2020年 ジャパンカップ予想
29日はジャパンカップ。
史上初となる3冠馬3頭の直接対決が実現、100年に1度のスペシャルカードとさえ言われています。
そのジャパンカップの枠順が確定しています。
サートゥルナーリアとラヴズオンリーユーの2頭が回避して15頭立て。
アーモンドアイは2枠2番、デアリングタクトは3枠5番、コントレイルは4枠6番となりました。
注目の3冠馬3頭のいずれもが内枠となりました。
まるで何かの忖度でも働いているかのように有力馬の殆どが内側の枠へと集中しましたね。
舞台となる東京競馬場の天候ですが、予報では概ね良好となっています。
ただ、今開催の東京競馬場は開催前半の降水のタイミングが良くなかったこともあり、例年と比べるとやや荒れて早い時計が出にくくなっているようです。
とは、言え暮れの有馬記念などに比べればそれほどでもないのでしょうが。
現時点(26日23時)でのnetkeibaの単勝予想オッズでは1番人気がアーモンドアイで2.2倍、2番人気にデアリングタクトで2.7倍、3番人気がコントレイルで3.0倍となっています。
コントレイルの3倍については1週前追い切りで併せた相手に先着出来ず、馬体の張りもイマイチ良くないといった報道が少なからず影響しているかと思われます。
最終追い切りでは軽快な動きを見せ、体調が回復基調にあるようにも報じられていますが、やはり100%の出来ではないと見る向きは多いようです。
また、菊花賞で適性的に厳しい格下とも言えるアリストテレス相手に際どい勝負となったことも影響しているのかもしれませんね。
一方、アーモンドアイは順調さが報じられており、陣営のコメントを素直に受け止めるなら天皇賞時を上回る出来を感じさせており、それが人気を後押ししているようにも感じられます。
では、予想を。
ジャパンカップ 予想
◎ コントレイル
〇 アーモンドアイ
▲ デアリングタクト
△ グローリーヴェイズ
◎にコントレイル。
矢作調教師らが語っているようにベストは2000mでしょう。ダービー時にも距離適性に対する不安が多少なりとも語られていたように、ここでも100%の能力発揮というにはやや距離が長い印象。それだけにペースはある程度落ち着いた中でも好位追走というのがベストのパターンかと思われます。ただ、幸いにも内目の枠を引けたことで好位には付けやすくなっています。◎にしたのは純粋に絶対能力に於いてナンバー1だと認識しているから。
〇にアーモンドアイ。
この馬も本来ベストの距離は2000mくらいだと見ています。高速馬場では滅法強いのですが、パワーや持久力が問われる馬場はマイナスでしょう。その意味に於いては一昨年の方がこの馬には向いていたように感じられます。この馬も理想は平均以下のペースでの好位追走でしょうか。こちらも2番枠を引いており、出遅れない限りは競馬は進めやすいものと思います。〇にしたのはコントレイルとの比較で僅かに劣るように感じているため。仮に前走の天皇賞にコントレイルが出ていたら負けていたように感じます。
▲にデアリングタクト。
距離適性という観点に於いては3強の中でこの馬が最も適しているように思います。
パワーもあり、多少の荒れ馬場は苦にしないタイプだと見ています。ロベルト系の馬の特色でもあるのですが、秋以降の力を要する馬場でパフォーマンスを上げてくる馬が多いのですが、この馬にもそうしたところがあるように思います。ポイントは馬の絶対能力。これまで同世代の牝馬ばかりを相手にしてきていて強い相手との対戦経験がまだない点。また、ここまで5戦全てが後方からの競馬でスローの上がり勝負となると不安はありますね。
△にはグローリーヴェイズ。
宝塚記念では全く良いところなしに終わりましたが、前走で見事に復活。昨年の香港ヴァーズではラッキーライラックやエグザルタントを相手に3馬身以上千切って楽勝しているようにやや力を要する馬場では強さを発揮してきます。今回大外の15番枠となったのはやや痛いところですが、内有利と言い切れない馬場状態が続いておりこれも大きなマイナスにはならないと見ています。
このメンバーの中で先手を奪う可能性が高いのが人気薄のトーラスジェミニ。
比較的早めのラップを刻むことが多い同馬だけにここでもある程度早いペースを作ってくる可能性は低くはありません。
…が、それを他馬が積極的に追い掛けるかと言うとやや疑問符がつくところ。
と、なるとカギを握ってきそうなのがキセキの存在。
スピードの持続力と持久力を生かしたい同馬としては一昨年に2着した際のような平均ペースで一定のラップを刻み続ける形でしょうか。
この2頭が果敢にレース全体のペースを上げることが出来なければおのずと平均以下のペースとなることが予想されます。
あまりにペースが上がるようならコントレイルとアーモンドアイには厳しい展開となる公算は高くなります。
ただ、両馬ともある程度の自在性を持つ馬でもあり、ペースへの対応能力自体は相応のものがあるかと思います。
一方でデアリングタクトについてはペースがある程度ペースが上がってくれた方が良いように感じますね。