うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2020年 皐月賞予想

19日は牡馬クラシック初戦、皐月賞中山競馬場で行われます。

 

早くから素質馬として評判になっていたコントレイル、サリオスがその評判をも上回る走りで無敗のままホープフルステークス朝日杯フューチュリティステークスを制覇し、共にそれ以来となるぶっつけでの参戦となります。

また、上記2頭に加えてクリスタルブラック、レクセランス、テンピンの3頭が無敗のまま、この皐月賞へと駒を進めてきています。

更には走る毎にそのパフォーマンスを大きく伸ばし、ディープインパクト記念弥生賞を制したサトノフラッグが両G1馬に迫る存在として上昇してきています。

 

昨年暮れあたりからクラシック候補と言われてきた馬達が殆ど戦線離脱することなくこの皐月賞の舞台へと集結し、近年でも屈指の好メンバーとなっており、3強対決の様相となった昨年の皐月賞にも見劣りしない素晴らしい顔触れとなっています。

 

近年の傾向として必要以上にレースに使わず、出走に十分な賞金を確保出来た馬は直接このレースに向けて仕上げてくるというものもあり、各トライアルを経てきた馬だけでなく、クリスタルブラック、レクセランス、コルテジア、ダーリントンホールらは3月の出走をスキップして直接ここへと向かったことで、各馬の力関係が探りにくく、非常に面白いレースとなりそうです。

 

それだけに各レースの水準や各馬の展開による有利不利などの把握が、例年以上に問われると言ってもいいかもしれませんね。

 

で、その舞台となる中山競馬場ですが、土曜日の日中に激しい降雨がありました。

この日の船橋市の降水量は80ミリ近くとなっているだけに完全回復はほぼ絶望的な状況です。

同じコースで行われた9レースの3歳1勝クラスの山藤賞では勝ちタイムが2:08.6。

良い状態と比較するなら7秒以上時計を要する状態でしたね。

当日の中山競馬場は天候は回復し、朝から晴れて気温も20℃近くまで上がる予想が出ており、風も多少は吹くとの予想がなされており、回復しやすい条件は整ってはいるもののあまりに激しい降雨だっただけに良くても稍重~重馬場止まりではないかと推測します。

 

これがどういった影響を与えることになるのか。

 

では、予想へと行ってみましょう。

 

皐月賞 予想

◎ サリオス

〇 コントレイル

▲ サトノフラッグ

△ コルテジア

△ マイラプソディ

△ ヴェルトライゼンデ

 

だいたい、ここでの予想は4頭前後に印を打つのが定番パターンとなっていますが、今回は6頭。

如何に迷っているかが伺い知れるような印の打ち方ですね。

 

それはさておき、各馬について触れていきましょう。

 

◎はサリオスに。

これだけ馬場が重くなりそうな状況ならば一瞬の斬れよりは一定のスピードを如何に持続させられるかがポイントでしょう。この馬は速い脚を使った経験はありますが、一瞬の斬れで勝負するというタイプではないでしょう。朝日杯では展開も向いて差してきたタイセイビジョンに完勝していますが、同馬は土曜日のアーリントンカップを快勝しているようにレースレベルも高く、今回は3強の中で最上位の評価をしました。

〇にコントレイルを。

最内枠を引いたことがどう出るか、が鍵でしょうか。絶対的な能力は非常に高いとは思いますが、この馬の持ち味は卓越したスピード能力にあると見ています。その持ち味が削がれやすいのは確かかと思います。とは言え、そもそもの絶対能力は歴代の皐月賞と比較しても見劣りなどしないでしょうから、評価としては〇としています。

▲にはサトノフラッグを。

馬場が渋ったディープインパクト記念弥生賞でしっかり力を発揮した実績は評価しないわけにはいかないでしょう。因みに非力なイメージが持たれがちなディープインパクト産駒ですが渋った馬場で極度に苦手にしているわけではなく、余程グチャグチャでなければ力は出せる馬は少なくはないんですよね。

△にコルテジア、マイラプソディ、ヴェルトライゼンデの3頭。

コルテジアはきさらぎ賞で先行してしぶとく押し切っていますが、この舞台の方がより能力を発揮できるものと見ています。勢いのある松山騎手も魅力。

共同通信杯では案外な走りで評価を下げてしまったマイラプソディですが、この馬も爆発的な瞬発力を発揮するタイプではないと見ており、ここはマークが必要と見ています。

ヴェルトライゼンデは血統的にもこの舞台への適性は高いものと見ました。

前走を上回るパフォーマンスを十分に期待できる状態と見ました。

 

 

いつもならこのあたりから競馬に関連性のない話題でお茶を濁すパターンなんですが、今回は阪神のメイン、アンタレスステークスについて簡単に触れていきましょう。

 

◎には皐月賞でも好走の実績を持つクリンチャーを。

ディープスカイ産駒らしく斬れに欠ける一方でパワーとスピードの持続性に長けており、ここでも十分に力量上位と見ます。

穴っぽいところではワイルドカード、メイショウワザシを。

一気に勝ち上がってきたベストタッチダウンはここでは見送ります。