ドバイミーティング中止…
UAEの主催者より週末に予定されていたドバイミーティングの開催を中止することが発表されました。
国を挙げてこの開催を行っているドバイミーティングだけにどうにか開催に結び付けたかったようですが、関係者の多くがUAE入りすることもままならない状況。
特別ビザを交付して関係者をUAE入りさせようともしていたのですが、仮にUAE入り出来たとしても帰国出来ない人も少なからずいたようで、結局のところ競馬開催に繋げることは出来ませんでした。
出走を予定していた日本馬は既にその全てが現地入りしていましたが、これらも結果的にはわざわざ空輸させただけで帰国することになります。
日本の感覚で言えば、何とかならないかとも思われる方もいるのかもしれませんが、個人的にはむしろ良くここまで粘って開催に向けて努力したものだと思いますね。
日本国内ではコロナウイルスの感染が明らかになっているのはおよそ1700人、死者は50人弱(3月24日現在)。
感染は進んではいるものの、そのペースはそれほど加速してはおらず、社会は不自由はありながらも何とか動いている状況。
ただ、欧州、アメリカは日本よりも深刻な状況。
イタリア、スペイン、フランス、イギリス、ドイツなどでは既に数万人規模の感染発覚者が出て、数千人が命を落としてしまっており、国民は競馬はおろか外出禁止令が出るなどして日常生活もままならない状況となっています。
UAEでは今のところ、コロナ騒動はそれほど大きなものにはなってはいないのですが、遠征してくる外国馬が日本、アメリカ、イギリス、アイルランドなどの感染が拡大しつつある国からのものであるだけに、開催にこぎつけることが不可能となったようです。
アーモンドアイ、ラヴズオンリーユー、ラッキーライラック、ゴールドドリーム、クリソベリルなどの遠征馬達は帰国することになりそうです。
でも、これは対岸の火事でも何でもないんですよね。
日本では感染爆発は今のところ起こってはいませんが、感染がわかっている人だけで既に1700名。
恐らくウイルスに感染している人の総数はこれよりも遥かに多い事でしょう。
日本では医療現場の崩壊を起こさない為に無闇に受診しないよう呼び掛けており、国民も比較的冷静にこれに従っています。
ただ、国民の不満も溢れ出してきているのも事実で、政府サイドも一時期よりも締め付けを抑えつつあります。
ただ、いつ感染爆発が生じても不思議ではない状況であることには変わりはないんじゃないですかね。
これが欧州諸国のように一気に感染が広がるようなことにでもなれば、日本でも無観客どころか開催そのものが中止されても可笑しくはないんですよね。
もう20数年、競馬の世界を見てきましたがこんな状況は初めてです。
…と、いうか今の状況は第二次世界大戦時と同等かそれ以上に厳しい状況じゃないかと思います。
どうにか早く「普通」に開催出来れば良いですが…
で、明日より1週間ほど仕事で山形へと出張となります(こんな最中に何やってんだ!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが…)。
時間が取れれば高松宮記念の予想は公開したいと思ってはいますが、恐らく簡易版となりますのでご容赦ください。