うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

〈番外編〉 2019年 ベルモントステークス予想

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アメリカ3歳3冠レース最後の一戦、ベルモントステークスが日本時間で9日朝に行われます。

今年のこのレースには日本からマスターフェンサーが出走を予定しており、JRAでも馬券の発売が行われています。

かつてUAEダービーを制したことでアメリカ3冠レースへと挑んだラニがこのレースにも出走、3着と健闘を見せたのはまだ記憶にも新しいところです。

ベルモントパーク競馬場のダートコースの質は日本のものに近いと評する関係者もおり、実際に出走したのはラニ1頭だけながら、これまでにエピカリスやカジノドライヴが挑もうとしたレースでもあります。

短中距離を主とする北米のダート戦線の中にあって2400mの距離は現地でも異質なレースでもあり、これまでケンタッキーダービー、プリークネスステークスを制した馬達がここでは敗れ去っており、マスターフェンサーの曽祖父でもあるかのサンデーサイレンスもこのレースで敗れて3冠制覇を逃しています。

 

今回は簡単ながらこのレースについて予想していこうと思います。

 

ベルモントステークス レース予想

◎ イントレピッドハート

〇 エバーファスト

▲ バーボンウォー

△ サーウィンストン

 

まず日本から参戦のマスターフェンサーについて触れると、「過剰人気」だと見ます。

前走のケンタッキーダービーではそう差のない6着と驚く程の健闘を見せていた同馬ですが、ドロドロの不良馬場でのものであまり参考にはならないものと見ます。

ブックメーカーの人気を見ても穴人気となってはいますが、ちょっと買いにくいと見てここでは「馬券的に」外そうかと思います。

ただ、このレースに於いて一定の結果を出しているデピュティミニスターの血を持っており、血統的な背景からは全くのノーチャンスでもないかとは思います。

 

このベルモントステークス、やはり2400mという距離、ケンタッキーダービーやプリークネスステークスからは日程が詰まっており、厳しい調整を強いられること、馬場の質がチャーチルダウンズやピムリコとはやや違った適性を求められることなどから前2タイトルで結果を残してきた馬が思わぬ敗戦を喫することも少なくないレースとなっています。

過去の歴史を紐解くと前述のサンデーサイレンスはもとよりシルヴァーチャーム、ファニーサイド、ビッグブラウン、カリフォルニアクローム、スマーティジョーンズ、ウォーエンブレム、リアルクワイエット、カリズマティックなど数々の馬が2冠を制していながら最終戦のここのレースで3冠の夢を潰えさせています。

 

裏を返せば、人気馬が人気通りに走ることはそう多くはないレースとも言え、穴人気馬が思わぬ激走を見せることも少なくありません。

 

ここは、半ば開き直り気味の予想となりますが、ケンタッキーダービーで3着した人気のタシトゥス、プリークネスステークスを制したウォーオブウィルを思い切って蹴ってみようかと思います。

更にマスターフェンサーを除いて残った7頭のアメリカ馬の中でエーピーインディやデピュティミニスターなどベルモントステークスで実績のある血を持つ馬を主に印を打ってみました。