うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2018年 有馬記念予想

どうも、ゆ~じ~です。

 

 

いよいよ2018年の総決算「有馬記念」となります。

 

…まあ、有馬記念の後にもホープフルステークスと大井の東京大賞典は控えているんですが、影響力の大きさなども踏まえてここでは敢えて総決算ということにします(笑)

 

今回出走する馬の中で今年、G1を制しているのがレイデオロとミッキーロケットだけというのは寂しい限りなんですが、今年は障害競走の覇王オジュウチョウサンが参戦することでの盛り上がりが出ていますね。

かつて天皇賞(春)に障害王者ポレールが出走したことはありましたが、その時とは違い、かなり早い段階で有馬記念に出走するプランを立て、そのプランを着実にクリアしてきてのものだけにその本気度はポレール以上ですよね。

 

また、ラストランとなる一昨年の有馬記念覇者サトノダイヤモンドやジャパンカップ勝ちのあるシュヴァルグランなどの名もあり、顔触れ自体はまずまず揃っていますね。

 

レースが行われる中山競馬場の馬場状態は土曜の時点で良馬場。

天気予報では降水の確率も低く、降ってもさほどでもなさそうで、恐らくは良馬場で行われそうです。

土曜日の11レースには同条件の1600万下特別が行われています。

平均ペースで進んで勝ちタイムは2:32.7となっており、ペース次第ではありますが、有馬記念ではこれより少し早いタイムが予想されますね。

例年より若干早い時計が出る馬場かもしれませんね。

 

では、このあたりで予想に移りましょう。

 

◎ クリンチャー

〇 パフォーマプロミス

▲ レイデオロ

△ ブラストワンピース

△ モズカッチャン

△ ミッキーロケット

 

まず◎をつけたのは人気薄のクリンチャーを。

ディープスカイ産駒らしく、一瞬の斬れはない反面でパワフルで渋とい脚を持続出来るタイプ。

絶好枠を引いた今回は比較的前目でレースを進めることが予想されます。

フランス遠征ではいいところなく終わったことで人気を下げている印象ですが、帰国後は一週前、二週前としっかり追えており、体調は悪くなさそう。

 

〇には前走アルゼンチン共和国杯を制したパフォーマプロミスを。

このコースでは滅法強いステイゴールド産駒で、中山芝2500mでの勝利経験も持っています。

5番枠を引いたことで先行策は取りやすくなったはず。

距離的な不安要素もなく、ここは展開次第で十分勝負になると見ました。

 

▲に1番人気のレイデオロ。

まともに走ってきたなら上位入線は必至のこの馬ですが、12番と外目の枠は決して好材料ではないでしょう。

ある程度、控えた位置でのレースが予想されますが、天皇賞で見せたようなスピードが通じにくいコースだけに5着に敗れた皐月賞のように取りこぼしも十分にあると見ます。大きな人気を背負っていますから、穴を狙うのならば消してしまうのも手かと思いますが、実力そのものは確かだけにここは抑えまでに。

 

△には3頭、ブラストワンピース、モズカッチャンとミッキーロケットを。

唯一の3歳馬ブラストワンピースですが、ハービンジャー×キングカメハメハとパワーを感じられる配合のこの馬。

瞬発力勝負では歩が良くなかったか菊花賞では4着に敗れましたが、不利を受けながらもダービーでは強さを示しています。

有馬記念は比較的若い馬が活躍してきたレースでもあり、ここは無視出来ないと見ます。

モズカッチャンは良い枠を引き当てましたね。

ハービンジャー×キングカメハメハと実際に札幌記念では最も強い競馬を見せていますね。

ある程度前でレースを進めることも出来ますからコースロスを抑えて上手く脚を溜められれば十分に勝機はあるものと見ます。

宝塚記念馬ミッキーロケットですが、この1年で着実に実力強化してきており、宝塚記念ではタフなレースで強い走りを見せましたし、天皇賞(秋)もなかなかの走りは見せています。主戦の和田騎手は日本人騎手では上位の実力を示してはいますが、今回騎乗のマーフィーはそれをも上回るレベルの名騎手。

乗り換わりもマイナスではないでしょう。

 

現在、2番人気に推されているオジュウチョウサン。

正直言って「人気過剰」と見て消すことにしました。

買える要素は幾つもありますが、連勝中とは言えど平地では1600万下条件の馬。

これが人気薄ならば買ってもいいと思えたのですが、現時点(22日22:40現在)で単勝オッズは6.6倍。

雑な計算ですが、これは12回に1回の確率で勝つと見られているということです。

有馬記念は条件馬が8%以上の確率で勝てる程、甘いレースではないと思います。

私の基本スタイルとして儲からなそうな馬は買わないというものもあるので応援したい気持ちがないわけではないですが、残念ながら「人気過剰」と判断しました。

 

3番人気のキセキですが、14番枠は難しいと見ています。

秋3戦、川田騎手と逃げに活路を見出して素質を開花させたこの馬にしてみれば非常に難しいレースで、逃げるなら序盤は消耗覚悟で飛ばさなけば簡単には逃げられなさそうですが、そうなるとペースのコントロールがまた難しくなります。

控えるにしても余程巧みに乗らない限りコースロスは必至。

 

評価が難しいのがサトノダイヤモンド。

良い枠も引いていますし、有馬記念勝ちの実績があるようにコースへの適性も確実に一定以上あるものと思われますし、京都大賞典を勝ち、一時期の不調を脱し掛けている印象もあります。

ただ、どうしても人気になる馬ですし、京都大賞典にしてもそれほどレベルの高い走りでもなかったように感じられる点、秋の最大目標はジャパンカップだったことなども鑑みて、ここは敢えて切りました。