うまコラ

競馬歴28年の筆者が綴る競馬コラム

2020年 菊花賞予想

25日は京都競馬場で牡馬クラシック最終戦となる菊花賞が行われますね。

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当然、最大の焦点はここまで6戦全勝を誇るコントレイルがディープインパクト以来となる無敗の3冠制覇を成し遂げることが出来るのか否かというところでしょう。

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同馬のデビュー当時はベストの距離適性はマイルくらいまでだと鞍上の福永騎手、管理する矢作調教師は判断していたようでした。

ところが1800mの東京スポーツ杯を楽勝したことで、やや見方を変えて朝日杯ではなく、よりクラシックを意識した2000mのホープフルステークスへと向かった、という経緯も持っています。

結果的にはホープフルステークス皐月賞も、さらにはダービーをも難なく制することになりました。

 

しかし、菊花賞は3000m。

これまでの歴史に於いても皐月賞やダービーで活躍した馬がここで勝ちきれなかった例は数多くあります。

90年以降ならば、同じく無敗で挑んだミホノブルボンがここで敗れ、ネオユニヴァースもここで敗れて3冠を逃しています。

展開の向き不向きなどはありますが、2400mまでは何とかしてこれた馬も3000mともなるとステイヤー資質のある馬に出し抜かれることが多いだけに当初はマイラーだとも思われていたコントレイルが菊花賞で敗れてしまう可能性は決して少なくはないのかもしれませんね。

 

しかし、その逆にコテコテのステイヤー血統の馬もまた意外と勝ちきれないことが多いのもまた事実。中距離でも通用していたゴールドシップセイウンスカイのように一定のスピード能力もまた求められると言っていいかもしれませんね。

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では、予想へと行ってみましょう。

 

菊花賞 予想

◎ ヴェルトライゼンデ

〇 コントレイル

△ ヴァルコス

△ ダノングロワール

△ ディープボンド

 

◎はヴェルトライゼンデ。

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半兄は菊花賞馬ワールドプレミア。父がディープインパクトからドリームジャーニーへと変わりますが、血統的には兄を上回っていても可笑しくはないだけの持久力を内在している可能性は十分。中距離でも結果は残しており、一定のスピード資質も見せています。ダービーで故障してしまいましたが、それほど重症ではなかったようで神戸新聞杯で復帰して大外枠ながらも2着と仕上がってきていることも示して見せています。

やや内目の枠を引けたことでレースも進めやすいですし、ここは一発あっておかしくはないものと見ます。

 

〇に大注目の圧倒的1番人気のコントレイル。

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陣営が早くに短めの距離に適性を持つと判断していたり、血統的にもスピード色が強い馬だけに本質的にステイヤーではないのは間違いないものと見ています。そもそもの絶対的な能力が並外れているだけに力の違いでどうにかしてしまう可能性は十分にあるとは思いますが、皐月賞やダービーとは求められる資質も大きく変わってくるのが3000m。

恐らく同馬の単勝オッズは1.3~1.4倍程度になるように思いますが、それに見合うだけの魅力にはやや欠けると見ています。

勿論、並大抵の強さではないだけに完全に軽視することも出来ないと見て評価は〇とします。

 

今回は▲はつけずに△評価に3頭を。

非常に高いスタミナ能力の片鱗を見せているヴァルコス。

ハーツクライ産駒で2400m以上で3勝を挙げているダノングロワール。

京都新聞杯以降、2000mを超える距離で力を見せているディープボンド。

現在の京都競馬場の芝コースは先週、先々週の競馬を見ても感じられるように春期に見られるような高速馬場ではないようです。上がり33秒前後の瞬発力は必要ないでしょう。それよりも11秒台のラップを4ハロン続けることが出来るようなタイプの方がこの舞台への適性は高いと見ます。

人気の一角でもあるバビットですが、この馬は中距離でこそだと見ており、3000mのここでは消すことにしました。

ラジオNIKKEI賞での走りはステイヤーのそれではないと判断しています。

 

馬券は◎のヴェルトライゼンデを中心に考えています。

 

個人的にはコントレイルがモノの違いを見せつけるような走りを見せて競馬界に新たな伝説を築いてほしい、と願う気持ちは非常に強いので、複雑な心境で予想を載せているんですが、予想は予想と割り切ってこのような形としました。