うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2020年 マイルチャンピオンシップ予想

この秋のG1戦線、非常にハイレベルな顔触れが毎週揃っていて見応えのあるレースが続いています。

今週はマイルチャンピオンシップ

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安田記念でアーモンドアイに完勝し、スプリンターズステークスでも先行勢を一瞬にして葬り去って見せた桜花賞馬グランアレグリアがここに登場。

対して、これまでコントレイル以外の馬には1度も先着を許していない3歳サリオスが妹アウィルアウェイと共にこれに挑むことに。

昨年、安田記念マイルチャンピオンシップを制しているディフェンディングチャンピオンのインディチャンプ。

昨年の香港マイルやNHKマイルカップなど既にマイルG1を3勝している実績馬アドマイヤマーズ。

阪神ジュベナイルフィリーズを楽勝し、桜花賞、NHKマイルカップでも非凡なスピードを披露しているレシステンシア。

そのNHKマイルカップでレシステンシアを降し、前走でも古馬相手に十分に通用するところを見せたラウダシオン。

出走馬のG1勝ちが全部で13。

これは近年でもなかなか見られないハイレベルなものとなります。

 

この秋のG1で感じられるのは強い馬達が故障などで離脱しているケースが少なく、各馬とも順調に本番へと向かえているがために非常に好メンバーが続いていることでしょうか。

実際、今年JRAのG1を制した全ての馬が今現在(11月20日)、1頭も戦線離脱していません。

私自身25年間競馬を見てきましたが、これだけ有力馬が順調にビッグレースを使えているというのは記憶にないほどです。

 

因みにnetkeibaの予想オッズ(20日22:41時点)ではグランアレグリアが2.1倍で1番人気、サリオスが3.3倍で2番人気となっており、この2頭がやや抜けた人気となっています。

続いて3番人気はレシステンシアで7.9倍、4番人気に9.8倍でアドマイヤマーズとなり、ここまでが10倍を切っており、10.1倍でインディチャンプが続き、14.6倍でラウダシオンが続いています。

その他の11頭は全て40倍を超える人気薄状態となっています。

 

では、レース予想へ行ってみましょう。

 

マイルチャンピオンシップ 予想

◎ サリオス

〇 グランアレグリア

▲ レシステンシア

△ サウンドキアラ

△ アドマイヤマーズ

 

◎にはサリオスを。

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前走毎日王冠は弱いメンバー構成だったとは言え、仕上がり途上をものともせずに他馬を全く相手にしない楽勝。

タラ、レバに意味などないのかもしれないのですが、コントレイルがいなければ6戦無敗で朝日杯、皐月賞、ダービーを制していたことになる同馬。並大抵の能力ではないとの認識を持っています。

大外の17番枠を引いてしまったのは決してプラスではないでしょうが、それを加味してもまともに走ればそう簡単に大きく敗れるようなことはないものと見ています。

 

〇にグランアレグリアを。

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安田記念ではベストの出来ではなかったのかもしれないものの怪物牝馬アーモンドアイを瞬く間に差し切っての圧勝。スプリンターズステークスでもダノンスマッシュを並ぶ間もなく差し切るなど、2歳時から見せていた桁違いな能力をここに来てフルに発揮し出しています。ただ、この馬はそれほど器用さのある馬ではなく、いつでも100%の走りが出来る馬ではないと見ており、連軸としての信頼感に於いてはサリオスにはやや見劣ると判断しての〇評価としています。

 

▲には2歳女王レシステンシアを。

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桜花賞へ向けて意図的に溜め逃げを試みたチューリップ賞以外の5戦全てで連対。

やはり中途半端に溜めるよりはある程度出していって後続に脚を使わせるような持ち味のスピードの持続力を生かす形になりそうです。そういった意味ではこういったタイプのペースメイク術に長けている北村騎手とのコンビは良さそうです。故障からの復帰戦となりますが、早い追い切りを4本こなしており十分に戦える出来にあると見ます。

 

△にサウンドキアラとアドマイヤマーズを。

サウンドキアラは前走スワンステークスの10着が大きく評価を落としているのですが、着差自体は大きく離されてはいません。春は重賞3勝を挙げ、ヴィクトリアマイルでも2着したように能力自体はここで上位に来ても可笑しくはないだけのものを有しているものと見ています。

アドマイヤマーズはスワンステークスで3着しての参戦。

マイルへの適性、能力の高さは既に証明済み。安田記念6着でややイメージを落とした面もありますが、インディチャンプと0.2差ならば十二分に逆転可能と見ます。

瞬発力勝負では分が良くないだけに平均ペースならば。

 

正直、この1戦は展開が大きくカギを握ってきそうな印象を受けます。

レシステンシアが内枠を引いたことで出遅れない限りは先手を奪う可能性が高くなっています。同馬がペースを落としての溜め逃げに出る可能性は大きくないと見ており、ある程度ペースは流れそうだと見ています。