2019年 京王杯スプリングカップ予想
明日は京王杯スプリングカップ。
この芝1400mというのは何とも微妙な距離で、この距離で急にパフォーマンスを上げてきたりする馬なんかも良く見られ、マイルG1勝ちのあるような実力馬がいともあっさり敗れたりもしています。
また、スプリンターがスピードに任せて押し切ってしまうことも度々見られ、難しい側面のある距離でもあります。
で、明日のメンバーを見てみると、確たる実績を持つ馬の姿はなし。
上位人気も比較的割れている状況です。
その中で藤澤厩舎はタワーオブロンドン、サトノアレス、スターオブペルシャの3頭出しとなりますね。
また、比較的短い距離ということもあって大型馬が多く集まっており、前走500キロを超える馬体重の馬が半数以上。
牝馬3頭を除くと13頭中11頭までが500キロを超えるという見た目にも非常に迫力のあるレースとなりそうです。
では、予想に行ってみましょう。
レース予想
◎ トゥザクラウン
〇 スマートオーディン
▲ リナーテ
△ タワーオブロンドン
◎はトゥザクラウン。
この血統らしくなかなかサクサクと勝ち上がれず1000万下で1年半もくすぶっていた馬ですが、1400mに矛先を向けて連勝。
特に前走は1000mの通過タイムがスプリント戦並の56.1というかなりのハイペースを自ら引っ張り、後続の馬をも潰してしまう形で逃げ切り。
スピードの持続力に定評のあるこの母系ですが、どうやらこの馬も然りのようで自分のスピードでスムーズに走れた1400m戦でまるで馬が変わったかのように強烈な強さを発揮してきたようです。
恐らく、安田記念…というよりこのレースが目標だったのではないかと思います。
枠も内目の4番枠で非常にレースを進めやすい印象ですね。
ここではやや抜けた評価での◎とします。
〇にしたのは前走阪急杯で人気薄ながら強烈な末脚で全馬を差し切って復活を成し遂げたスマートオーディンを。
3歳春までに3重賞を制して高い期待を受けていた馬ですが、故障で2年以上の休養後は冴えない走りを続けていたのですが、突如3歳時を思わせるような凄まじい脚で突き抜けてきました。
ただ、〇にはしていますが、何せ脚元に大きな不安を抱えている馬ですし、鞍上がこのコースで実績がないことなども含めて決して過信は出来ないとは思います。
▲には牝馬リナーテを。
サトノダイヤモンドの妹ということで人気が先行しながらも勝ち上がりには要していましたが、昨秋から急激に力を付け、重賞でも通用する力を見せています。
あまり後ろから行くようだと不安はあるのですが、この東京芝1400mで32.4という究極レベルの瞬発力を見せているように、決め手も十分に持っていますし、十分に狙えるのではないかと思います。
△にタワーオブロンドンを。
昨秋の復帰後2戦はどうも煮え切らない内容の走りを続けています。
ただ、これまでの走りを見る限り、芝1400mはベストではないかと思われます。
…血統的にはレイヴンズパス×ダラカニと、むしろ中距離指向なのですが…。
主戦のルメール騎手の騎乗停止により今回はレーン騎手への乗り換わりとなりますが、そう問題はないと見ます。
それ以外の馬に印を打つとするならば人気薄ですがリライアブルエースを。
位置付けとしては「安田記念のステップレース」なのですが、このメンバー、近年の位置付けを見ていくと安田記念のステップというよりは独立したG2といった印象。
ここから安田記念に、というよりはここで結果を出してきたい馬が少なくないように思えますね。