2019年 菊花賞予想
先週末日本列島を襲った台風19号は各地に甚大な被害をもたらし、東へと去っていきました。
競馬界もその影響を受け、直撃を受けた東京競馬場では12日、13日の開催が延期されることになりました。
開催された京都競馬場でも関東、東北程の豪雨ではないものの、かなりの降水があり、馬場の悪化も見られました。
日曜日にはだいぶ回復したものの、秋華賞は稍重までの回復。
勝ちタイムは2分をようやく切ったといったもので普段の京都競馬場と比較するなら2秒近く時計を要しており、秋華賞の上位は欧州色の濃い血統を持つ馬達で占められました。
勿論、それから十分な期間がありましたから馬場は既に回復しているのですが、金曜日の京都競馬場は雨模様。
予報では降り始めから明日の日中までに30mm程度の降水がある予報が出ています。
雨は19日昼頃までで上がる予報となっていて、それ以降は回復に向かう予報が出ています。
11日には80mmの降水がありながら翌々日の13日には稍重まで回復する程、高い排水能力を示してはいるのですが、2日間の開催を強行した影響で馬場の痛みは残っているようです。
菊花賞が行われる20日には良馬場まで回復する可能性は十分にあるのですが、先週の開催で受けたダメージは完全に回復しないように思われます。
キセキが勝った一昨年の菊花賞のような極悪馬場にはならないでしょうが、勝ちタイムが3分4秒を切るような高速馬場ではなさそうです。
そのあたりも意識しつつも、予想を行っていきたいと思います。
菊花賞 予想
◎ ヴェロックス
〇 サトノルークス
▲ ホウオウサーベル
△ ニシノデイジー
△ メロディーレーン
数週間、予想の掲載時に各項目を箇条書きしていましたが、ぶっちゃけ何の反応もなかったんで今回は以前のスタイルに戻してみようと思います。
今後はまだわかりませんが。
◎ ヴェロックス
純粋に絶対的な能力はこのメンバーでは頭一つ抜けていると見ます。ジャスタウェイ産駒の長距離適性についてはまだ定かではないのですが、母父は重い馬場や長めの距離で活躍する産駒を出していたモンズーン。この馬自身、一瞬の斬れはそれほどでもない一方で長く脚を使うタイプだけにむしろこの舞台は皐月賞、ダービーより適性を持つ可能性は高そうに思えます。人気にはなるでしょうが、ここは◎で。
〇 サトノルークス
ディープインパクト産駒ではありますが、母父にサドラーズウェルズを持つ母系の影響なのか斬れよりもスピードの持続力に優れたタイプのように感じられます。尚、ディープインパクト産駒と言うと重い馬場を苦手だというイメージを持つ方が少なくないのですが、案外というか問題なく走る産駒も少なくはないんですよね。
▲ ホウオウサーベル
前走2勝クラスとは言え、楽ではないペースながら最後の2ハロンで11秒台のラップを連発して後続をぶっ千切っており、一介の中距離馬ではないところを示しています。ハーツクライ×アカテナンゴというスタミナ色の強い血統も魅力を感じますし、外枠ながらもチャンスは十分あると見ています。
△ ニシノデイジー
前走セントライト記念は脚を余してしまった印象で力は出し切ってはいないでしょう。
そもそも大崩れしたのは皐月賞だけで、他のレースは相応の能力は示しています。
今回、鞍上に名手ルメールを迎え、内枠を引き当てました。実力は確かですから上位も十分あり得るのですが、この馬の本質は中距離馬であるように感じるため、評価は△とします。
△ メロディーレーン
僅か330キロ台の超軽量馬として有名になった同馬ですが、モティベーター産駒の母メーヴェ譲りのスタミナ能力は魅力です。父オルフェーヴルもパワー面では優れた能力を持っており、かえって時計の掛かる馬場は良いかもしれませんね。
ただ、極端に馬体が軽い同馬だけに斤量の影響も少なくなく、ここは△まで。
ワールドプレミアですが、一見持久力に長けた馬のようにも見えますが、個人的にはこの馬は中距離向きのように感じます。能力自体は高い馬だけに普通に勝ち負けになっても不思議ではないのですが。
ザダルですが、こちらは距離不向きと見ました。
3000mでは厳しいと見ます。
レッドジェニアルですが、スタミナはそれなりにあると思いますが、こちらも本質的には2400mまでと見ます。