うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 東海ステークス予想

20日に中京競馬場では東海ステークスが行われます。

ここでは東海ステークスの予想を行っていきます。

 

暮れのチャンピオンズカップと同じ舞台、距離で行われるこのレース、来月のフェブラリーステークスを見据える上で重要なステップレースとなります。

昨年は快速テイエムジンソクが持ち前のスピード能力を生かした逃げで、後続の脚もろとも潰して押し切る強い内容の競馬を見せました。

今年も出走を予定しているコスモカナディアンが懸命に食らいついて2着と善戦しましたが、テイエムジンソクにはまだ余力が感じられ、差し切れそうなレースではありませんでしたね。

そこから遥か6馬身離された3着には今年も出走予定のモルトベーネ。

他にも一昨年の勝ち馬であり、昨年8着のアスカノロマン、15着のシャイニービームも出走を予定しています。

タフで息の長い馬が少なくないダートの重賞路線らしく、このレースに出走経験のある馬も多く、前述した以外にもカゼノコ、グレンツェントにも出走経験がありますね。

 

では、予想に行ってみましょう。

 

◎ インティ

〇 スマハマ

▲ モルトベーネ

△ チュウワウィザード

 

 

◎は断然人気のインティ

なかなかコンスタントに使い込むことが出来ないでいた馬で、5歳ながらもまだ6戦のキャリアしかない馬なのですが、デビュー2戦目から破竹の5連勝。しかも、その5勝全てが後続を大きく引き離しての楽勝。

これまで対戦してきた相手よりは強化されますが、この程度ならば十分勝負になるでしょう。

左手前で走る癖が強く、左回りでは直線でスムーズに右手前に変えられるか、という点で陣営は決して楽観視していないようですが、先月からしっかりと乗り込まれていて状態は良さそうです。

フェブラリーステークスに出走するためにはここで賞金加算することが必須ですし、勝負に来ていると思います。

 

〇にしたのは久々の出走となる4歳馬スマハマ

1年近く前のこととは言え、グリムやオメガパフューム、グレートタイムら同期の強豪馬と互角以上の勝負を繰り広げていた馬。この間の成長次第ではありますが、相手関係からは十分ここでも通用していいでしょう。

また、血統的にも短い距離よりは1800m以上あった方が良さそうですし、父のネオユニヴァースも母父のアフリートも条件としては良いと思われますね。

暫く休養してからの復帰戦となりますが、調教自体はしっかりと乗り込まれており時計も出されています。

秘める可能性を見てみたいですね。

 

▲にしたのは人気薄ですが古豪モルトベーネを。

このレースとは相性が良く、過去に人気薄ながらも2着、3着していますね。

近走の走りは冴えないのですが、過去にこのレースで好走した時にも同じように勝ち馬から1秒前後の差を付けられるような冴えない成績からの好走でした。

この馬もスマハマ同様、母の父はアフリートですね。

得意の条件で見直してみてもいいかと思います。

 

△には人気の一角、4歳馬チュウワウィザードですが、前走では同世代の実力馬グリムや重賞戦線の常連であるミツバを相手に強いレースを見せて勝っているように、やはり力量的には無視出来ない存在かと思います。

ただ、キングカメハメハ産駒のこの馬にはさほど向いている条件でもないように思えるため、あまり積極的に買っていきたい馬でもないですね。

 

印を打っていない馬の中ではアングライフェン

血統的にはいかにもな芝血統でもあり、長らく芝戦線をメインに使われてきていた馬でしたが、ダートに舞台を移してからはオープンで好勝負を見せています。

前2走は中山ダート1800mでしたが、中山より直線も長い中京の方がより魅力を感じますね。

 

前走チャンピオンズカップで4着と強豪相手に好走してみせたアンジュデジールですが、横山典弘らしい思い切りの良い積極的なレースを試みたことが良い方に出ました。

ディープインパクト産駒ながらもダートではこれまで掲示板を1度も外したことがないように安定性も高く、実力的にも十分に通用するだけのものはあるかと思うのですが、この2走で一気に人気を集めてしまうことと、チャンピオンズカップの時の方が今よりは馬場は向いているように感じられることなどから、思い切ってここでは切りました。

これで来ちゃったらもう仕方ないかな。

 

この後に川崎記念が控えているため、同路線の馬はメンバー的に分散されています。

ここで相応の走りが出来なければ本番のフェブラリーステークスでの好走は容易なものではないでしょう。

 

レースの盛り上がり的には新星インティが強烈なインパクトを残すような走りを見せてくるようなことがあれば本番が実に面白いレースとなりそうなのですが、果たしてどうでしょう。

インティ陣営が気にしている「左回り」という課題が克服出来るようならば、当然ながら本番にも繋がってくるでしょうし、馬券云々を別にしてこのレースではインティの走りに注目してみたいですね。