2020年 大阪杯予想
レースの創設から既に63年を経過しており、数ある重賞の中でも歴史のあるレースとなりますが、G1となったのは2017年と最近のこと。
かつては天皇賞(春)へのステップレース的な位置付けが強いレースであり、長年G2として開催されていたのですが、春季に中距離馬が狙うべきレースがないとの声も強かったこと、ここをステップに天皇賞へと向かう馬が少なくなってきたことなどからG1へと昇格しています。
昇格して間もないため、仕方ない側面もあるのですが古馬中長距離戦線のG1としては最少額の1着賞金1億3500万円となっています。
賞金が安いから…というわけでもないでしょうが、他の中長距離G1よりメンバーが手薄な印象もあり、まだ地味な存在といってもいいのかもしれませんね。
今年は12頭立てが予定されています。
頭数ではフルゲートを割り込んでいますが、クロノジェネシス、ブラストワンピース、マカヒキ、ラッキーライラック、ワグネリアンとG1勝ち馬が5頭、ダノンキングリーに関してもG1勝ちこそないものの同列に扱って良いレベルの実績馬。
十分にG1として相応しいレベルのメンバーとなりました。
netkeibaの予想オッズではダノンキングリー、クロノジェネシス、ラッキーライラック、ブラストワンピース、ワグネリアンの5頭が僅差で並び、10倍を切る単勝オッズとなっていますね。
では予想へと行きましょう。
大阪杯 予想
◎ ブラストワンピース
○ ラッキーライラック
▲ ダノンキングリー
△ ステイフーリッシュ
12頭の出走馬の内、半数の6頭までがディープインパクト産駒というディープ祭り状態のこのレースですが、重い印を打ったのは▲のダノンキングリーのみとなりました。
◎にはブラストワンピースを。
前走のアメリカジョッキークラブカップではとても万全とは言えない状態ながら完勝し、流石の実力を示しました。昨年は6着に敗れてはいますが、0.3秒差とそう大きくは負けていませんし、出来は今年の方が良さそうです。
○にはラッキーライラックを。
ある程度前に行って競馬できるのは強みでしょうし、このコースへの適性も高いと思われます。前走も強い内容でしたが、それ以上のパフォーマンスが可能だと見ます。
馬体も昨年より更に一回り大きくなり、完成の時を迎えたと思われます。
▲にしたのはダノンキングリー。
キズナやラキシスと、このレースでも実績のあるディープインパクト×ストームキャットの配合ですが、キズナよりややパワーが勝った印象ですね。先行出来る脚質は良いですし、人気でもこれ以上評価を下げられないと見ての▲に。
△にステイフーリッシュを。
このメンバーだとこの馬がレースを引っ張るかもしれませんね。斬れる脚は一瞬しか使えない難しい馬ですが、その一方でしぶとさには光るものがあります。人気はありませんが、上手く流れに乗れれば流れ込みも十分にあるかと思います。
出走予定馬の顔触れを見てみると積極的にペースを引っ張ると思われるような馬の名はなく、ハイペースは考えにくい状況。元々、このコースはある程度前に行ける馬の方が好結果を出せる傾向もあり、近年最後方からの競馬が続くマカヒキには厳しいと言わざるを得ないでしょう。恐らくそれが厳しいとわかっていても後方からの競馬となる公算が強いだけにこの馬は昨年の走りは評価しながらも今回は消しと見ます。
すっかり復調してきたカデナも同様ですね。
ワグネリアンも似たようなところがあり、番手での競馬は考えにくいでしょう。
能力の高さは評価していますが、ここはあまり大きな期待を掛けにくいと見ています。
印を打った馬達に続く位置付けとしてはクロノジェネシスを。
パワーと持久力を求められる馬場に適性を持つのでしょうが、京都記念はやたら強かったですね。ただ、持続性の高いスピードを求められるレースだとどうかという点で印から外すことにしました。
はい、ここからはいつもの脱線トーク。
個人的にはこのレースこそサートゥルナーリアに出てきてほしかったんですよねぇ。
金鯱賞とか出なくて良かったのに、とつい思っちゃいます。
クイーンエリザベス2世カップを目指すようですが、こういう馬場とコースがぴったりだと思うんですよねぇ。
コロナ騒動のため、無事に香港に行けて出走出来るかが微妙な情勢もありますし…。
コロナ、と言えばプロスポーツで無観客ながらも開催を継続してるのって日本じゃ競馬と相撲くらいなものなんですよね。
プロ野球もプロサッカーもプロバスケットボールもみんな中止していますし、アマチュアスポーツも大きな試合は殆ど中止。
実は競馬って非常に貴重な存在だったりします。
まあ、JRAは国家に毎年数千億円を収めていて、政府側もそうたやすく中止させられないという事情もあるのでしょうね。
もっとも日本国外では競馬も開催を中止している国も多数存在しています。
イギリス、フランスなどの欧州もその殆どが競馬の開催を行っていませんし、アメリカもほぼ同様の状況となっています。
そんな状況だけにイギリスのアップルビー厩舎からNHKマイルカップやヴィクトリアマイル、京王杯スプリングカップなどにのべ10頭の登録があったようです。
どうせ自国で走らせることが出来ないんだったら、競馬をやっている日本に連れていくという選択肢を選ぶことになるのでしょうか…?