオー

△ ロードヴァンドール

 

◎ ロシュフォール

前走の新潟大賞典は「負けて強し」。このコースは早い上がりの勝負となることが多く、このレースも例に漏れず半数近くの7頭が33.5以下の上がりをマークしていましたが、この馬は出遅れてしまい最速の32.8の上がりをマークしながらも0.1届かずの3着。

敗れはしましたが、十分に実力の一端を見せています。

福島芝2000は十分に差しが効くコースでもあり、馬自身の適性もこちらの方が高いように感じられ、ここでは十分に勝ち負けになるものと見ます。

 

〇 ウインテンダネス

昨年の目黒記念を勝って以降、煮え切らない走りを続けている同馬ではありますが、全てG2以上のレースで56キロ以上の斤量を背負ってのものでそう悲観する程の内容でもないように感じます。

鞍上の柴田騎手はこのコースでの実績もありますし、カンパニー産駒も好結果を出していますし、この馬自身も勝利経験を持っていますから高いパフォーマンスを示してくるだけの可能性は存分にあると見ています。

 

▲ エンジニア

重賞での勝ち負けがないこともあり、ハンデは54キロ。

ただ、新潟記念、アルゼンチン共和国杯で掲示板に入るなど重賞で勝負になるだけの力は十分に見せています。東京でのオープン特別2戦では半端な走りに終わっていますが、そもそもシーザスターズ産駒の同馬は今年の東京のような高速馬場には向いていないように思われます。

津村騎手は初コンビとなりますが、彼もこのコースは得意にしている1人。

人気はありませんが、十分に狙えると見ます。

 

△ クリノヤマトノオー

前走、前々走と脚を余すような形で敗れており、力を出し切った印象ではないですね。

前走新潟大賞典でも決してこの馬には向いているとは思えない瞬発力勝負となって斬れ負けしてしまったレースで、この舞台ならば十分にパフォーマンスの向上は見込めるものと思われます。

もっとも、オッズにもそれが現れている印象で重賞での実績がないにも関わらず穴人気となっており、ここでは△の評価に留めることにします。

 

△ ロードヴァンドール

マイラー比率の高いダイワメジャー産駒ながら中長距離を舞台に活躍を見せる異色の存在ですが、これまでの実績からはG3ならば決して見劣るものではないでしょう。

2000m超の重賞では苦戦を強いられているダイワメジャー産駒ではありますが、実はこの福島芝2000は意外と好成績。

瞬発力勝負では分が悪い分、多少時計が掛かる馬場の方がこの馬の持ち味は生きてきますし、本来の出来ならばここでは能力的には通用すると見ます。