うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 きさらぎ賞予想

例年、それほど多くの出走馬が集まることのないきさらぎ賞ですが、今年はどうやら8頭立てのレースとなりそうです。

ただ、ここから羽ばたいていった大物は決して少なくはなく、比較的最近を見てみてもサトノダイヤモンドやオルフェーヴルなどもこのレースをステップに後にG1戦線で華々しい活躍を見せることになっていきました。

今年の出走馬8頭の中にも大物が潜んでいるのかもしれませんね。

 

ただ、少頭数のレースですが人気は分散しそうな雲行きとなっています。

東京スポーツ杯2歳ステークスでは3着に敗れながらも素晴らしい末脚を見せていたヴァンドギャルド、500万下条件ながら好内容で勝ち上がってきたダノンチェイサー、前述のヴァンドギャルドやニシノデイジーを相手に差のない2着に食い込んだアガラスあたりが人気になりそうですが、連勝してきたオルフェーヴル産駒のエングレーバーや牡馬相手に重賞でも活躍したメイショウベルーガの産駒メイショウテンゲンなど、なかなか魅力的な顔触れとなっていますね。

重賞レースでは5着以内に支払われる本賞と言われる賞金の他にも勝ち馬から4秒以上の差を付けられない限りは10着の馬までは出走奨励賞が支払われ、仮に8着だとしても200万円以上が得られることになるのですが、それでも「8頭立て」になるあたりはそう低いレベルではないと見ることも出来ますよね。

今年もクラシック戦線に於いてキーポイントとなるレースになってくるのか、注目していきたいですね。

 

予想

 

◎ エングレーバー

〇 アガラス

▲ ヴァンドギャルド

△ メイショウテンゲン

 

◎をつけたのはエングレーバーを。

ここまでの2戦を見る限りではオルフェーヴル産駒っぽい荒々しいレース振りは見られず、雰囲気的にエポカドーロを連想してしまいます。

一瞬の斬れはそれほどでもない印象があるのですが、今の京都競馬場は馬場が荒れてきていて瞬発力だけでなくパワーも求められる状況となってきており、連軸にはしやすいんじゃないかと感じます。

このメンバーでは果敢に行きたいという馬は見当たらないですし、ペースが落ち着いてくるなら重賞のここでも十分に勝機はあると見ます。

このレース、乗り換わりじゃないのはこの馬だけなんですよね。

 

〇にしたのはアガラス

前走の東京スポーツ杯2歳ステークスでは33.7と最速の上がりをマークしており、内容的にも強いものでしたが、当時の東京のような高速馬場より今の京都のようなタフな馬場の方が適しているように感じます。

東スポ杯はレースレベル自体も決して低くはなく、勝ったニシノデイジーはもちろん、4着のヴェロックスもその後若駒ステークスを制しています。

これらの馬と同等、それ以上の能力は持ち合わせているように思います。

ブラックタイド産駒で地味な印象が拭えないんですが、それで人気が下がるようなことがあればむしろ美味しいのかもしれないですね。

 

▲にヴァンドギャルド

前走のホープフルステークスでは勝負所で2回に渡って不利を受け、まともに力を出し切ることなく6着に終わり、不完全燃焼感の残るレースとなりましたが、前述した東スポ杯では3着ながら上位2頭とは差も殆どなく、実力的にはほぼ互角の評価というのは変える必要はないと見ます。

卓越した瞬発力が身上のディープインパクト産駒ですが、この馬は母父にモティヴェーターを持つなど母系にはヨーロピアンな血統が並んでおり、パワーの面でも十分に可能性が感じられる血統を持っています。

鞍上はC・デムーロから兄のM・デムーロに代わっていますが、重賞ではいつもにも増して勝ちに行く執念が強く感じられる騎手だけに、乗り換わりもマイナスではないと見ます。

 

△にしたのはダノンチェイサーとどちらにしようかと迷ったんですが、最終的にはメイショウテンゲンにしています。

どちらもまだ強い相手との対戦もなく、相対的な比較はしにくい馬ですね。

加えてどちらも父は同じディープインパクト。

ただ、この2頭を比較した場合、ダノンチェイサーが早くから素質馬として期待を背負ってきていた馬でもあり、過剰人気になりやすいように感じています。

瞬発力で言えばダノンチェイサーに分があると思いますが、スピードの持続力はメイショウテンゲンの方が勝っているとも感じますし、ここはメイショウテンゲンに印を打つことにしました。

ただ、このコースはただでさえ強いディープインパクト産駒の好走率が高いのですが、買う側もそのイメージが強いためか、素晴らしい複勝率の割に回収率の側面で見るとそれほどでもなく過剰人気傾向があるようにも感じますので、共に積極的に買いたいとまでは思いませんね。

 

ここまで名前を挙げなかった3頭、コパノマーティン、タガノディアマンテ、ランスオブプラーナについてはここでは厳しいと見て切っています。

 

一応4頭に印は打っているのですが、これをまともに買っても配当の期待はしにくいところですから、馬券的にはある程度絞っていく必要がありますね。

馬連についてはJRAプレミアムの対象レースとなっており、通常よりも高い配当になることもあるので、ここは素直に馬連で考えていこうかと思います。