2019年 メルボルンカップ予想
簡易的ではありますが、5日に行われるメルボルンカップについて触れてみましょう。
メルボルンカップとは
オーストラリア、フレミントン競馬場のG1レースで芝3200mで行われます。
オーストラリアでは非常に多くのG1レースが行われることでも良く知られているのですが、その数多くあるG1レースの中でも最も大きな注目を集めるレースであると言って良いでしょう。
ただ、こうした稀に見るビッグレースながらハンデ戦で行われており、人気馬が期待通りに強さを見せるケースは決して多いものではないようです。
このレースが行われるヴィクトリア州ではこの日を「メルボルンカップデー」として休日にしており、競馬ファンだけでなく一般の人々にも非常に認知されている催しとなっています。
その賞金額も南半球では最高クラスを誇っており、1着賞金は4,400,000オーストラリアドル(日本円で約3億3000万円)となっており、日本最高賞金を誇るジャパンカップや有馬記念をも上回っています。
オーストラリアでは短距離戦線が非常に発達しており、2400mを超えるレースの水準はそれと比較するとやや劣ると言われていますが、このメルボルンカップだけはある種別格の扱いを受けており、その勝ち馬はオーストラリア国民の記憶に刻まれています。
これまで日本からもこのレースに遠征した例はあり、その中でも2006年にはデルタブルースがポップロックを引き連れてのワンツーフィニッシュを飾っています。
今年は日本からメールドグラースが出走することもあり、JRAでも馬券が発売されます。
メルボルンカップ 予想
◎ コンスタンティノープル
〇 イルパラディーゾ
▲ レイモンドタスク
△ プリンスオブアラン
△ マジックワンド
△ メールドグラース
このレース、前述したようにハンデ戦で行われるレースとなっており、それが予想を非常に難しいものにしているのですが、過去のメルボルンカップの歴史を見てみると、重ハンデ馬には厳しい結果となることが少なくない傾向が出ています。
昨年のこのレースの覇者であり、ドバイゴールドカップをも制しているクロスカウンタ
はその実績が評価されており、57.5キロのトップハンデが課されています。
昨年は51キロでの勝利だけに実に6.5キロもの斤量増となります。
一定の人気にはなるでしょうが、流石にこれだけの斤量増はそう簡単に打ち破れるものではないと見てここでは消しとしています。
一方、前走のコーフィールドカップを優勝した日本のメールドグラースですが、こちらも前走を評価されてハンデは2番目となる56キロを課されることになります。
一応△の評価を打ってはいますが、本質的にステイヤーではないと見ていること、この斤量は決して楽な条件ではないものと判断しています。
正直、容易に勝ち負けに持ち込むことは出来ないと見ます。
そんな中で◎にしたのはコンスタンティノープル。
かなりの外枠を引いたことは気になりますが、今シーズンはコンスタントに好走を続けていますし、ハンデも52.5キロと比較的楽な斤量となります。
ガリレオ産駒で持久力は高い水準にある可能性が高いですし、鞍上は「マジックマン」モレイラ騎手です。
続く〇評価にするのはイルパラディーゾ。
こちらもガリレオの産駒。こちらも52.5キロと斤量面に於いては恵まれており、チャンスは十分にあるものと見ます。
▲にしたのはレイモンドタスク。
こちらも欧州からの遠征馬となります。実績に於いてはそれほどではありませんが、父はハイチャパラルでこちらも豊かな持久力の裏付けを持っています。
△にはプリンスオブアランとマジックワンドを。
プリンスオブアランはイギリス馬ですが現地で2400m戦を2戦叩いての参戦で2着、1着と当地での適性を感じさせる走りを見せています。母父は日本でもお馴染みのストーミングホームですね。
マジックワンドはアーリントンミリオン、愛チャンピオンステークスで共に2着するなど欧州でも有数の実力を持つ牝馬の1頭でこちらもガリレオの産駒となります。
3200mの距離がどうかという点で不安はありますが、前走より3.5キロも軽い斤量となるのは願ってもないところでしょう。
日本国内では前走のコーフィールドカップを鮮やかに制したメールドグラースが1番人気になることが予想されます。
ネットケイバでの予想オッズは現在1.6倍。筆者の予想ではこれよりオッズは高くなり、2倍以上になるものと推測していますが、それでも過剰人気ではないかと見ており、その点を考慮すると買いにくい存在かと見ます。
一部では距離に対して楽観的な意見も聞かれるのですが、これまで走った最長距離は前走の2400mで国内では2200mまでしか経験がありません。
応援の意味を込めて印は打ちましたが、評価としては無印にしたいところです。
実際、ブックメーカーのオッズでは単勝8倍程となっています。
尚、ブックメーカーのオッズではフィンシュがメールドグラースとほぼ同じ8倍程のオッズで、コンスタンティノープルが9倍程度で続いています。
この3頭が10倍を切るオッズとなっており、10倍台ではヴァウアンドディクレア、イルパラディーゾ、クロスカウンター、サプライズベイビー、プリンスオブアラン、ダウンドラフト、マジックワンドあたりが続いています。