うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 秋華賞予想

台風19号の襲来が近付く日本列島、特に関東、東海地方では激しい風雨が予想されており、12日、13日の東京開催については延期されることが決まり、12日の開催は15日に、13日の開催については翌週21日への代替開催となることがJRAより発表されています。

 

尚、12日の京都開催については現時点では様子見となっており、今後の状況次第で開催の可否が決まるとのことです。

 

台風自体は12日の内に東北へと進み、京都は12日の内に天候が回復に向かう見通しとなっており、秋華賞が行われる13日の京都競馬場では大きな問題なく開催が行われる公算が強くなっています。

 

現時点での予報では台風は京都よりも南東側への上陸が予想されており、台風の影響が強くなりやすい東側に入る可能性は低いと見られており、降水の予報についても12日の夕方頃までに30mm程度となっています。

12日午後以降は夜間に掛けて強風の予報が出ているため、12日の開催については微妙な状況が続いているのですが、13日は朝から晴天となる予報も出ており、開催自体は問題ないものと考えられます。

 

ただ、開催は問題ないとは書いてはいますが、前日夕方までに30mm程度の降水がある可能性自体は確かにある状況でもあるので、馬場の悪化は十分に考えられます。

少なくとも先週ほどの状態ではなくなるものと思われます。

 

実際に降水が10mmになるのか50mmになるのかはやや不透明なところもあるので一概には言い切れないのですが、仮に予報通りに30mm程度の降水があると仮定したならその時点で重馬場程度になることが考えられますが、12日夕方以降には雨はほぼ上がり、風も出ることから馬場の回復は間違いなく、13日のレース時点では良~稍重程度に回復すると予想しております。

 

桜花賞馬もオークス馬も上がることのなくなったこの京都の舞台ですが、唯一のG1タイトルホース、ダノンファンタジーがローズステークスの快勝もあり、1番人気に推されるのは確実な状況となっています。

無事にこの舞台に駒を進めたダノンファンタジーが最後の1冠を手にするのか、はたまたまだG1勝ちを手にしていない馬のいずれかが制することになるのか。

 

では、予想へと。

 

秋華賞 予想

◎ コントラチェック

〇 エスポワール

▲ カレンブーケドール

△ パッシングスルー

△ ブランノワール

△ ダノンファンタジー

 

◎ コントラチェック

血統面   B⁺

ディープインパクト産駒の京都での強さ、加えて母系は欧州型パワータイプだけに多少馬場が渋っても問題なくこなしてくる可能性も十分、B⁺評価に。

騎手    B⁺

肝心のクラシック路線で騎乗出来なかった主戦のルメールに手が戻りました。この舞台でも流石の好成績を残しており、ここはB⁺評価。

能力評価  C⁺

前走は高速馬場での厳しいペースで先行してバテたものですので着差を鵜呑みにすべきではないと見ます。春時点では同世代の中での上位のパフォーマンスは見せています。

その他   C

休み明けでの参戦はやや減点要素。ただ、それ以外ではこれといったプラスマイナスはあまりないと見ます。無理にハナを奪いに行かなければ。C評価。

 

〇 エスポワール

血統評価  C

可も不可もなく、といった評価。オルフェーヴル産駒はパワーのある馬が少なくなく、無視は出来ないと見る。

騎手    C⁺

今回は主に騎乗してきたデムーロがサトノダムゼルに騎乗するためシュタルケへと乗り替わり。もっとも技術的には遜色ないと見てC⁺評価に。

能力評価  C⁺

前走は2勝クラスながらややタフな流れながら先行して突き放す競馬でタイムも良好。

上位との能力差は大きくはないと見ます。

 

▲ カレンブーケドール

血統評価  B

コントラチェック同様、ディープインパクト産駒はこの条件では堅実に走ってきます。

スピードの持続性に優れたスキャットダディを母父に持ち、B評価。

騎手    C

主戦を務める津村騎手が継続しての騎乗。京都での騎乗経験はそれほど多くはなく、評価としてはC評価まで。

能力評価  B

オークスは厳しい展開の中、唯一先行して上位に残っています。前走もスタートでロスがありながら僅差の競馬に持ち込んでおり、パフォーマンス的に上位の評価となります。

その他   C⁺

特別可も不可もなく…といったところです。瞬発力勝負にならなければ良さそうですが。

 

△ パッシングスルー

血統評価  C⁺

こちらも特別強調出来るものではありませんが、斬れよりはスピードの持続力が優位の血統。多少パワーを要する馬場なら幾分良いか。

騎手    C

鞍上の戸崎騎手はこのコースの騎乗経験は少ないのですが、このコースで牝馬に騎乗しての成績がサッパリ…。技術的には勿論上位ですが高い評価はしにくいと見ます。

能力評価  C⁺

際立つ好パフォーマンスはありませんが、安定して一定以上の能力を発揮してきており、評価はC⁺とします。

その他   C

可も不可もないですが、外枠を引いたことで開き直った走りが出来れば一発あっても。

 

△ ブランノワール

血統評価  C

ロードカナロア産駒は2000m以上での出走回数が少なく、ここでは大きな評価はしにくいものと判断、C評価。

騎手    B

初コンビの浜中騎手ですが、このコースでの実績は福永騎手とも遜色なく十分に渡り合える技量もあると見てB評価。

能力評価  C

復帰後の2戦はパフォーマンスの水準を挙げており、3勝クラスでも即通用するだけの能力はあると見ます。春より力はつけています。

その他   C⁺

好位で流れに乗りたい同馬には格好の枠を引いています。その点は前走以上と見ます。

 

△ ダノンファンタジー

血統評価  B

こちらも前述のディープインパクト産駒。軽快なスピードを持ち、この馬自身も京都での好走もあり、B評価に。

騎手    C

技術的には日本人トップクラスの川田騎手ですが、このコースよりは前走の阪神芝1800の方が好成績を残しています。その対比でC評価に留めます。

能力評価  B⁺

このメンバー中では相対的に上位。無様な走りはここまでなく一定以上の評価は必要。桜花賞、オークスも着順こそ目立ちませんが相応の力は出しています。

その他   C

これといった強調出来る要素は見当たりません。ここはC評価に。

 

 

ここまで見てきた方は気付かれたかもしれませんがA評価が全くありませんでした。

印をつけている上位評価の馬達でも明らかに高い評価はつけておらず、各馬の力差はされほど大きくはないとの評価です。

ダノンファンタジーにしても同様で、前走は好内容を示して勝ちましたが飛び抜けた力量ではないと感じます。

3着以内に入る可能性は勿論低くはないので一応印を打ちましたが、攻めていくのなら消してしまってもいいかと思っています。