2019年 青葉賞予想
27日に東京競馬場で行われる青葉賞。
かつてはG3として行われていたこのレースですが、ダービートライアルとしての位置付けが強く、京都新聞杯と比較しても好メンバーが集まること、NHK杯がG1に昇格して、ダービーの前哨戦としての意味合いが薄まったことなどもあって、G2に昇格。
以後、G3時代と比較しても好メンバーが集まることが多く、ダービーの勝ち馬こそ出ていないものの、ここをステップに後々活躍することになった馬もシンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、フェノーメノなど多数出しているレースでもあります。
今年のメンバーを見てみると既に重賞で勝ち負けに持ち込んだ経験のある馬はランフォザローゼスとウーリリの2頭。
それだけ見るとレベル的にどうなのか?と、いう印象を受けるかもしれないのですが、前走で勝っている馬が出走馬の半数の8頭を占めており、全体的なレベルとしては決して低くはないように感じられますね。
人気は分散してきそうですが、その中で1番人気が予想されているのは京成杯2着の実績を持つランフォザローゼス、続いて毎日杯で休み明けながら僅差の2着となったウーリリと良血の実績馬になりそうな状況。
そもそもがこのレース、良血馬だらけのメンバーでもあり、ランフォザローゼスはエアグルーヴの孫、ウーリリはマカヒキの全弟、ピンシェルはメジロドーベルの産駒、カウディーリョはディアデラノビアの産駒、アルママはホエールキャプチャの産駒、バラックパリンカはアプリコットフィズの産駒、サトノラディウスは母アーヴェイがアメリカG1馬となっており、ある程度の期間競馬を嗜んでいる人にしてみれば見ているだけで楽しくなってきそうなメンバーともなっていますね。
ではこのあたりで予想に行ってみましょう。
レース予想
◎ ランフォザローゼス
〇 ピンシェル
▲ アドマイヤスコール
△ カウディーリョ
◎には1番人気が予想されるランフォザローゼスを。
京成杯ではラストドラフトを捉えることが出来ずに2着に敗れてはいますが、ここまで3走のいずれも粗削りな面も垣間見せながら相応の結果を出してきています。
京成杯後は一旦休養させ、ここへと照準を向けてきました。
休み明けではありますが、無理せずにダービー一本に狙いを定めた結果がこの使い方になっているように思います。
実際、藤沢厩舎ということもあり、早い時計は出さないもののしっかりと本数は乗り込んできており、仕上がり自体は十分と見ています。
父も母父もダービー馬であり、いずれも産駒もがダービーを制しています。
加えて祖母、曾祖母はオークス馬と正に東京芝2400m血統といっても過言ではない血統背景を持つこの馬に鞍上のルメールは心強いところですね。
〇にしたのは1月に未勝利戦を勝ち上がって以来の休み明けとなるピンシェルを。
その未勝利戦ではそれほど人気はなかったものの、ある程度持久力も要求される流れを先行して押し切った内容は決して悪いものではなかったかと思います。
母はオークスなどを制した名牝メジロドーベル。
メジロドーベルの産駒は当初なかなか勝ち上がることが出来ず、繁殖牝馬としては…という評価もありましたが、この馬の全兄ホウオウドリームは準オープンまで勝ち上がるなどしており、決して見限るようなものではないかとも思いますね。
また、ルーラーシップ産駒はこのコースでの相性も良いこともあり、狙ってみようかと。
余談ですが、鞍上を務める吉田豊騎手は母のメジロドーベルの主戦騎手でもありました。長い療養からようやく復帰した吉田騎手がこの馬で重賞制覇を成し遂げるようなことがあれば実にドラマチックですよね。
▲にしたのはアドマイヤスコールを。
1戦毎に着実に力をつけてきた印象のこの馬、今回ここで内枠を引いたことは良かったかもしれませんね。
ここまでは中距離に使われてはきていますが、血統や走りの印象からは距離は長めの方がより良いイメージですね。
上手く好位につけてロスの少ない競馬が出来れば、十分にチャンスはあるんじゃないかと思います。
△はカウディーリョを。
前走は久々のレースとなりましたが、20キロの馬体増ながらマコトジュズマル、バラックパリンカを抑えて制しています。
着差はそれほど大きくはありませんでしたが、その着差以上に強さを感じさせていたように思います。
まだまだ成長途上の感がある馬ですが、ここまで見せてきたパフォーマンスはなかなかの資質を感じさせるものでもあります。
印を打っていない馬ではウーリリも注目の存在。
マカヒキの全弟ということで早くから期待を集めていた馬ですが、休み明けで挑んできた毎日杯では逃げたランスオブプラーナにはクビ差届かなかったものの見所十分の走りを見せてきました。
兄マカヒキがダービーを制しているように適性はあるようには思えるのですが、個人的には毎日杯の阪神芝1800mの方がより向いているようにも思います。
加えて、ダービー馬の全弟という血統的な期待を受けやすい点が過剰人気を呼び込みやすい部分があるのも事実かと思いますので、ここでは印からは外すことにしました。
マイル戦ながら500万下特別で出遅れながらも驚異的な末脚を繰り出して全馬を差し切ったピースワンパラディ。
ジャングルポケット産駒だけに東京芝2400mでの走りに期待が掛けられている面は多分にあるようですが、イメージに反して実はジャングルポケット産駒の東京芝2400mの成績はそれほど良いものでもありません。
今回は消していこうと思います。
このギャップを乗り越えて勝ち負けするようなら今後が楽しみになりますが。