うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 クイーンステークス予想

今週から札幌開催が始まります。

その開幕週を飾るのは牝馬限定のG3クイーンステークス。

昔はエリザベス女王杯のトライアルレースとして中山競馬場などで行われていた3歳牝馬限定重賞だったのですが(エリザベス女王杯はかつて3歳牝馬限定戦でした)、古牝馬競走の番組改革に伴い、開催を札幌競馬場へと移し、古馬にも開放されて今に至ります。

かつてはヘヴンリーロマンスがこのレースをステップに札幌記念を制覇、更に天皇賞(秋)を勝つ活躍を見せ、繁殖入り後にはアウォーディー、ラニ、アムールブリエらを出すなど今や日本を代表する名牝の1頭となっています。

また、3歳馬が秋を見据えて早めの始動戦にここを選ぶケースも少なくなく、今年はメイショウショウブが出走を予定しています。

 

開幕週ということで絶好の馬場状態…なのですが、予報では26日午後からは雨予報。

27日午前中までに20数ミリとそこそこまとまった降水の予報が出ており、馬場状態も気になるところです。

ただ、28日は好天で気温も上がると見られており、恐らくは良馬場、悪くても稍重程度となりそうな状況です。

 

1番人気が予想されているのはG2阪神牝馬ステークス勝ちのあるミッキーチャーム。

前走ヴィクトリアマイルでは逃げたアエロリットを追い掛けて失速しての8着でしたが、ここではどうでしょうか。

 

 

では予想に行ってみましょう。

 

 

クイーンステークス 予想

◎ サトノガーネット

〇 ミッキーチャーム

▲ エイシンティンクル

△ ウラヌスチャーム

 

◎ サトノガーネット

2勝クラス、3勝クラスと連勝、確実に力を付けてきています。

今回、最内枠がどう出るかですが、この枠を利してスムーズに好位に付けられるようならここでも十分に勝ち負け可能と見ます。

前走より鞍上を務めるルメール騎手の手腕に期待が掛かります。

このコースではこの馬の父であるディープインパクトの産駒の好成績が目立っていますね。

ディープインパクトというと軽いスピードと瞬発力に長けているだけに札幌のような力を要する馬場は…?とも思えるのですが、意外とそうした馬場は苦手ではなくて、きっちり能力は出してくるんですね。

まあ、ロンシャンでもマカヒキやキズナが重賞を勝っていますし、ハープスターも凱旋門賞で力の一旦を示していますから、案外非力ではないんですよね。

 

〇 ミッキーチャーム

こちらもディープインパクト産駒ということで見逃せない存在。

外目の枠を引いてしまったのはある程度前に行きたい同馬としては痛いところで、その分だけ評価を落とした、といったところ。

恐らく内枠を引いたリリックドラマとエイシンティンクルが先手を争うのではないかと思いますが、その状況で如何に上手く折り合いをつけて脚を残せるのかがポイントとなりそうです。

調教でも良い動きを見せていましたね。

 

▲ エイシンティンクル

はい、こちらもディープインパクト産駒。こちらはエイシンヒカリの全妹ですね。

ダービー卿チャレンジトロフィー、京都牝馬ステークスでは大敗していますが、共に敗因ははっきりしています。

やや外目の枠を引いたこの馬がどのようなペースで走るかがポイントですが、適性自体は十分に高いものを持っているように感じますね。

エイシンヒカリ同様、平均ラップでスムーズに走れれば相当にしぶといと見ます。

 

△ ウラヌスチャーム 

今回は中山牝馬ステークス以来の休み明けのレースとなりますが、その中山牝馬ステークスは敗れはしたものの、出遅れながら力強く差してフロンテアクイーンと差のない2着と成長振りを見せています。

ただ、愛知杯にしても中山牝馬ステークスにしても決してベストの条件でもなかったように感じられます。

調教ではまるで実戦並のラップで走って併せた相手をぶっちぎっていて調子の良さを感じさせていますし、この馬は評価せざるを得ないと見ています。

 

 

印を付けるべきか迷ったのがフロンテアクイーン。

出遅れて流れに乗れなかったヴィクトリアマイルは参考外と見ていいように思いますが、中山牝馬ステークスを制するなど重賞で8回も馬券に絡んでいるように実力自体は相当な水準にある馬。

昨年のこのレースでも2着に来ているように適性もありそうですし、ここでは無視しにくい存在…なのですが、そこまで手を広げていてはガミってしまいますので△に限りなく近い…という評価でしょうか。