うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2019年 クイーンカップ

2月9日の東京競馬場、メインレースはクイーンカップ。

 

※  追記 9日の日の東京開催は降雪の影響を鑑みて中止となり、レースは11日へ延期となりました。

8日に一度掲載した記事となりますが、10日夜の時点で再編集しての更新となります。

 

近年では外厩の発達もあってか、3月の桜花賞トライアルを使うことなく、このレースから桜花賞に直行するケースも出てきていますね。

また、昨年はマウレアがここを使った後にチューリップ賞も使って、桜花賞へと向かっていますね。

東京の芝1600m戦ということもあり、桜花賞だけでなく、オークスやNHKマイルカップも見据える馬がここで東京競馬場のコースを経験させようとするケースも見られます。

2016年にこのレースを制したメジャーエンブレム、2017年の2着馬アエロリットが共にその後、桜花賞、NHKマイルカップへと向かうローテーションを取り、揃ってNHKマイルカップを制していますね。

 

1番人気が予想されているのは、暮れの阪神ジュベナイルフィリーズでほぼ最後方から上がり33.9の豪快な末脚を繰り出して勝ったダノンファンタジーに0.1差まで迫ってみせたクロノジェネシス。

わざわざこの時期に東京へ遠征してきたあたり、春のG1を明確に意識してきていると思えますね。

少なくともオークスまでは賞金的には十分足りていますから、敢えてこの時期にクイーンカップを使う以上は経験を積んでおきたかったのかもしれませんね。

それに続くのが、同じく阪神ジュベナイルフィリーズで後方から鋭い脚で伸びて3着に入ったビーチサンバ。

こちらは賞金的にこのままでは本番での出走が出来なくなる可能性もあり、賞金を上積みしながらも経験をも積ませていきたいという立場にありますね。

 

この実績馬2頭に挑んでいく各馬と言う構図となっています。

また、大井からは5連勝中のアークヴィグラスも参戦しますね。

これまでダートしか走っていないこと、ダートに良績が集中するサウスヴィグラス産駒であること、これまで走ってきた相手の水準などから人気にはなっていないですが、この馬がここで勝ったりすることがあれば今後、非常に盛り上がりそうです。

 

レース予想

先週は乾いた馬場になったためか、この時期としては非常に早い時計の出る馬場となった東京競馬場でしたが、9日には降雪の影響で開催が中止となりました。

ただ、馬場への影響は少ないものとなっており、10日の芝コースのレースでは先週同様、この時期としてはかなり早いタイムが出ており瞬発力が生きてくる状況となっています。

11日についても降雪の可能性が残るということで夜間の馬券発売は見送られていますが、予報を見る限りはまとまった降雪の可能性は低いものと思われ、10日から大幅に馬場状態が悪化することはないように思います。

 

では、予想です。

 

◎ カレンブーケドール

〇 ジョディー

▲ ビーチサンバ

△ レッドベルディエス

 

何だか穴だらけになりましたね。

まず◎のカレンブーケドール

新馬戦では日曜日の共同通信杯に出走するダノンキングリーに僅かに及ばずに2着に敗れていますが、ラスト2ハロン続けて推定10秒台の強烈なラップを刻んでのもので負けて強しの内容。2戦目、3戦目もラスト1ハロンが早くなるラップのレースながらも直線で強烈な末脚を発揮しており、未勝利はもちろん500万下あたりに留まり続けるような馬ではないと感じます。

前走は中山マイルの未勝利戦を僅差で勝っていますが、東京の方がより適性は高いようにも思われます。

 

〇には人気薄のジョディーを。

前走の阪神ジュベナイルフィリーズではスタート後にいきなりつまづいてしまい、良いところなく大敗を喫してしまいましたが、これまでに東京マイルで2勝しているだけにここへの適性は確かなものでしょう。

ベテランの四位騎手から2勝を挙げた武藤騎手に手が戻っており、それも少なからず人気を落とす側面はあるかもしれないのですが、武藤騎手は今年既に6勝。若手減量騎手としては頭角を現しつつある1人でもあり、もはや軽視は出来ないと見ます。

好枠も引いていますし、気持ちよく先行出来れば面白い1頭ではないかと思います。

 

▲にしたのは人気の1頭でもあるビーチサンバを。

阪神ジュベナイルフィリーズでは仕掛けてからの加速が少し遅れていながらも直線では良く伸びてきました。クロフネ産駒だけに一瞬の斬れに於いてはソコソコで、比較的長くしぶとく脚を使えるタイプではないかと思うのですが、その点に於いては多少渋った馬場も問題はないように感じます。

本音を言えば是が非でも連対しておきたい馬ですし、1か月前から入念に乗り込んでおり、無視はしにくい存在だと感じますので抑えてはおきたいところかと思います。

 

△にはこちらも穴人気が予想されているレッドベルディエスを。

前走は未勝利戦ながら直線では凄まじい斬れを見せて完勝しています。

カレンブーケドールと同様、2戦共にラストでかなりの斬れを発揮しています。

前走後に馬体が減ったことから立て直すために間隔が空けられたようですが、それほどビッシリは追われておらず、どこまで仕上がっているのかがカギでしょうか。

鞍上のブロンデル騎手ですが、フランスで一流の実績を残している名手なのですが、ここまで36戦して未勝利。腕は確かなものだと思うのですがどうでしょう?

 

今回、印は打たなかった1番人気のクロノジェネシス。

前走の阪神ジュベナイルフィリーズやアイビーステークスで見せたような走りをされれば、この馬に先着するのはそう容易なことではないだろうとは思います。

ただ、不器用なタイプでもありますし、本質的にはマイルよりは少し長い距離に適性を持つように感じます。

ここに照準を定めてきている馬ではないでしょうし、相当な人気になるだろうことは確かなので、ここは半ば開き直って切ってみることにしました。

渋った馬場に強い傾向のあるバゴ産駒ですが、斬れを身上にしている馬だけにこれがどう出るか…

 

ある程度、スピードが出る馬場ならば爆発的な瞬発力を持つ馬が多いディープインパクト産駒は無視できないように見ていますが、どうでしょうか。

 

※ ダート変更になった場合を全く考慮に入れていない予想です。