2019年 マイラーズカップ予想
高松宮記念から始まり、大阪杯、桜花賞、皐月賞と続いてきた春のG1シリーズですが、今週は一休み。来週からは安田記念まで6週連続のG1となりますが、その合間となる今週のメインは東京競馬場でオークストライアルのフローラステークス、京都競馬場では安田記念の前哨戦となるマイラーズカップが行われます。
ここでは後者、マイラーズカップの予想を行っていきます。
土曜日の福島牝馬ステークスと同様、出走を予定している馬は僅か10頭となりました。
余談ですが、5着馬までに支払われる賞金の他にもいくつかJRAより支払われるお金と言うものがあるのですが、その中に出走奨励金というものがあり、このマイラーズカップでは10着馬まで支払われることになっています。
着順により1着賞金の2~8%の額が支払われることになり、1着賞金が5900万円のマイラーズカップではシンガリ負けしても118万円が出走奨励金として支払われます。
つまり、こうした高額賞金の重賞では場合によって出走するだけで「美味しい」ケースがあったりもするんですよね~。
と、本筋とはずれてしまいましたが、このマイラーズカップに金鯱賞を完勝したダノンプレミアムが出走してきました。
この世代屈指の実力馬であるダノンプレミアムに加えて東京新聞杯を制した上がり馬インディチャンプもここに出走を予定、更には昨年の安田記念馬モズアスコットも出走する見込みとなり、並のマイラー達が軒並みこれらとの対戦を避けてしまった、という状況から少頭数になってしまったようですね。
では、ここからは予想に行ってみましょう。
レース予想
◎ ダノンプレミアム
〇 パクスアメリカーナ
▲ モズアスコット
人気馬に印が集まっていますね。
◎にしたのは人気のダノンプレミアム。
朝日杯フューチュリティステークスでは後にマイルチャンピオンシップを勝つことになるステルヴィオを全く問題にせず楽勝、弥生賞でも後のダービー馬ワグネリアンに完勝しており、底知れぬ強さを見せていましたが、その後は挫石による負傷により順調さを欠いていました。
蹄の回復をじっくり待って復帰した金鯱賞では好メンバーを相手に余裕すら感じられる走りで完勝しており、大阪杯をパスしてここに回ってきました。
1600~2000mはベストとも言える条件でもあり、3歳春までに見せた驚異的なパフォーマンスを鑑みれば、この馬にまともに走られては他馬は余程の強さを見せない限り、そうは勝てないと見ています。
人気ではありますが死角は少ないと見て◎にします。
〇にしたのは京都金杯を制したパクスアメリカーナを。
この京都芝1600mについては内、外のコースの違いはありますが、既に3勝を挙げており、適性は十分にあるものと思われます。
直線で不利を受けたNHKマイルカップ以外のレースでは全て掲示板に載っており、この世代の中に於いても高いポテンシャルを見せていた馬。
ただ、懸念があるとするなら早い上がりに不安があることでしょうか。
全姉ホエールキャプチャにもそんなところがあっただけにペースはある程度流れてほしいことろでしょうか。
▲にしたのは昨年の安田記念馬でもあるモズアスコットを。
昨年の香港マイル以来のレースとなります。
13着に終わったマイルチャンピオンシップでは直線で不利を受けてのもので、タイムにして0.5秒しか負けていないだけに実力負けではないと見て良いかと思います。
勿論、目標としているのは昨年に続く安田記念の連覇でしょうから、ここではメイチではないかもしれませんが、昨年も2着しているように十分にやれるかと見ます。
ただ、この馬も極限レベルの瞬発力勝負となるとやや分は良くないように感じます。
余談ではありますが、ヨーロッパに遠征してみると面白いとは思うのですが…。
で、連戦連勝で勢いに乗る2番人気のインディチャンプですが、東京新聞杯では出遅れながらも最後はきっちり差し切ったように非常に強い走りを見せていたのですが、この馬の父ステイゴールドはこのコースでイマイチ走っていないんですね。
東京新聞杯では早い馬場で結果を出しているだけに杞憂に終わるのかもしれませんが、何せ相手がダノンプレミアム。
ここで勝つようなら相当なものだと思いますが、どうでしょう。
これ以外の馬は正直、厳しいと言わざるを得ないと思いますが、その中で1頭上げるとするならばグァンチャーレでしょうか。
人気はしていませんが、京都芝コースは得意にしているだけに好走はあってもおかしくないと見ています。