うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 高松宮記念予想

24日には中京競馬場で高松宮記念が行われます。

ロードカナロアが去って以降、絶対的な王者が不在の状況が続いているスプリント路線ですが、勢いのある4歳馬が出てきたことでこの路線に新たな流れが築かれようとしています。

2歳時から非凡なスピード能力を示していたロードカナロア産駒ダノンスマッシュが昨夏以降、更に力をつけていよいよ本格化と感じさせる走りを見せてきていて、ここでも人気の中心となってきそうです。

また、外国産馬モズスーパーフレアも同様に夏以降から大きく力をつけてきており、前走のオーシャンステークスでは自ら作り出したハイペースを物ともせずに押し切っています。

恐らくこの4歳馬2頭が人気の中軸を担ってくることでしょうが、伏兵馬達も虎視眈々と控えていますね。

 

かつて自身がこのレースで待望のG1制覇を成し遂げ、産駒のローレルゲレイロもまたこのレースを制しているキングヘイローが24歳でその生涯の幕を閉じました。

得てしてこういった時にその地に所縁の馬が活躍したりするものですが、キングヘイローを父に持つダイメイプリンセスは父に捧げる走りは出来るのでしょうか。

 

では、予想に行ってみましょう。

 

レース予想

◎ ダノンスマッシュ

〇 アレスバローズ

▲ レッツゴードンキ

△ デアレガーロ

△ セイウンコウセイ

✖ ショウナンアンセム

 

◎にしたのは人気のダノンスマッシュ。

前述したように2歳時から高いスプリント資質を垣間見せていた同馬ですが、3歳夏以降は走る度にその強さを着実に増していっています。前走シルクロードステークスでは進路が開くや瞬く間に前を差し切っており、父同様スピードに任せるだけではないレース振りだけにその安定性も魅力ですね。

思えば父ロードカナロアも同様の成長曲線を描いた馬でした。

調教でも素晴らしい動きを見せており、ここでは大崩れすることはないのではないかと見ています。

〇にはアレスバローズ。

短距離ではさほど実績のないディープインパクト産駒ですが、昨年夏のCBC賞では目を見張る末脚を繰り出して勝利。近走ではピリッとしない走りを見せていましたが、前走シルクロードステークスでは厳しい斤量ながら上手く流れに乗って5着と見せ場は作っていました。

前走と同等以上の走りが出来るのならば上位争いは十分出来ると見ます。

▲にこれがラストランとなる模様のレッツゴードンキ。

2歳時から一線級で走り続けていながら勝利自体は3勝とやや寂しい印象も昨年のこのレースでは非常に際どいレースで2着に惜敗。

これまでスプリントG1で3度も2着しているように実力は確かなもので、調教でも7歳牝馬らしからぬ豪快な動きで、先週の追い切りでは栗東坂路で49秒台、今週の追い切りでも50秒ジャストと素晴らしい動きを見せていました。

多少力を要する馬場は向きますし、ここでもチャンスはあるでしょう。

△に2頭。

まず前走の京都牝馬ステークスではプラス32キロと驚く程の馬体増ながら鋭い末脚で快勝したデアレガーロを。

休養したことで良化してきたのかもしれないですね。

もう1頭はかつてこのレースを制しているセイウンコウセイ。

前走のシルクロードステークスではブリンカーを着用してみたのですが、その効果が強過ぎたのか暴走気味なハイペースでの逃げを打つことになって失速。

前走、前々走に関しては大敗してはいるものの、ある程度敗因ははっきりしていることもあるので人気を落としている今回は敢えて狙ってみるのも面白いんじゃないかと見ています。

✖に人気薄のショウナンアンセムを。

これまでマイル前後を中心に使われてきている馬ですが、前走のオーシャンステークスではモズスーパーフレアの異常な程のハイペースを前目でしぶとく粘り込み、スプリント戦でもメドを立てていますね。

長距離向きのイメージが強いジャングルポケット産駒ですが、意外と中京芝1200mでは走っており、上手く立ち回れば…。

 

オーシャンステークスでの強烈なスピードを存分に発揮して押し切ってみせたモズスーパーフレアですが、恐らく今回もある程度飛ばしていくことが予想され、ペースが上がっていきそうな様相です。

ただ、中京の芝1200mはローカルながらスピードだけで押し切るのは容易ではないコースでもあります。

ここは人気にもなるでしょうからこの馬は今回見送ることにしようかと思っています。

また、この馬の参戦でレースは淀みのない厳しいペースになる可能性が強くなっており、ある程度自在性のある馬、中団からの末脚を持つ馬を上位に見ました。