うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 ニュージーランドトロフィー予想

桜花賞が行われ、皐月賞を翌週に控える今週。

中山競馬場ではNHKマイルカップのトライアルレースとなるG2ニュージーランドトロフィーが行われます。

 

かつてはこのニュージーランドトロフィーにはクラシックに出走権のない外国産馬が多数出走しており、当時数多く輸入されていたアメリカのトレーニングセール出身の快速馬が席巻していたものでした。

ヒシアマゾンやシーキングザパールなど後に更なる活躍を見せる馬も少なくありませんでしたね。

 

時代の流れと共にこうした外国産馬は少なくなり、近年では賞金的に厳しく、クラシックに乗り切れなかった馬や距離的な面に不安のある馬達が集まるレースと変貌していっています。

 

今年のメンバーもそんな感じで、人気は分散している状況ですね。

桜花賞に出られずにここに回ったメイショウショウブや皐月賞を断念したアガラス、ミッキーブラックなどの名もあります。

こうしたオープンや重賞で好勝負をしてきた馬に条件戦を勝ち上がってきた馬達が挑む構図ですが、果たしてどうでしょう。

もちろん、ここで勝ち負けになる馬はNHKマイルカップでも馬券に絡む走りを見せることは少なくないですし、軽視は出来ないかとも思います。

 

では、ここで予想に行ってみましょう。

 

レース予想

◎ メイショウショウブ

〇 アガラス

▲ ショーヒデキラ

△ ココフィーユ

△ アンクルテイオウ

 

◎にしたのは牝馬メイショウショウブ

前走チューリップ賞では出遅れてしまいスムーズにレースが運べない中での9着惨敗。

ただ、本来この馬は先行しての粘りが身上ですし、この着順通りの実力ではないように思います。

また、ある程度先行していきたい同馬にとっては内目の格好の枠順も引いています。

今回は主戦を務めていた池添騎手から横山典弘騎手へと乗り換わりになりますが、中山マイルに関してはむしろ好材料かもしれないと見ています。

 

〇以下については迷ったのですが、最終的にはアガラスを〇にしています。

きさらぎ賞では2番人気に推されるも道中掛かり気味だったこともあり、全く見所のない走りで7着と完敗しており、取捨が難しいところでもあるのですが、東京スポーツ杯2歳ステークスではニシノデイジーを相手に互角の走りを見せており、実力的には十分勝ち負けに持ち込めるだけのものはあるように思います。

中山芝マイルはこの馬のような大柄な馬が活躍する傾向もありますし、改めて評価してみたいと思います。

 

▲にしたのは人気薄のショーヒデキラを。

未勝利戦で惜敗を繰り返してきた同馬、中京でようやく初勝利を挙げました。実績的に見劣ってしまうこともあり、不人気となってはいますが底を見せていないのも事実。

ディープブリランテ産駒にはしぶとい脚を使う馬は少なくなく、多少時計の掛かる馬場でもこなす傾向がありますが、中山芝コースの含水率はやや高めとなっているため、路盤が柔らかくなっていれば面白いかも。

鞍上の野中騎手はまだ若くそれほど実績はないながらもこの条件ではなかなかの騎乗を見せていることもあり、思い切ってこの馬を評価してみようかと思います。

 

△にしたのは2頭。

まず牝馬のココフィーユ

前走のフィリーズレビューは全く競馬にならないまま大敗しているのですが、それまでは安定した走りを見せていた馬。

ロードカナロア産駒は意外と距離に融通の利く馬も多く、中山マイルでも相応の成績を残しています。

鞍上の大野騎手も比較的得意にしている条件ですし、印を打つことにしてみました。

もう1頭はアンクルテイオウ

未勝利戦上がりで挑んだ若葉ステークスはあまり見所のない走りではありましたが、陣営からは距離が長かったとのコメントも聞かれており、この条件でも好成績を残しているハービンジャーの産駒ということもあり、距離短縮となる今回は狙ってみることにしようかと思います。

 

印を打たなかった馬ではヴィッテルスバッハにも着目しています。

前走の末脚は強烈で推定ですが上がり2ハロンは10秒台と思われるラップを連続して記録しており、展開がハマれば突き抜ける可能性すら感じますね。

 

今年は15頭が出走するこのレースですが、実はディープインパクト産駒が1頭もいません。加えてキングカメハメハの産駒もおらず(母の父キングカメハメハはいますが)、そうした意味では珍しい顔ぶれとなるこのレース、NHKマイルカップに向けて各馬がどのような走りを見せてくるのか注目してきたいですね。