ロードカナロア、種付料1500万円に
どうも、ゆ~じ~です。
種牡馬ロードカナロアの来年の種付料が1500万円となるようですね。
これには正直、
「高っ!」
と感じてしまいましたが、よくよく考えてみれば確かに高騰すべきポイントもありますよね。
ここまでデビューしたのは2015年生まれと2016年生まれの2世代。
その中から既に牝馬三冠に加えてジャパンカップをも完勝した怪物アーモンドアイを始めとして、マイルチャンピオンシップを制したステルヴィオ、先日の京阪杯を制したダノンスマッシュ、更にファンタジスト、ケイデンスコールと、5頭の重賞勝ち馬を出しています。
それ以外にも今後、オープン、重賞での活躍を期待される馬が複数控えており、昨年の新種牡馬としては抜けた存在となっています。
豊かなスピードを持ち、早い時期から戦える仕上がりの早さも持ちながら、アーモンドアイ、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、アンヴァルのように3歳以降もしっかり成長を見せる産駒が続出していますし、単なる短距離馬ではなく、中距離にも対応出来る産駒が少なからず出ている点は特筆出来ると思います。
更に血統的にもサンデーサイレンスはおろかヘイルトゥリーズン系の血を持っていないため、配合するにしても自由度が高いのもアドバンテージになるかと思いますね。
ロードカナロアの種牡馬としての特徴については後日別の機会があれば触れていきたいと思いますが、種牡馬として上記のような強味があり、加えてまだ若いですから、その価値が一気に高騰してきても可笑しくはないとも言えます。
恐らくこの値段でも集まる牝馬は少なくないと思います。
※ 既にブックフルだそうです。
馬券だけでなく、競走馬という存在自体がギャンブル的な要素を多分に含まれるものですが、種牡馬もまたしかりで、上手くいけばとてつもない財産となる一方、上手くいかないことも勿論、よくある話ですね。
ロードカナロアのシンジケート価格ははっきりとわからないのですが、大体15億円から20億円くらいかと推測しています。
シンジケート株を購入した人はこれをペイするにはロードカナロアの種付総額が20億円以上必要だと考えれば話としては解りやすいかと思います(実際にはもう少し複雑ですが、ざっくり簡単に言えば)。
単純計算で仮にロードカナロアの種付けに500万円の価値があるとするなら400回こなしてペイ出来るということになります。
しかし、種牡馬の価値というものは不変ではなく変動するものです。
産駒の成績や受胎率などの要因で種牡馬の価値は変わります。
ロードカナロアの産駒達がさっぱり活躍を見せていなかったならば、種付の価値は下落し、種付料も200万円、100万円…と、落ちていきます。
そうなるとシンジケート株を購入した人は、
「損をする」
ことになります。
その代表例は44億円という超高額でシンジケートを組まれながら活躍馬を出せずに終わったラムタラでしょう。
そうした馬は種付料が下がるだけでなく、種付けする牝馬も減っていくことになるので、加速度的に稼げなくなってしまいます。
逆に産駒達が活躍を見せると、当然ながら種牡馬の価値は高騰することになります。
ロードカナロアは正にこのパターンに当たります。
前述したように多数の活躍馬を出してきたロードカナロアの種付料は跳ね上がり、1500万円となることが決まりました。
先程の例とは逆に高い種付料でも質の良い牝馬が集まりやすくなるため、加速度的に稼ぎやすくなり、その質の良い牝馬から生まれた産駒が更に活躍するという好循環を招くことになります。
そうなると1500万円の種付けを年に200回行う、なんてこともあり得るため、30億円をたった1年で稼ぎ出すと、いったことになってきます。
もちろんシンジケート株を持つ人は大儲けです。
ぶっちゃけ、普段馬券を買う上で種牡馬の種付価格などさほど大きな意味を持つものでもないですし、それで馬券が儲かるか否かには大して大きな影響などないんですが、まあ知っておいてもいいんじゃないかと思いますね。