うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2018年 朝日杯フューチュリティステークス予想

どうも、ゆ~じ~です。

 

今日は朝日杯フューチュリティステークスの予想です。

古くから2歳チャンピオン決定戦として親しまれてきたこのレースですが、ホープフルステークスの存在により、その位置付けも2歳最強マイラー決定戦といいたものに変貌してきています。

ただ、長く行われてきた中山芝1600mから舞台を阪神芝1600mへと移したことで、これまで中山コースにあったトリッキーさが少なくなり、純粋に高い能力の馬が力を発揮しやすいレースへとなりました。

 

今回、最大の注目点としてはやはりたった1頭参戦してきた牝馬、グランアレグリアの走りとなるでしょう。

まだ2戦だけのキャリアですが、デビュー初戦では阪神ジュベナイルフィリーズを制することになるダノンファンタジーを相手に完勝、久々となったサウジアラビアロイヤルカップでは出遅れながらも圧倒的なスピードを抑えきれない形で先団に取り付くと直線でも後続の追随すら許さぬ楽勝。

馬なりで先頭に立ったグランアレグリアに終盤ではルメール騎手のムチは入っていたものの、「抜け出してもレースはまだ終わりじゃないよ」と馬に教え込むような感じでの追いっぷりに感じられました。

その底知れぬ強さに早くもアーモンドアイと比較する話題さえ聞かれました。

恐らくは圧倒的1番人気になるものと思いますが、その前評判通りに実力を見せてくるのか、それとも牡馬達の中に卓越した能力の馬がその資質を発揮してくるのか。

 

先を見据える意味でも非常に楽しみなレースとなりそうです。

 

では、予想にいってみましょう。

 

◎ グランアレグリア

〇 ケイデンスコール

▲ アドマイヤマーズ

△ エメラルファイト

 

◎には断然人気が予想されるグランアレグリアを。

まだまだレース振りが粗削りで子供っぽいところはあるのですが、前2走で見せた強さは本物だと見ます。

6月のデビュー戦でマークしたタイムは2歳新馬戦としては歴代最速のもの。

いくら当日の馬場状況がかなりの高速タイムが出ていたとは言え、6月の時点でマークされるような次元のタイムではないですね。

これでもまだ能力を出し切っていない印象で、まともに走ればそう簡単に敗れることはないんじゃないかと見ています。

このコース自体、ディープインパクト牝馬が非常に得意とする条件でもあり、さらに鞍上のルメールも直線の長いコースではかなりの活躍を見せています。

ここは素直にこの馬から行こうと思います。

 

〇には新潟2歳ステークスの覇者ケイデンスコールを。

その新潟2歳ステークスでは自身の1000m通過は62.4秒といくら2歳戦とはいえ明らかに遅いペースでしたが、そこから33.1秒の脚で差し切り。

各馬脚を溜めに溜めたレースだけにラスト400-200のラップは10秒台。

それだけのスピードが求められる中で最後まで止まることなく差し切っています。

ロードカナロアの牡馬の産駒はまだ少ないレース数ながら阪神芝1600mでは6割近い驚異的な複勝率を誇っており、昨年もステルヴィオが2着となっており、好印象。

鞍上のC・デムーロも同様にこのコースでは素晴らしい実績を残しています。

今回は休み明けとはなりますが、それほど評価は下げなくて良いと見ます。

 

▲にはデイリー杯を制し、無敗の3連勝としたアドマイヤマーズを。

先行することが予測される同馬ですが、そうした意味では良い枠ではないかと思います。

スピードの持続力には優れており、ダイワメジャー産駒のこのコースでの成績は良好で、むしろ前走より相性も良いコースに感じられます。

ただ、その反面でこの舞台に於いて重要なファクターとなり得る瞬発力はそれほど強調出来るタイプではないように感じられます。

1年後、2年後に一線級で活躍しているのか?という観点で見るとやや「?」のイメージを持っており、ここはデビュー戦で破ったケイデンスコールに次ぐ評価としました。

 

△にしたのは人気薄のエメラルファイトを。

どうも地味な印象でここまで3戦全て人気を上回る走りを見せている馬です。

消耗戦となり、各馬の底力が問われた札幌2歳ステークスですが、出遅れながらしぶとく0.3秒差に食い下がっています。1、3着馬はその後に重賞を制しており、レベルの低いレースではありませんでした。

前走も勝ったクロノジェネシスがあまりに凄まじい脚を使った陰に隠れた印象ですが、あのような32秒台の極限レベルの瞬発力勝負はこの馬には向いていないように感じます。

ホープフルステークスでなくこちらに矛先を向け、鞍上にビュイックを起用した点も評価し、ここは△評価としようと思います。

 

人気の一角、ファンタジストですが先行していきたいこの馬にはやや苦しい枠を引きました。

ロードカナロア×ディープインパクトの配合ですから控えて爆発的な末脚を発揮してくる可能性は否定できませんが、正直大物感に欠ける印象を受けたため、今回は無印です。

 

穴人気のマイネルサーパス。

とにかく難しい馬で常識が通用しないようなところがありますが、そうした馬の大半はその資質を発揮出来ないケースが多く感じられます。

こうした「誰が見ても難しい馬だけどまともに走ったなら物凄い走りを見せるのではないか」という素質に期待を抱かせる馬というのは難しいのですが、「過剰に人気になる」ことも少なくなく、ここでは消そうと思います。