うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 弥生賞予想

3日は皐月賞に向けてのトライアルG2、弥生賞が行われます。

 

これまでの歴史を見てきても、本番の皐月賞と同じ中山芝2000mで行われるということもあり、非常にレベルの高いメンバーが出走することも多く、最重要トライアルだと言ってもいいレースとなっています。

過去10年を見てみても勝ち馬からは後にG1を勝つことになる馬が5頭も現れています。

ただ、意外にもこの10頭に皐月賞馬が1頭もいなかったりもしますね。

今年は皐月賞で最有力と目されているサートゥルナーリアはトライアルをスキップして直行する予定のため、各トライアルで力量を示すことがすなわちサートゥルナーリアへの挑戦権を得ることにもなりますね。

今回のメンバーを見てみると重賞2勝を挙げ、暮れのホープフルステークスでも3着に入ったニシノデイジーと新馬戦だけの僅か1戦のキャリアで京成杯を制したラストドラフトが1番人気を争う形で、それに2勝目を挙げたワグネリアンの全弟カントルが続いているといった状況です。

 

前日の芝レースを見てみても馬場状態は悪くなく、引き続き早めの時計が出ているようですね。

頭数も10頭と少なめだけに実力の差はある程度はっきりしそうな雰囲気ですね。

 

レース予想

◎ ニシノデイジー

〇 サトノラディウス

▲ カントル

△ シュヴァルツリーゼ

 

◎にしたのはニシノデイジー

前走のホープフルステークスではややスムースさを欠くレースでしたが、それでもしぶとく伸びてきて3着となっています。2着のアドマイヤジャスタがすみれステークスで敗れるなど、レースレベル自体はそれほど高いようにも見えませんでしたが、比較的高いレベルのレースでコンスタントに好走してきているように地力の高さは確かなもの。

今回は頭数も少なくなり、枠も1つながら外になっていますから前走よりスムースに走れる可能性も高くなるだけに自分の走りをきっちり出来れば十分に勝負になるものと見ます。

 

〇にはサトノラディウスを。

このレースでは非常に活躍を見せているディープインパクトの産駒ですね。

そして同様に弥生賞では滅法強く、今年は好調の武豊が鞍上となります。

葉牡丹賞ではランフォザローゼスと好勝負も見せていますが、乗り方次第では十分に勝ち負けまであり得た内容だったかと思います。

見栄えのするレース振りではないのですが、前走で武騎手はこの馬の脚を測ったようなレースも見せており、ここを意識した競馬を試みたように感じられますね。

 

▲にしたのはカントルを。

こちらもディープインパクトの産駒。昨年のダービー馬ワグネリアンの全弟に当たる良血馬です。

母父はキングカメハメハと、このレースに対しての適性の高そうな血統を持っている同馬ですが、兄ワグネリアンはダノンプレミアムの前に完敗を喫していますね。

この馬自身もここまでのレース振りを見る限り、現状では兄のようなスケール感までは感じられず、ここでは特に可もなく不可もなくといった感じで▲評価に留めました。

 

△にしたのはシュヴァルツリーゼを。

血統的にもこの条件を得意にしているハーツクライの産駒で、鞍上もこの舞台に実績のある石橋騎手であり、初戦もセンスを感じさせるレース振りで完勝しており、ここでも買える要素は十分にあるのですが、如何せん気になるのはたった1戦のキャリア。あのサイレンススズカですら敗れているようにそう簡単に勝ち負け出来るものではないとも思います。

なので、ここでは△で抑えまでに。

 

人気のラストドラフトですが、僅か1戦のキャリアにも関わらず京成杯を完勝したことで一躍クラシック候補の1頭に数えられるに至っていますが、この馬の真価が問われるのはここからでしょう。

今回は包まれかねない最内枠を引いていますし、桜花賞馬マルセリーナの産駒でもあり、血統的な面でも前走でのインパクトからも過剰人気になりかねない要素も少なからず持っているため、ここでは思い切って切ってみることにしようかと思います。

ただ、調教でもしっかりと動いていますし、ここでもあっさり勝つようなら仕方ないと諦めることにします。