うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 東京優駿予想

5月26日は日本ダービーこと東京優駿が行われます。

日本の競馬界に於いて最高の栄誉とされるこのレース、3年前に生を受けたサラブレッドの頂点を競う一戦となります。

 

では早速予想から。

 

日本ダービー レース予想

◎ ヴェロックス

〇 ダノンキングリー

▲ サートゥルナーリア

 

 

◎ ヴェロックス

皐月賞では直線でサートゥルナーリアと激突してバランスを崩しかけながらも持ち応え、サートゥルナーリアを最後まで追い詰める走りを見せました。

種牡馬としてのジャスタウェイの適性がまだ十分に明らかになっていないだけにこの2400mに於いて問題なくこなせるだけの持久力があるかはまだ定かではないのですが、母のセルキスはモンズーン産駒でドイツオークストライアルを制しているあたり、血統的にはそれほど大きな不安はないように感じられます。

鞍上の川田騎手ですが、外国人騎手達があまりに強烈な成績を残している一方で、現時点でルメールらをも抑えてリーディングトップ。日本人騎手としては現役最高の名手へと成長した感があります。ダービーでは既に優勝経験もあり、今更ここで舞い上がるようなことはないでしょう。

ここまで6戦して34秒を切る上がりを見せていないように高速馬場向きの瞬発力に於いては一抹の不安もありますが、単にそうした馬場での経験自体がないと見ることも出来ます。

13番枠とやや外目で先行しにくい位置となりましたが、ギリギリ対応圏内ではないかと見ています。

 

〇 ダノンキングリー

皐月賞では内の経済コースをロスなく進め、最後まで3頭の叩き合いを演じた同馬。

ただ、最内はやや馬場が荒れてきていた点も考慮すれば着差通り上位2騎とは殆ど同じレベルのパフォーマンスは示していると感じます。

ディープインパクト×ストームキャットという配合は先週のオークスを制したラヴズオンリーユーやダービー馬キズナと同じなのですが、兄弟達は軒並みマイル以下を得意としていた馬達だけに距離に対する不安は少なからずあるかと思います。

その反面で共同通信杯ではアドマイヤマーズを一瞬にして交わす抜群の瞬発力を披露しており、現在の高速馬場に対しての適性は十分にあるように思われます。

鞍上はデビューから一貫して騎乗している戸崎騎手ですが、この東京芝2400mではかなりの好成績を残しています。

先週のオークスのように高い持久力をも求められるようだとスタミナ面での不安がないわけではないのですが、逆にそれほど早い流れでなければ十分に勝ち負けになるのではないかと見ています。

 

▲ サートゥルナーリア

皐月賞では強引な競馬となりましたが、最後の1ハロンが11.4をマークされる厳しい争いを最後までしぶとく伸びて僅かながら勝利を手にしました。

「この馬が走ったラスト3ハロン」ということなら34秒を完全に切っていることでしょう。私が言うまでもないですが、間違いなく強いと思います。

この馬についても距離に対する不安がないわけではなく、父ロードカナロアの産駒はその多くがマイラーであり、2400m級のレースで目立つ活躍を見せているのはアーモンドアイのみです。母がシーザリオだけに杞憂に終わるかもしれませんが、タフな流れになった場合にはこの馬にも多少の不安は残るかと思います。

また、主戦のルメールが騎乗停止によりレーンへと乗り換わりになる点が取り沙汰されていますが、そもそもルメールも皐月賞で初コンビだったわけで、レーン騎手への騎乗依頼は2週前になされていますし、その点に於いては特別マイナスとも言えないかと思います。

ただ、ちょっと人気になり過ぎの感は少なからず感じています。

現状、この馬がオルフェーヴルやディープインパクトに匹敵するようには感じませんので、絶対的な評価までは出来ないと見て▲に留める、といったところです。

 

△以下評価馬

 ロジャーバローズ

最内枠を引き当ててきただけに出遅れない限りは前での競馬になる可能性が高いものと思います。

ペースや展開の助けは欲しいところではありますが、人気薄でもノーチャンスではないかと思います。

クラージュゲリエ

共同通信杯で評価を下げてしまいましたが、皐月賞では上位にはやや離されながらも改めて力の一端を示しています。

三浦騎手がどういった騎乗を見せるかがポイントではありますが、こういったレースでは底力を出してくることもあるキングカメハメハ産駒。

一角崩しまではあり得ると見ます。

 

レース展望

やはり気になるのはペースかと思います。

横山武史騎手騎乗のリオンリオンが逃げる公算が高いようですが、単騎逃げになるようならばそれほど後続は無理についていくことはないかと思いますが、他馬がこれに競り掛けていくようならば全体のペースアップもあるかと思います。

ただ、予想しているのはややスロー~平均ペースかと見ています。

ただ、あまり後方にいるようでは容易に届かないことは皆が理解しているだけに各馬の位置取りも大きく問われてくるように思います。

勝ちタイムは先週のオークスと同等くらいかやや早いくらいになるのではないかと見ています。