うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 エルムステークス予想

11日、日曜日の札幌競馬場のメインはG3エルムステークス。

 

熱帯低気圧へと姿を変えた台風8号が北海道を通過していった9日。

札幌ではまとまった降水もあるかと思われましたが、昨夜からの雨は30ミリ程と少なくはないものの、それほど多くはありませんでした。

9日正午時点では芝が稍重馬場、ダートが不良馬場との発表がなされていますが、雨はほぼ上がっており、ここからは回復に向かうものと見られます。

レース当日は悪くても稍重あたり、恐らくは良馬場まで回復するのではないでしょうか。

 

現時点で1番人気が予想されているのは既に重賞4勝を挙げているグリム。

昨年のレパードステークス以降、7戦して4勝、馬券圏外になったことはないだけにこの人気は当然とも言えそうです。

これを追う存在がモズアトラクションとリアンヴェリテのマリーンステークス組の上位2頭。

ただ、不気味なのが芝重賞戦線からここへと参戦してきたタイムフライヤーとマルターズアポジーでしょうか。

特にマルターズアポジーについては何が何でも前に行くタイプだけにこの馬を他の先行馬達がどう扱うかがポイントとなりそうです。

血統的にはダートで走っても何ら可笑しくはない同馬ですが、果たして…。

 

では予想に行きましょう。

 

エルムステークス 予想

◎ ドリームキラリ

〇 モズアトラクション

▲ テーオーエナジー

△ レッドアトゥ

△ グリム

 

◎ ドリームキラリ

ここはとにかくマルターズアポジーがどう出るかがカギ。普通に考えればダート替わりであってもいつものようにハイラップの逃げを打ってくる、と思われるのですが、それは誰しもが想像すること。仮にマルターズアポジーが上手く逃げられなかったり、ペースが落ち着いてしまえば美味しいのはこの馬。

昨年は逃げ粘って2着に来ているようにコースに対しての適性はありそうですし、昨年同様好枠を引いています。

追い切りも動いていますし、ここでのチャンスは決して少なくはないように思います。

 

〇 モズアトラクション

前に行きたい馬達が揃っているこのレース、予想されているようにペースが上がるようならこの馬は無視できないでしょう。コーナー部分が多い札幌では外を回すリスクは少なくないだけにコーナーワークや進路取りも求められますが、縦長になってくれれば道中はそれほど外を回さずに済みますし、能力的にも重賞で通用するだけの力はつけてきているように思います。

ただ、人気になり過ぎるようなら危険な存在でもあると思いますので、思い切って切るのも手かと思います。

 

▲ テーオーエナジー

この馬も内枠を引いているだけに前に行きたい1頭。ドリームキラリ同様に前の馬が牽制し合ってしまうようならチャンスは十分。

前走、前々走で大敗しているだけにそれほど人気にもならないでしょうし、岩田騎手を背に師走ステークス、ポルックスステークス時のようなマイペースでの先行策が見られれば面白いと見ます。

 

△ レッドアトゥ

紅一点のこの馬ですが、まさかの登録忘れによって、当初の予定にはなかったこのレースに出走することに。

ただ、前走の走りはオープン、重賞でも通用しても可笑しくないだけのパフォーマンスを示しています。

条件戦とは言え、この1年以上殆ど大崩れしていないですし、得意の1700、1800ではこれまでの9戦で7連対と抜群の安定感。決め手もありますし、ここでも評価していいと思います。

2、3着候補の一角としてマークしておきたいと思います。

 

△ グリム

正直言うとあまり積極的に買いたい馬ではありませんね。

比較的前に行きたい馬が揃った1戦では痛い外枠を引いてしまっています。

実績的には完全に一枚抜けたものを持っており、実力自体はここでも最上位級なので抑えにしておいた…といったところです。

 

 

是非、現地での観戦をしたいところなのですが、残念ながら9月1日までの札幌開催は全て仕事が決まってしまっているんで、競馬場まで僅か20分足らずの距離にいながら指を咥えてレースに臨むことにします…