うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 ユニコーンステークス予想

※ 禁止薬物検出による除外が発生したため、ロードグラディオは除外となりました。


6月16日、日曜日の東京メインは3歳限定のダートマイル戦、G3のユニコーンステークスが行われます。

 

このレースで好走した馬が後々に古馬重賞戦線で活躍することも多く、昨年はルヴァンスレーヴが圧勝し、その半年後には南部杯、チャンピオンズカップを制したのは記憶に新しいところでもあります。

 

今年は1か月前に青竜ステークスで、1、2着した2頭、デュープロセスとデアフルーグの2頭が注目を集めています。

また、全日本2歳優駿を制しているノーヴァレンダやニュージーランドトロフィを制しているワイドファラオも出走とかなりの好メンバーが集結しました。

 

デアフルーグの前々走、伏竜ステークスでは後にベルモントステークスでもあわやと言う脚を見せて5着したマスターフェンサーが2着。3着には先日の関東オークスを制したラインカリーナ。

このレースを制した馬こそデアフルーグであり、そのデアフルーグを続く青竜ステークス破ったのがデュープロセスとなっており、非常にレベルの高さを感じさせるレースで戦ってきた馬がここで再戦する、非常に面白いレースともなりそうです。

 

では、ここからはレース予想を行っていきましょう。

 

ユニコーンステークス レース予想

◎ デアフルーグ

〇 ダンツキャッスル

 デュープロセス

 

デアフルーグ

前走の青竜ステークスでは前でしぶとく粘るデュープロセスをクビ差捉えることが出来ずに初めての敗戦を喫していますが、負けて強しの印象です。

今回と同じ舞台にはなりますが、難しい1番枠を引き、やや出遅れて後方からの競馬になり、最速の上がりを繰り出すもデュープロセスも止まらずにこれを捉え切れませんでした。

展開自体はややデュープロセスに向いていたとも思われ、ここでの逆転は十分に可能と見ます。

このレースの勝ちタイムは既に古馬オープン級とも言えるものでレース自体の水準は高いものと思われ、上位の馬は相応の実力を有していると見て良いと思われます。

 

ダンツキャッスル

ダートに矛先を向けるや3戦2勝2着1回と突然、馬が変わったかのような走りを見せています。ここでも十分に更なる上積みがある可能性すら感じます。

ダートではあまり活躍馬は見られないルーラーシップ産駒のこの馬、圧勝した前走の京都1800mはあまり好走率の高くない条件なのですが、そこで楽勝しているだけに絶対的なポテンシャル自体が高いといった可能性も十分にあると見て、ここでは〇の評価にしようかと思います。

 

ロードグラディオ

ここまで芝のレースのみ6戦使われてきたこの馬ですが、父はダートでも実績を残しているキングカメハメハ、母は関東オークスを制しているシンメイフジだけに血統的には高いダート適性を持っていても何の不思議もないものを持っています。

今回はダートで実績を持つ馬が多く揃っており、ダート実績が全くないこの馬だけに人気は集まらないとは思いますが、全くのノーチャンスということもないのではないかと思います。

 

デュープロセス

前走の青竜ステークスでは人気のデアフルーグの猛追を退けて1着。能力の高さは間違いないものがあったとは思いますが、やや遅めの流れでスムーズに流れに乗って、終盤にしっかりと脚を残せたことが勝因でもあったかと思います。

レース内容で見るとむしろ2着のデアフルーグの方が高いポテンシャルを感じさせる内容でもあり、ここでは勝ったデュープロセスが人気になりやすいだけに今回はやや評価を下げています。

とは言え、能力を感じさせるレースを続けているのは事実でもあり、全くの無視は出来ないと見て△の評価としています。

 

 

過去のこのレースの上位馬を見ても前述のルヴァンスレーヴだけでなく、ゴールドドリーム、ノンコノユメ、ベストウォーリア、サウンドトゥルー、グレープブランデーと後にG1を制している馬が出まくっている出世レースでもあり、先々のダート路線を見ていくうえでも見逃すことの出来ないレースだとも言えるかと思います。

単にレースの勝ち負けだけでなく、そのあたりの将来性も踏まえた上でレースを見ていきたいと思います。