うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 東京新聞杯予想

明日は東京新聞杯が行われます。

この東京新聞杯って実に微妙な立ち位置のレースでもあって、斤量的に厳しくなりやすいこともあり、既にG1級の実績を持つような馬が出てくるようなことはほぼありませんし、安田記念に向かうにしても中途半端に期間があるという…。

ですから、ここに出てくる馬はオープン特別~G3クラスの常連達が多くなっています。

実際、今回にしてみてもG3クラスの常連古馬に挑む、新進気鋭の4歳馬という構図が出来ていますね。

ただ、このレースで好走していた馬が後々にG1レースで活躍を見せるケースは少なくなく、昨年の覇者リスグラシューはエリザベス女王杯を制するなどして最優秀4歳以上牝馬のタイトルも得ていますね。

 

予想

 

◎ テトラドラクマ

〇 サトノアレス

▲ レッドオルガ

 

はい、見ての通りですがここではちょっと攻めた予想で行こうかと思います。

 

まず◎に4歳牝馬テトラドラクマを。

昨年の同時期に行われたクイーンカップでは早めのペースながらも果敢に前に出て、そのまま押し切っての勝利。その後の2戦ではチグハグな内容で大敗しているのですが、少し間を置いて立て直しが計られた今回、十分適性があると思われるこの舞台で見直そうかと思います。

走りにムラがあり、好走する時とそうでない時の差が大きいところがありますが、強引にでもハナを切りたい馬は特に見当たりませんし、自分のリズムで気持ちよく走れるならば一発あっても可笑しくないくらいの資質は持ち合わせているように思います。

田辺騎手に手が戻るのも悪くはないと見ます。

 

〇をつけたのは昨年の2着馬サトノアレス

前走の阪神カップでは出遅れて後手に回り、道中では外から被せられるなどしていたこともあってチグハグなまま、力を出すこともなくレースを終えてしまいました。

あれがこの馬の実力ではないと感じますね。

昨年は位置取りの差もあってリスグラシューに押し切られてしまいましたが、強烈な末脚を繰り出してきており、その後に安田記念でも好走を見せるなど朝日杯フューチュリティステークスを制した頃からは明らかに成長を見せてきています。

その昨年から斤量も1キロ軽くなっており、ここならば十分に勝負になると見ます。

最内の枠ということで閉じ込められるリスクはもちろんありますが、それでも買ってみようと思わせる魅力はあります。

 

▲をつけたのはレッドオルガ

エリモシューテングの一族らしい凄まじい末脚が持ち味のこの馬、前走ではターコイズステークスでは0.3秒差の6着となっていますが、中山よりは東京のような広く、直線が長いコースの方が持ち味は生きてきそうです。

血統的にも父のディープインパクト、母父のダンシングブレーヴ、共にこの条件と相性も良いようです。

出遅れ癖のあるこの馬には後入れとなる偶数枠であるに越したことはないとも思いますね。

 

今回、印を打ったのは上記の3頭ですが、人気になっている各馬についても触れてみましょう。

 

まず現時点で1番人気となっているインディチャンプ。

クラシックシーズンに乗り切れなかったものの夏以降に成長を見せ、前走では1600万下条件ながら、一瞬にして他馬を千切り捨ててしまいました。

明らかに力が違っていた印象で、ここまではマイル戦を主に使われていますが血統的には距離は伸びてもやれそうな感じですね。

今後、ビッグタイトルを見据えるためには賞金加算は必須条件となってくる今回、調教でもしっかりと負荷を掛けてきており、正直これといったデメリットポイントも見当たらないですね。

あっさり勝ってしまっても何の不思議もないですね。

 

続いて2歳時から活躍しているタワーオブロンドンですが、朝日杯で先着された2頭もダノンプレミアム、ステルヴィオですし、アーリントンカップでは先日の京都金杯を制したパクスアメリカーナを降しており、戦ってきた相手は相当なレベル。

キャピタルステークスでは極端な上がり勝負となったことで敗れましたが、3歳ながら56キロを背負ってのもので内容的にも悪いものではありませんでしたね。

こちらも実力的には楽勝してしまっても驚けない馬で、これといって消すべき材料も見当たらないんですよね。

 

古馬ではロジクライがこれらに続く人気となりそうですが、この時期の芝マイル前後の距離ではハーツクライの産駒はあまり好成績がないんですよね。

同じ東京芝1600mの富士ステークスを勝っていることもあって人気にはなっていますが、高速馬場だった当時とは少し違っているだけに期待値が先行しているように感じられたこともあり、ここでは消しています。

 

レイデオロの全弟レイエンダですが、超良血馬であり、早くから大きな期待を掛けられていた中でトントンと条件戦で勝ち上がってきた馬だけにどうしても人気を背負ってしまいがちになりますね。

前走のチャレンジカップでは勝ったエアウィンザーは確かに強かったですが、それにしてもちょっと負け過ぎの印象です。

爆発的な末脚で勝負するタイプではないように見えるため、大外枠もプラスではないように感じます。

同厩舎のタワーオブロンドンに主戦のルメールを取られてしまっているのも素直に考えれば厩舎内の評価の表れとも見ることも出来ますね。

 

直接的にレースの勝ち負けにはあまり関係ない事なんですが、古馬の上級条件のマイル戦って大きな馬体を持つ馬が非常に多いんですよね。

今回も前走の馬体重が500キロを超えている馬が7頭。

当然レースは迫力のあるものとなってきますよね~。