2019年 札幌2歳ステークス予想
早いもので今年の札幌開催もこの週末で終わりを迎えます。
土曜日のメインは札幌2歳ステークス。
かつては1200mで行われており、後のクラシック戦線に繋がってくることはあまりなかったこのレースですが、1800mへと距離が変更以降はその様相も変わり、ここでの活躍馬が後にクラシック路線で活躍することも少なくなくなりました。
近年では素質馬を早い時期に勝ち上がらせるケースが多くなってきており、このレースに於いても高い資質を持つ馬の出走も珍しくはなくなっています。
昨年、このレースを制したニシノデイジーも東スポ杯をも制し、ホープフルステークスやダービーでも上位で入線する活躍を見せており、その重要度は明らかに変わってきています。
今回、注目はゴルコンダ。
新馬戦こそ敗れたものの2戦目の未勝利戦では先手を取るやそのまま後続の追撃を全く許すことなく2秒近い大差をつけての大楽勝。勝ちタイムはレコードを更新する1:48.3。
開催初日で早い時計が出ていたことを加味してもかなりの好内容を示しての参戦となりました。
では、ここから予想へと行ってみましょう。
札幌2歳ステークス 予想
◎ ゴルコンダ
〇 ブラックホール
▲ ダーリントンホール
△ レザネフォール
◎ ゴルコンダ
この時期にして既に500キロを大きく超える巨漢馬で、1戦叩かれて挑んだ前走では一気に16キロ馬体を絞って一変、圧倒的な強さを示しています。
1000m通過59.6はこの時期の2歳中距離戦としては異色の高速ラップでしたが、その後も大きくラップを落とすことなく楽勝での逃げ切り。
自ら作り出したペースだけにその価値は高いものと見て良いかと思います。
過去の札幌2歳ステークスを見てみても上がりの瞬発力勝負となることは多くないだけに素直にこの馬を中心に組み立てるのが妥当と見ます。
〇 ブラックホール
新種牡馬ゴールドシップの産駒。瞬発力の有無よりはロングスパートが出来る馬に優位になりやすいコースだけにそれほど人気ではないですが、適性は決して低くはないと見ます。ゴルコンダが先手を取る可能性が高いと見られていますが、ペースはそれほど遅くはならないと見れば、持久力に長けている可能性を秘めるこの馬を対抗とします。
▲ ダーリントンホール
早くから注目を集めていたニューアプローチ産駒の外国産馬。
前走ではラスト2ハロンが11.5-11.6と4コーナーから厳しいラップとなるのですが、その直前から加速を見せ、500m程を一定の早いラップを刻んでの押し切り。
着差以上の内容を示していると言っていいかと思います。
同じニューアプローチ産駒のファストアプローチと比較してやや短い距離に適性を感じており、1800mへの適性は低くないと見ます。
△ レザネフォール
前走はそれほど目立つタイムや勝ちっぷりではなかったため、それほど人気は集めないものと思いますが、こちらもダーリントンホール同様ラスト2ハロンで大きく加速しており、その中で後方から大きく位置取りを上げて競り勝った内容は決して悪いものではなかったかと思います。
やはりこのレースのカギを握ってくるのはゴルコンダ。
前走で早めのラップを刻んで後続のスタミナもろとも潰してしまうレースを見せているだけに、中途半端にペースを落としてくるとは考えにくい状況。
と、なるとある程度のペースで流れる公算は高いと思われます。
ここは持久力を感じさせる走り、血統を持つ馬を上位に見るべきかと見ます。