うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2020年 NHKマイルカップ予想

2月末にコロナウイルス感染拡大の為、始まった中央競馬の無観客開催。

当時は開催そのものが行われなくなるのは時間の問題、他のスポーツと同様に近い将来には日本から競馬開催がなくなるだろうと内心思っていました。

 

しかし、それから既に2か月以上が経過していますが、中央競馬地方競馬のいずれも騎手や調教師、厩務員などに感染者が出ることはなく、辛うじてではありますが競馬は開催されています。

 

よくぞここまで耐え続けて競馬を開催してくれた、そんな思いです。

 

スポーツ観戦はもとより様々な趣味がしにくくなっている今、競馬の貢献度は決して少なくはないでしょう。

実際、ネットでの馬券販売が売上の殆どを占める地方競馬では依然として売り上げは好調に推移していますし、中央競馬でも売上自体はやや落ちているものの、ネット馬券の販売額は伸びており、結果としてそれが現れています。

 

いきなり、本題から大きく逸れていますが、改めて関係者の方々には「ありがとう」の意を表したいと思います。

 

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さて、日曜日はNHKマイルカップ

今では当たり前に定着しているこのレースですが、1996年に創設された比較的新しいG1ですね。

創設当時と違いアメリカ産の快速馬は殆ど輸入されなくなって以降、G1としての価値を疑問視される方も少なからずいるような状況ですが、ここから後々G1で活躍を見せる馬も少なからず出てはいるんですよね。

昨年は皐月賞でサートゥルナーリアらの前に4着に敗れたアドマイヤマーズが制していますが、同馬は半年後に香港マイルを制することになりましたね。

 

今年はG1勝ちの実績を持ち、桜花賞でもあわやの2着となったレシステンシアを中心に朝日杯でサリオスに継ぐ2着となったタイセイビジョン、無敗の3連勝でニュージーランドトロフィーを制したルフトシュトローム、同じく無敗の3連勝で毎日杯を制してきたサトノインプレッサが出走。

例年と比較しても決してレベルは低くはなさそうで、楽しみなレースとなりそうです。

 

では、予想へと。

 

NHKマイルカップ 予想

◎ レシステンシア

○ ルフトシュトローム

▲ ボンオムトゥック

△ シャインガーネット

△ サトノインプレッサ

 

◎にはレシステンシア。

前走桜花賞では激流とも言えるハイペースでほぼ全馬がゴールを前にバテるような中で最後まで粘り通した能力は既に古馬を相手にしても通用する水準であると見ています。

これまでと比べて調整が明らかに軽い点は気になるところですが、鞍上にルメールを配しているあたり十分に行けると判断しているものと見て◎とします。

〇にはルフトシュトロームを。

前走のニュージーランドトロフィーでは直線で不利を受けており、着差以上の強さを示していたと思います。堀調教師からは強気なコメントも聞かれていますね。今回は前走と同等かそれ以上の走りを期待できると見ます。

▲に人気薄のボンオムトゥックを。

牝馬クロフネ産駒はこのコースに結構実績があったりします。一瞬の斬れはそれほどないのですが自分のペースで走ると容易に止まらないタイプと見ます。土曜日夜から多少の降水の予報が出ていますが、やや重程度ならば問題ないと見ています。

△にはシャインガーネットとサトノインプレッサを。

シャインガーネットはオルフェーヴル産駒だけにアテにしにくいところもありますが、前走のファルコンステークスはかなりの好内容。東京マイルは牝馬特有の斬れが生きやすいためか成績が比較的良好。

サトノインプレッサは能力自体は高いように思いますが、現時点で100%の仕上がりにはないと見ています。ソエが出ていてまだ目一杯に仕上げにくい状況で、これでG1を勝つようなら相当なものかと。尚、母のサプレザはかつてマイルチャンピオンシップに3年連続で遠征してきて3着、4着、3着となっていたあのサプレザですね。欧州でG1を3勝した名馬です。

 

 

今のところ(8日23時時点)での天気予報で東京競馬場は土曜日夜から日曜日の日中に掛けて雨が降る予報となっています。ただ、まとまった降水ではないようですし、日曜日は気温も上がり、風も吹くと見られていることからそれほど大きな影響は出ないと見ています。

恐らく良馬場、悪くても稍重までと見ます。