うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 ドバイミーティング開催!

遥かUAEでは現在、ドバイミーティングが行われています。

既にG2のゴドルフィンマイルは終了しており、日本からは昨年のフェブラリーステークス勝ち馬ノンコノユメか出走していたのですが、スタートで大きく出遅れてしまい、着外に敗れてしまった模様ですね。

JRAでは今回は日本から出走を予定していた馬のある4つのG1で馬券も発売しています。

メインのドバイワールドカップにはケイティブレイブが出走するはずだったのですが、直前で出走を取り消してしまっており(馬券自体は予定通り発売します)、日本馬の出走するG1は3つとなっています。

この他、ダート1200mで行われるドバイゴールデンシャヒーンには昨年のこのレースで5着に入っているマテラスカイが出走予定。
また、G2のUAEダービーにはデルマルーヴルが出走を予定しています。

ドバイシーマクラシックにはレイデオロ、スワーヴリチャード、シュヴァルグランの3頭が出走を予定しており、各馬とも人気を集めています。
準メインのドバイターフには日本最強と目されるアーモンドアイを筆頭にディアドラ、ヴィブロスも出走予定となっていますね。

ここでは簡単に日本出走の3レースについて触れてみましょう。

まずドバイゴールデンシャヒーン。
昨年の3着馬で北米最強スプリンターとの評価もなされるロイエイチが直前になって出走を回避したことで混線模様となっています。
日本から参戦のマテラスカイですが、正直言ってここでは厳しいと思います。
現在、4、5番人気になっていますが、個人的には勝ち負けに持ち込むのはほぼ不可能だと見ています。
近走の走りも昨年の春から夏に掛けての出来だとも思えないのでこの馬は見送ろうと思います。

ドバイターフには日本から3頭のG1勝ち馬が出走します。
大将格となるのは何と言ってもアーモンドアイ。
ジャパンカップで見せた異次元の走りをここでも見せるようならそう簡単には負けないようにも感じますし、イギリスのブックメーカー各社も単勝で2倍程度の断然人気に推しています。
現時点でのJRAオッズは何と1.1倍となっています。
もう少し人気は落とすと思いますし、海外遠征だけに思わぬ敗戦も十分あるとは思いますね。
一昨年の覇者で昨年も好走しているヴィブロス。
現時点では4番人気になっていますね。
これはまあ妥当なところかな、と思います。
適性があるのは確かですし、好走の可能性は低くはないと見ています。
そんな中でディアドラは鞍上にモレイラを擁してきました。
ヴィブロスをこのレースで優勝させた名手だけに適性云々が問われる一方で能力的にもここで勝ち負けに持ち込めるだけの力量は十分にあると見ています。

ドバイシーマクラシックにも日本からG1勝ちのある3頭が出走します。
大将格となるのはやはりレイデオロ。
昨年のこのレースでは4着に敗れており、評価は難しいところではありますが、スムーズに走れれば当然勝ち負けに持ち込める馬でしょう。
前述のモレイラが騎乗するのは昨年の大阪杯覇者でもあるスワーヴリチャード。
この距離はベストでしょうし、父のハーツクライはこのレースを圧勝しており、高い適性を持つ可能性も十分。
中山記念ではやや物足りない印象もありましたが、ベストの条件ともなれば当然無視は出来ないでしょう。
シュヴァルグランはボウマン騎乗です。
今回は妹のヴィブロスと共に遠征していますが、妹はドバイターフを制した実績馬。
この馬もこの距離はベストディスタンスだけに上記2頭と比較してもそう劣らないだけの可能性を持つと感じられます。
このレースは8頭と少ない出走数ということもあって日本からの遠征馬が制する可能性は高いように感じますね。

ドバイワールドカップに出走予定だったケイティブレイブは前述の通り、出走を取り消してしまっており残念ながらそのまま帰国するようです。

尚、「日本産馬」という括りではアルクォーツスプリントにはオーストラリアに移籍して活躍しているブレイブスマッシュが出走します。
また、メインのドバイワールドカップにはアメリカで芝ダートの両G1を制したハーツクライ産駒のヨシダも出走を予定しており、人気馬の一角となっています。

今年は例年以上に強力な布陣でドバイの地へと挑む日本馬達。
今晩、吉報は届くことになるのでしょうか?