うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 宝塚記念予想

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早いもので2019年上半期のG1レースもこの宝塚記念で終了します。

宝塚記念と言うと他の古馬中長距離G1と比較して手薄な顔触れになることも少なくなく、なかなかG1で勝てなかった馬がここでタイトルを手にするということも少なくないレースとしても良く知られていますが、今年は12頭とそれほど頭数自体は多くないものの、一昨年の牡馬クラシックの覇者が全て揃うなど、G1勝ち馬が6頭出走するというなかなかの好メンバーとなりました。

 

宝塚記念 レース予想

◎ キセキ

〇 レイデオロ

▲ スワーヴリチャード

 

キセキ

前走大阪杯では昨秋のように逃げず、エポカドーロに先手を譲っての競馬で、粘り込みを図るも僅かにアルアインに捉えられての2着。大阪杯の2000mよりは今回の2200mの方が距離的にもこの馬の持久力を生かす意味に於いても競馬はしやすいものと思います。

実際、ルーラーシップ産駒は阪神では2000mより2200mの方が好走しやすいというデータもありますし、ルーラーシップ自身も宝塚記念でオルフェーヴルの2着したようにこの舞台で力を示していました。

他にハナに拘ってきそうな馬はなく、この馬が引っ張っていく可能性が強いだけに最内枠を引けたのは良い方向に向いてくるかもしれませんね。

 

レイデオロ

前走のドバイシーマクラシックでは掛かり気味に先手を取る形になり、この馬のレースが出来ないまま惨敗してしまいました。昨年のこのレースでも4着となっており、メイダンの芝コース自体が向いていないのかもしれませんね。

キングカメハメハ産駒はこの条件で好成績を残していますし、この馬の力量からすれば楽勝すら十分に考えられます。

ただ、遠征競馬ではあまり成績の良くない同馬、今回は2番手の評価までに留めておこうと思います。

 

スワーヴリチャード

前走はドバイシーマクラシックでの3着。勝ったオールドペルシアンからは2馬身程度の差でもあり、それほど悪い内容ではありませんでした。

昨年の大阪杯を制し、安田記念でも好走してはいますが、この馬の本質はクラシックディスタンス向きだと思われ、今回の2200mは十分に狙える距離かと思います。

一瞬の瞬発力に長けた馬ではないだけに阪神の芝コースも悪くはないと感じます。

ただ、意外なことにハーツクライ産駒、この条件は特別好成績でもないことも踏まえてここでは3番手の評価とします。

 

 

その他の馬で気になるのは、マカヒキとノーブルマーズ。

マカヒキは前走大阪杯ではあわやと思わせる脚を繰り出して4着と好走。

ロンシャンでの勝利もありますし、札幌や阪神のように多少パワーを要する馬場の方が適しているように思われます。

調教の動きも良く、陣営からもここ最近では最も状態が良いとのコメントも聞かれ、もしG1で勝つならここしかないと思います。

穴馬で不気味なのはノーブルマーズ。

昨年3着しているようにタフな展開でこその馬ですが、そうした流れになればこの馬の浮上も十分にあり得ると思います。