うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2020年 中山記念予想

出走頭数僅か9頭。

G2ながら少頭数で行われることになる中山記念

 

それもそのはずで出走9頭の内、G1勝利経験のある馬が5頭。

加えて、皐月賞3着、ダービー2着後に毎日王冠を制したダノンキングリーが参戦という強力メンバー。

並の重賞クラスの馬達は軒並み回避していったことでこの少頭数になったと見るべきでしょう。

 

人気を見てみると前述のダノンキングリーとラッキーライラックが僅差で1番人気を争っている状況となっています。

ダノンキングリーはマイルチャンピオンシップでダノンプレミアムに次ぐ2番人気に推されながらも5着に敗れたマイルチャンピオンシップ以来のレース。

G1勝ちこそないながらもかなりのメンバーを相手に互角以上に渡り合ってきた馬で、香港マイルを制したアドマイヤマーズ相手に楽勝した経験もあり、人気も頷けるところでしょうか。

対するラッキーライラック

昨秋までは能力の一端は見せながらも並の一流馬としての位置付けだったのが、エリザベス女王杯で一変。凄まじいまでの末脚を繰り出して完勝し、続く香港ヴァーズでも敗れはしたものの2着と改めて高い能力を示し、完全に本格化した印象を与えています。

 

春秋古馬マイルG1制覇のインディチャンプと春秋香港G1制覇のウインブライトが人気で後れを取っているわけですが、この2頭についても既にワールドクラスの強さと実績を残しています。

 

G1と称されても不思議ではないほどの強力メンバーですよね。

 

さて、予想に行きましょうか。

 

中山記念 予想

◎ ウインブライト

〇 ダノンキングリー

▲ ラッキーライラック

△ インディチャンプ

 

伏兵陣につけいる隙もゼロではありませんが、この人気上位4頭が総崩れすることはほぼないと思われます。

◎にはウインブライト。

今更説明の必要もないかもしれませんが、中山の芝1800~2000では無類の強さを示してくる馬。主戦の松岡騎手が故障療養中のためにミナリク騎手への乗り替わりとなるのがどう出るかですが。

〇にダノンキングリー。

斤量の56キロは相手関係を考えれば有利と言えるでしょう。

ただ、今の中山芝コースはそれほど早い馬場ではないようですので、高速馬場を得意とする同馬にはややマイナスと見て、この評価です。

▲にラッキーライラック

昨年はあわや押し切るかと思われた2着。いつでも100%近い能力を発揮する馬ではないのですが、多少時計の掛かる馬場に対しての適性も高いことからこの評価に。

△にインディチャンプ。

かなりの好時計を連発しての参戦となりますが、言い換えればそれだけ負荷を掛ける必要があるということでもあります。既にタイトルを持つこの馬にここでメイチの勝負に出る必要もなく、ここは次に向けてのステップとみてやや軽視。ただ、距離は問題なく持つと見ています。

 

 

 

 

 

これを書いているのは3月1日になったばかり、午前1時頃なんですがもうすぐサウジアラビアではサウジカップが行われるんですよね。

日本からはクリソベリルとゴールドドリームの2頭が参戦しますね。

 

ただ、現地の映像などを見る限りですが、レースが行われるキングアブドゥルアジーズ競馬場のダートコースは日本で言うダートとは別物と言っても良さそうな馬場に見受けられます。

アメリカのダートに近い印象。イメージされるのはケンタッキーダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬場のダートコースでしょうか。

砂と言うよりも土に近い締まった印象を受けますね。

 

それだけに日本の2頭には適性の有無が大きく問われる馬場ではないかと思われます。

 

個人的には「厳しい」かと。

 

これは馬の能力が足りないとかというよりは適性がなさそう、という印象が拭えないということですね。

 

 

勿論、やってみなければわからないし、挑まないことには絶対に勝つことはないのが競馬の世界。

この両馬には是非とも頑張ってもらいたいものです。